「いつでもいい」はウソだった?突然急かされる理不尽案件の話

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「いつでもいい」はウソだった?突然急かされる理不尽案件の話

「いつでもいい」は本当に“いつでも”なのか?

「いつでもいいですから、先生のご都合でお願いします」。この一言、耳障りはいいのですが、実際のところこの言葉を真に受けて痛い目にあったこと、何度もあります。地方で小さな事務所を構えていると、一つひとつの案件を大切にしないといけません。それなのに、予定通り段取りしていた案件が、ある日突然「今週中にお願いします!」と急かされる…。この理不尽、誰かと共有したくなります。

最初は余裕のある案件だったはずなのに

たとえば、不動産の名義変更。依頼を受けた時は「来月末くらいまでに」と言われていて、こっちも「それなら他の登記の間に進めよう」とスケジュールに組み込んでいたのに、ある日突然電話で「実は買主が急いでて…」とか言い出す。いや、それなら最初にそう言ってくれと。こちらは他の案件も抱えてるんです。

相手の「いつでも」がこちらの「今すぐ」に変わる瞬間

「いつでもいい」と言っておきながら、急に催促される理由はなんだろうと考えると、結局“相手の都合が変わったから”というだけ。でもそれで全部こっちの責任のように言われると、ほんと腹が立つ。予定外のことを押し込むのに、誰がどれだけ苦労してるか、たぶん依頼者には伝わってないんですよね。

なぜ人は急に急かしてくるのか?

冷静に考えれば、依頼者も悪気があるわけじゃない。でも、こちらが「なんとかしよう」と思っているのを知っていて、つけこんでるようにも見える。人間関係って難しい。

依頼者の心理と「後回しの反動」

多くの場合、依頼者自身が「やらなきゃ」と思いながら後回しにしてたことが、ある日突然現実として目の前にやってくる。そこで焦って、慌てて連絡してくる。でも、それに巻き込まれるこちらはたまったもんじゃない。

信頼関係があるからこそ雑に扱われる皮肉

面白いのは、ある程度信頼されてると、かえって「この人なら無茶を聞いてくれるだろう」と思われてしまうこと。信頼の裏返しが負担になるって、なんだかやるせないですよ。

事務所内の混乱と疲弊

うちの事務所は、私と事務員の二人だけ。人手が限られているから、一つ急な案件が入るだけで予定が崩れる。残業が増えたり、事務員にしわ寄せがいったり、まさにドミノ倒しです。

事務員一人でどこまで対応できるのか

事務員さんもベテランですが、やっぱり急な電話や来客にはテンパることもある。こっちも仕事中断して説明したり、フォローしたり、余計な時間をとられて結局自分の仕事も遅れる。

タスクの急な割り込みでスケジュールが崩壊する

日々の業務は段取りが命。登記申請も期限との戦い。でも「急ぎで」と言われて割り込まれると、今やってる作業を中断して対応しないといけなくなる。その結果、全体が後ろ倒しになって、他のお客さんにも迷惑がかかる。

この問題がもたらす本当のストレス

単に忙しくなるというより、予定を乱されることに精神的な疲れを感じます。自分の中で「今日はこれをやる」と思っていたものが崩されると、妙にイライラするんですよね。

精神的な圧力とモチベーションの低下

自分で立てた計画が意味を持たなくなる感覚って、結構つらいです。それが続くと、「もう何を優先していいのかわからない」状態になる。仕事自体は好きなのに、モチベーションが保てなくなる瞬間があるんです。

「自分の段取りを否定された」ような感覚

何が嫌って、自分なりに計画立てて動いてたのに、それを壊される感じ。しかもそのことで謝罪があるわけでもなく、「やっぱり急ぎでお願いします」ってサラッと言われると、「ああ、自分の仕事って何だろう」って虚しくなる。

予防策はあるのか?

完全な解決は難しいですが、いくつかの対応でリスクを減らすことはできます。「いつでもいい」と言われたときこそ、しっかり確認することが重要です。

「いつでもいい」と言われたときに確認しておくべきこと

この一言を真に受けるのは危険。なるべく曖昧な表現でも構わないので、「だいたいの希望時期は?」と聞いておくことで、後の急な変更を防げる可能性があります。

具体的な希望時期を曖昧でもいいから聞き出す

「6月中くらいですか?」とこちらから提案してみると、「あ、できればそれくらいで」と本音が出てくることもあります。完全に“いつでも”という案件は、実はほとんど存在しません。

書面やメールで記録を残しておく意味

あとあと「いや、そんなこと言ってませんよ」と言われないためにも、メールなどでやりとりの記録を残すのは大事です。あとで見返せるものがあると、自分の中でも気持ちがブレずに済みます。

「急ぎ対応できません」とあえて伝える勇気

急に無理なことを言われたときは、勇気を出して「今は他の案件があり、すぐの対応はできません」と伝えるのも必要です。それで離れていくような依頼者なら、長期的には付き合わない方がいいのかもしれません。

それでも急かされたらどうするか

現実には、どうしても断れないケースもあります。そのときは、せめて自分を守れるような動きをしておくことが大事です。

「できない」と言うことの恐怖と向き合う

「断ったら依頼が減るんじゃないか」という不安、すごくわかります。特に地方でやってると、仕事のつながりは命です。でも、無理して倒れたら元も子もない。どこかで線引きが必要です。

自分を守る言い訳を準備しておく

「法務局の混雑で…」「他の登記との兼ね合いがあって…」など、ある程度無理を通さない理由を準備しておくと、精神的にも楽になります。正直、言い訳も技術の一つです。

対応できる範囲での“優しい断り方”

言い方一つで印象は大きく変わります。「すぐにやりたい気持ちはわかりますが、今の状況では難しいので、○日以降なら調整可能です」と伝えれば、相手も少しは納得してくれることが多いです。

同業者に伝えたいこと

このコラムを読んでくれている司法書士の皆さんには、「あなたの悩みは一人じゃない」と伝えたいです。私も毎日、愚痴ばっかりです。

「優しさ」は便利に使われがち

人当たりがよかったり、断るのが苦手だったりすると、どうしても「この人なら何とかしてくれる」と思われがち。気がつくと、こっちが一番割を食ってます。

期待に応えすぎると自分の首を絞める

なんでも「はいはい」と言っていた時期、ほんとにしんどかったです。でも、それが“信用”につながってるかというと、疑問です。疲弊してまで応える価値があるのか、冷静に考えることも必要だと思います。

最後に:それでもこの仕事を続けている理由

毎日しんどい、理不尽なことも多い。でも、それでもやっぱりこの仕事を辞められない自分がいます。多分、好きなんでしょうね。

愚痴を言いながらも、辞められないワケ

依頼者に感謝されたとき、事務員さんが「うまくいきましたね」と笑ってくれたとき、そういう瞬間があるからこそ、ギリギリで踏ん張れてる気がします。

自分なりのペースでやっていく覚悟

無理せず、自分なりのやり方で続けていくこと。それが、長く司法書士をやっていくためには一番大事なのかもしれません。今日もまた愚痴を言いつつ、書類に向かっています。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。

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