ペットがいなければ、今ごろ潰れてたかもしれない

ペットがいなければ、今ごろ潰れてたかもしれない 誰も助けてくれない日常のなかで 司法書士という職業は、世間から見れば「しっかり者」の象徴のような存在かもしれない。「先生」と呼ばれ、社会的信用もある。けれど、地方の片隅で小さな事務所を一人で切...

冷蔵庫を開けたら、心まで冷え込んでいた夜

冷蔵庫を開けたら、心まで冷え込んでいた夜 冷蔵庫のドアを開けた瞬間、胸に広がったもの 仕事が終わって帰宅し、何気なく冷蔵庫のドアを開けた。そこに広がっていたのは、空っぽの庫内。牛乳も、卵も、野菜もなかった。照明の光だけが白々しく灯っていて、...

疲れているのに誰にも気づかれたくない

疲れているのに誰にも気づかれたくない 疲れているのに気づかれたくない理由 疲れている。だけど、それを誰にも気づかれたくない。そんな気持ちが日常に染みついている。僕のように一人で司法書士事務所を切り盛りしていると、弱音を吐く暇もなければ、吐い...

誰かの人生に寄り添ってばかりで、自分の居場所が見つからない

誰かの人生に寄り添ってばかりで、自分の居場所が見つからない 誰かのために働いてきたつもりが、気づけば“誰か”に自分がいなかった 「誰かの力になりたい」と思って司法書士になった。それは嘘じゃない。実際、困っている人が目の前にいれば、こちらの都...

誕生日に気づいたのは、もう寝る直前だった

誕生日に気づいたのは、もう寝る直前だった 自分の誕生日を忘れていた45歳司法書士の夜 司法書士をやっていると、「自分のことは後回し」が当たり前になる。依頼人の都合、締切、登記の申請、法務局の受付時間、すべてに追われて、気づいたら「今日が何日...

結婚式に呼ばれる側専門ってなんだよ…司法書士のぼやきと少しのやさしさ

結婚式に呼ばれる側専門ってなんだよ…司法書士のぼやきと少しのやさしさ 結婚式に呼ばれる側専門ってなんだよ…司法書士のぼやきと少しのやさしさ なぜか毎回呼ばれる、あの“お祝い枠”の固定メンバー 若い頃は「呼ばれるだけありがたい」と思っていた。...

気づけば、今日も同じ席で一人ランチ ― 忙しさと孤独が交差する司法書士の日常

気づけば、今日も同じ席で一人ランチ ― 忙しさと孤独が交差する司法書士の日常 一人で食べる昼休み、それが当たり前になった 司法書士として独立してから10年以上、気がつけば昼休みはいつも一人。最初は「時間が合わないだけ」と自分に言い聞かせてい...

靴の減りは通勤だけ

靴の減りは通勤だけ 朝、靴を履くときに感じる違和感 最近、朝に靴を履くたびにふと視線が落ちる。つま先の削れ具合、かかとの擦り減り方、それを見るたびに「あぁ、また今日も通勤だけで1日が終わるのか」と思ってしまう。靴って、ちゃんと働いた人が履き...

趣味は仕事です――そう言わないと保てない日常

趣味は仕事です――そう言わないと保てない日常 「趣味は仕事です」と言い放った日の自分に思うこと 「趣味は仕事です」と口にしたのは、たしか去年の正月。親戚の集まりで「最近の趣味は?」と聞かれ、反射的にそう答えていた。別にウケを狙ったわけでも、...

登記の奥に潜む心のざわつき──司法書士の心はデリケート

登記の奥に潜む心のざわつき──司法書士の心はデリケート 登記の奥に潜む心のざわつき──司法書士の心はデリケート 表向きは冷静沈着。でも、心は案外もろい。 司法書士という職業は、冷静沈着で淡々と仕事をこなす印象があるかもしれません。確かに、登...

「結婚は?」と聞く親を安心させたいだけ──でも、そんな簡単な話じゃないんです

「結婚は?」と聞く親を安心させたいだけ──でも、そんな簡単な話じゃないんです 「結婚は?」という問いが、だんだん重たくなってきた 電話の向こうで母の声が明るく響く。「結婚は? そろそろ考えてもいい年じゃない?」何度も聞かれてきた言葉なのに、...

安心感ってどこに売ってますか

安心感ってどこに売ってますか 「安心感」が見つからない日々に 「安心感」って、どこにあるんでしょうか。最近ふと思うんです。お金を払えば買えるものでもないし、コンビニの棚にも並んでいない。でも、自分の生活には確実に欠けている。そんな感覚に襲わ...

誰にも見られない努力に、光が差す日は来るのか

誰にも見られない努力に、光が差す日は来るのか 誰にも見られない努力に、光が差す日は来るのか 一日が終わっても、「何をやったのか覚えてない」日々 忙しさにかまけて、毎日があっという間に過ぎていく。朝起きてから夜帰るまで、事務員とのやり取りと電...

たまには誰かに頼りたいと思う夜もある

たまには誰かに頼りたいと思う夜もある 一人で背負いすぎる司法書士という生き方 地方で小さな司法書士事務所を営んでいると、すべてが「自分次第」になる瞬間が多い。依頼者の期待、事務処理、手続きの進行、期限の管理。もちろん事務員もいてくれて助かっ...

「あなたは仕事ばかりね」と言われた記憶

「あなたは仕事ばかりね」と言われた記憶 「あなたは仕事ばかりね」と言われた、あの日のこと 「あなたって、ほんと仕事ばかりね」——その一言を言われたとき、何も返せなかった。ただ黙って笑って、ごまかすしかなかった。相手は、かつて少しだけいい感じ...