またやってしまった…提出期限ギリギリの恐怖
司法書士という職業柄、期限というものには特に敏感であるべきだと頭ではわかっているんです。でも現実は…なかなかうまくいかない。忙しさにかまけて、カレンダーを見逃し、気づいたときには「今日が提出期限」なんてことが本当にあるんです。あの瞬間、胃がキュッと縮まる感じ、思い出すだけでも冷や汗が出ます。
気づいた瞬間の血の気が引く感覚
朝、何気なく机の上の書類を整理していたときでした。封筒の端に見覚えのある日付。いやな予感がしてスケジュール帳を開くと、「○○書類提出期限」とハッキリ書いてある。「え?今日?…うそでしょ?」と独り言が漏れる。心臓が一瞬止まりそうになり、そこから一気にアドレナリンが噴き出します。あれほど冷静だった頭が、一気に真っ白に。
「なんで今なの…」日常業務に埋もれた大事な予定
電話は鳴るし、来客対応はあるし、事務員さんからは「これ急ぎです」と書類の山を渡される日々。そんな中で「後で見よう」と思っていた書類が、まさに今日提出だったなんて…笑えない。大事な案件ほどなぜか“優先度高すぎて後回し”になる。ほんと、皮肉な話です。
司法書士あるある?期限管理の難しさ
多くの人が思うほど、司法書士の仕事ってスマートでも正確でもない。むしろ泥臭くて、紙とデジタルと記憶とでバラバラになった情報を、なんとかかき集めて仕事してる感じ。期限管理って、簡単そうで実は一番の難関なんじゃないかと思う。
紙・メール・電話…情報の洪水に溺れる
お役所からの郵送、依頼者からのLINE、取引先からの電話、それにFAXもまだ使われている。どこに何が来たかを一元管理するなんて、理屈では可能でも、実際やってみると無理ゲー。しかも一人でやってるならまだしも、事務員さんとの連携もある。
事務員との連携だけじゃ防げない落とし穴
「この書類、お願いしたはずなんだけど…」「あ、まだ手を付けていませんでした」——このやりとり、何度繰り返したか。悪気があるわけじゃないけど、言ったつもり、聞いたつもりでズレが生じることは多い。お互い忙しい中での会話って、どこか上の空になってることがある。
共有カレンダーは万能じゃない
Googleカレンダーを使って予定を共有してるけど、問題は「見てない」「通知を見落とした」こと。通知が鳴ったって、会議中なら消してしまうし、通知音も慣れてしまえばただのBGM。道具はある。でも、それを使いこなせているかは別の話。
「言ったつもり」「聞いた気がする」の危うさ
忙しさにかまけた“つもり作業”が、最も危険。あのとき確かに依頼した気がする、でも記録はない。口頭で話して終わった案件は、たいていどこかで行き違いが起きる。結局、責任はこっちが取るしかないから、悔しいやら情けないやら。
なぜ“うっかり”が命取りになるのか
この業界では、“ミスをすること”よりも、“期限を守れないこと”の方がダメージが大きい。それは、信頼の問題だから。ほんの1日遅れただけで、「あの司法書士さん、大丈夫かな?」と不信感を持たれてしまうんです。
信用を一気に失う司法書士の世界
一度築いた信頼も、期限を守れなかったという事実だけでリセットされるのがこの世界。どれだけ他の対応が丁寧でも、たった一度の“期限切れ”で帳消しになる。冷たいけれど、それがプロの責任ということなんでしょうね。
たった一日で数ヶ月の信頼が崩れる現実
以前、登記書類の提出が1日遅れただけで、依頼者から「信用できない」と連絡がきたことがあります。事情を説明してもダメでした。遅れたことより、「言わなかった」「気づかなかった」ことが問題だと。あのときのショックは、今も忘れられません。
提出期限が今日と知ったときに取った行動
「間に合うか?」「いや、もう間に合わないかも…」そんな不安を抱えながらも、とにかく動くしかなかった。こういうとき、人間の行動力ってすごいなと、自分でも思います。
まずは深呼吸、それから関係者に即電話
焦りで手が震えていても、電話だけは落ち着いた声でしなきゃいけない。関係者に「今日中にどうしても提出したい」と伝え、何とか調整してもらう。相手が理解のある人でよかった。少し泣きそうになりながら、電話を切ったのを覚えています。
どうにか書類をかき集め、法務局にダッシュ
資料をまとめて、印刷して、押印して、封筒に入れて…。何度チェックしても不安は拭えず、とにかく急いで車を飛ばしました。法務局の受付時間ギリギリに到着したときは、全身の力が抜けました。
「間に合いましたか?」の電話が怖い
帰ってすぐ、事務員さんに「大丈夫でしたか?」と聞かれて、正直ちょっとムッとしました。いや、それよりも「本当に間に合ったんだろうか」と不安が先に来て、すぐに法務局へ確認の電話。提出されていたことを聞いて、やっと心の中でガッツポーズ。
再発防止のためにやってみたこと
人間は忘れる生き物。だからこそ、忘れても致命傷にならない仕組みづくりが必要だと痛感しました。自分に合った方法を探るのは大変ですが、試行錯誤の連続です。
アナログ手帳×デジタルの二重管理
デジタルだけに頼るのは怖い。だから手帳も併用。毎朝、その日のスケジュールを声に出して読み上げるようにしました。これが意外と効くんです。
Googleカレンダーの通知設定を強化
通知を1週間前、3日前、前日の3段階に設定。それでも見落とすことがあるので、スマホ・PC・タブレットすべてに通知が飛ぶようにしました。うるさいくらいがちょうどいい。
朝の「タスク読み上げ」ルーティン
朝一番に、今日やるべきことを自分の声で読み上げる。これ、ばかばかしいようで結構有効。言葉にすることで記憶に定着しやすいし、「あれ?なんか忘れてる」が減った気がします。
それでも抜け落ちる、人間の限界
完璧な対策はないんですよね。どれだけ工夫しても、人間ですから抜けるときは抜ける。だからこそ、「抜けてもすぐに気づける」仕組みが大切なんだと、やっと気づきました。
最後に:今日を乗り越えた自分へ
疲れた。けど、間に合った。今日も何とかやりきった自分を、少しだけ褒めてあげたい。でも明日もきっと忙しい。次はもっと早く気づけるように、明日の自分にバトンを渡します。
疲れたけど、間に合ってよかった
この仕事、楽じゃない。でも、やっぱりやりがいはある。自分の失敗と向き合いながら、少しずつ前に進めればいい。たまには失敗してもいいじゃないか。
また同じことが起きないように、明日も気を張って
油断は禁物。でも完璧主義も続かない。だからこそ、少しだけでも備えて、少しだけでも前進して、そして今日も無事に終われたことに感謝して。また明日も、がんばります。