またか…!繰り返すミスの正体と、抜け出すための小さな習慣

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またか…!繰り返すミスの正体と、抜け出すための小さな習慣

またやってしまった…その瞬間にこみ上げる自己嫌悪

仕事中、ふと「あれ、やっちまったかもしれない」と冷や汗が流れる瞬間。そんなときの自分の心の中は、まるで何度も同じ場面を再生しているかのようです。特に登記申請の添付書類の不備や期日の見落としなど、自分では「気をつけているつもり」でも、繰り返される失敗。45歳になっても、こんなことがあるのかと落ち込むばかりです。でも、不思議とこういうミスって、忙しいときや気が緩んだタイミングに起きるんですよね。

小さな確認ミスが積み上げてきた信頼を揺るがす

以前、会社設立の登記で会社印の押印位置を間違えてしまい、訂正印を求めることになったことがありました。それまで順調だったクライアントとの信頼関係が、その1枚の書類のせいで少しギクシャクした空気になってしまったんです。相手にとっては大したことないかもしれません。でも、こちらとしては「ああ、自分の確認が甘かった」と何度も自分を責めてしまいました。

「慣れ」が一番の敵になるという現実

長年この仕事をしていると、「このぐらいは大丈夫だろう」という気持ちが出てきます。恐ろしいのは、その「慣れ」が気づかぬうちに緊張感を緩めてしまうことです。新米の頃は確認に確認を重ねていた作業も、今は時間がないからとパッと済ませてしまう。その油断が失敗を呼び込みます。

業務に追われて注意力が散漫に

3件連続で相続登記の相談を受けた日がありました。お昼をとる間もなく書類作成に追われていたとき、間違って別件の相続人情報をコピペしてしまったんです。あとで気づいたときには、すでに書類を印刷してクライアントに渡していました。忙しいからこそ、注意力が必要なはずなのに、逆に一番抜け落ちていた。悔しいですが、これが現実です。

「これくらい大丈夫」が一番危ない

「この書類はたぶんOK」「チェックしなくても間違いない」――こういう“たぶん”が本当に危険です。一度、信託契約書の文言をそのまま転記して、微妙な語尾の違いを見逃してしまいました。自分では「このくらいの違いなら意味は変わらない」と思っていたのですが、相手方の弁護士にきっちり指摘され、大恥をかきました。

同じ失敗を繰り返すのは、自分だけ?

自分だけがダメなんじゃないか――失敗のたびにそう思ってしまいます。でも、他の司法書士の方と話すと、案外似たようなミスをしていることも多いんですよね。言わないだけで、みんな水面下でドタバタしてるんだなと、少し安心します。

周囲はどうしている?同業者の話を聞いてみた

県の研修会で隣に座ったベテラン司法書士さんに、つい「また同じミスしちゃって…」と漏らしたら、「ああ、それなら昨日俺もやったよ」と笑って返されました。ホッとしたのと同時に、「みんな何かしら戦ってるんだな」と励まされました。

意外とみんなやらかしてる…でも口にしないだけ

司法書士ってプライドもありますし、なかなか「ミスしました」って言いにくい職業です。でも本当は、毎日どこかで誰かが転記ミスや添付書類の順番違いに頭を抱えているはず。みんな“表に出さないだけ”なんですよね。

比較して落ち込むより「気づき」に変える

同業者の「失敗談」から学べることは多いです。落ち込んだ気持ちを、次に同じミスをしないためのヒントに変えるだけで、気持ちも少し軽くなるんです。完璧じゃなくていいんですよね。自分なりに改善していければ。

「忙しさ」の言い訳がミスを招く

「忙しかったんです」って言い訳、正直もう何回口にしたか分かりません。でも、それって本当に正当な理由でしょうか? 忙しいからって、自分の仕事に手を抜いていいわけじゃない。そうわかってはいるんですけどね。

余裕のなさが判断を鈍らせる日々

急ぎの登記、後ろに控える立会い、鳴り止まない電話。毎日が「時間との戦い」です。そんな中で、ちょっとした確認作業を後回しにしてしまった結果、大きな修正対応が発生する。皮肉なもので「急ぐ」ことで結局時間が取られるんですよね。

事務員さんへの負担が回り回って自分にくる

うちの事務員さんも一人で大変です。つい私の仕事の粗をフォローしてくれているのですが、それが続くと本人もしんどいし、最終的には私自身のストレスになる。分業って簡単なようで、バランスが難しいなと思います。

何度も繰り返したミスと向き合う方法

「もう同じミスはしない」なんて言いながら、またやってしまう。それでも、ただ落ち込んで終わるのではなく、次の一手をどうするかを考えるようにしています。小さなことでいいから、自分に対して何か一つ「対策」を置いてみる。

原因を「感情」で片づけない

「自分はダメだ」「向いてないのかも」――そういう気持ちに陥ることもありますが、感情だけで分析すると本質を見誤ります。なぜ失敗したのか、時間がなかったのか、確認フローに問題があったのか、冷静に分析する癖をつけました。

落ち込むだけでは前に進めない

落ち込んでも、次の依頼は待ってくれません。以前は1ミスで2日くらい引きずっていましたが、最近は「次に活かせるかどうか」で切り替えるようにしています。事務所を回すには、自分の機嫌を自分で取るスキルも必要です。

「次どうするか」の視点に切り替えるコツ

私は最近、ミスをしたときにすぐに「次はどう防ぐかメモする」というルールを作りました。ルールというより、自分への言い聞かせです。その場で1行でも書くことで、感情より先に“行動”を記録に残すようにしています。

仕組みで防ぐ。自分を信用しない設計

「自分なら大丈夫」と思うと、必ずその裏をかかれるのがこの仕事。だから私は「自分を信用しない仕組み」を作るようにしています。たとえ面倒でも、仕組みの力には勝てません。

チェックリストより「二重化」

チェックリストはもちろん使いますが、それよりも「別の手順で同じことを確認する」ほうがミスが減ります。例えば申請書の内容を事務員と別々に作って最後に照合する、といった方法です。二重チェックは面倒でも効果抜群です。

事務所内ルールはシンプルでいい

ルールを作っても、複雑すぎると続きません。だから私は「印鑑は常に決まった場所」「電話中は絶対に書類を開かない」など、簡単なルールを徹底しています。原始的ですが、案外それが一番ミス防止につながっています。

「完璧じゃなくていい」を許せるか

失敗を許せないのは、たぶん自分自身なんですよね。クライアントより、自分のほうが自分を責めている。だからこそ、「完璧でなくても進める」自分を認めてあげることも大事なんじゃないかと思うんです。

「自分が全部やるべき」という呪いからの脱却

昔は「全部自分でやらなきゃ気が済まない」と思っていました。でも、それが無理になってきた今、事務員さんや外部と連携しながら、うまく力を抜いていくことが必要だと実感しています。

失敗とどう付き合うかで人間性が出る

人の失敗に厳しい人もいますが、自分が失敗したときにそれにどう向き合うかで、人としての器が試されている気がします。私もまだまだ小さな器ですが、失敗を糧に少しずつでも広げていけたらと思っています。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。

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