休んでいても仕事がついてくる

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休んでいても仕事がついてくる

気づけば日常が「業務目線」になっている

司法書士という仕事を長く続けていると、日常のあらゆる場面で「仕事スイッチ」が入ってしまうようになります。本人は休んでいるつもりでも、無意識のうちに業務目線で物事を見てしまい、結果として心がまったく休まらない。これが“職業病”なのだと、最近はしみじみ感じます。誰に頼まれたわけでもないのに、意識が勝手に業務モードになる感覚、司法書士であれば共感してくれる方も多いのではないでしょうか。

コンビニでも住所表記に目がいく

例えば、コンビニに立ち寄ったとき。ふとレシートに目をやると、店舗名の下に住所が記載されています。すると自然と「この土地、地番は○○番か。地目は商業地かな」なんてことを考えてしまうんです。もっとひどいときには、「このコンビニ、地代関係はどうなってるんだろう?」なんて思い始める始末。完全に職業病ですよね。普通の人はレシートの住所なんて気にもしません。

街中の表札を見ると所有者の登記が気になる

散歩しているだけなのに、住宅の表札に目が留まります。「あ、この苗字、相続登記で扱った名字と一緒だな…」と頭が勝手に反応する。登記名義人のことが思い浮かんだり、謄本の画像が脳内に再生されたりして、休日のリラックス時間がどこかへ消えていきます。普通に歩けばいいのに、それがなかなかできないんですよね。

完全に休める時間がなくなった

「今日は休みだ」と思っても、完全に仕事を忘れるというのは難しくなってきました。頭の中に依頼者の名前が浮かんだり、「あの件、申請出したっけ?」と心配になったり。意識して切り替えようとしても、どこかに「確認したほうがいいかも…」という不安が残る。これ、司法書士に限らず士業の人にありがちな悩みじゃないでしょうか。

休日でも電話やメールが頭から離れない

スマホの通知をオフにしても、ついGmailを開いてしまう。「念のため」がクセになってしまっているんです。旅行先でも、法務局の管轄が気になったり、「登記情報提供サービスにアクセスできるかな」とか。自分でも「何やってんだ…」と思うんですが、心がずっと働いてる感覚なんですよね。

旅行先でも「法務局がある場所かどうか」を無意識にチェック

先日、家族と温泉旅行に行ったときの話です。宿の近くに法務局の看板があるのを見つけてしまって、「ここ、○○支局の管轄か。意外に小さい建物だな」と思っている自分に気づいてゾッとしました。せっかくの非日常が、一瞬で日常に引き戻される感覚。完全なオフモードって、どうすれば作れるんでしょうね。

職業病的な「確認癖」

司法書士にとって「確認」は命です。ミスを防ぐために確認を重ねる習慣が身につくのはいいことなんですが、日常生活にもその癖がにじみ出てきてしまう。例えば買い物のとき、レシートの金額を2回確認したり、提出書類を渡した後に「本当にこのバージョンでよかったんだっけ…」とモヤモヤしたり。

日付、氏名、住所に異常なまでに敏感になる

家族の書類を代わりに記入することがあっても、つい「この日付の元号は合ってるか?」とか、「住所の枝番が正確かどうか」など、無駄に確認してしまいます。提出先が市役所の簡単な書類でも、心の中では補正の恐怖がよぎっている。もう、逃れられない脳の習性なんでしょうね。

人の会話にも無意識にツッコミを入れてしまう

友人が「土地って、買ったら全部自分のものになるんでしょ?」なんて話していると、「いや、所有権移転登記しないと第三者に対抗できないよ」と返したくなる。でもそこで言うと場の空気が悪くなるのは分かってるので、ぐっと飲み込む。これ、士業あるあるじゃないですか?

体にも現れる“司法書士あるある”

精神的な疲れが溜まると、やはり体にも出てきます。肩こり、眼精疲労、慢性的な倦怠感。気が張っているときはまだ動けるけれど、週末に一気にガクッとくる。まるで心と体がタイムラグで悲鳴を上げているような感じです。

目の疲れがとれず、常に肩が重い

登記情報を一日中チェックしていると、目が完全に乾いてきます。夕方にはピントが合わなくなってくることも。マッサージに行っても、「肩、石みたいですね」と言われるのが定番。でも改善は一時的。翌日にはまた元通りのガチガチ。

夢の中でも登記申請をしている

これは冗談ではなく、本当に夢の中で登記の申請をしていたことがあります。しかも補正されて焦っている夢。目が覚めた瞬間、「あ、現実か…」と安心したことは何度もあります。寝ていても仕事から逃れられないのかと、少し悲しくなります。

それでもこの仕事を続ける理由

どんなに疲れていても、ふとした瞬間に「やっぱりこの仕事が好きなんだな」と思うことがあります。依頼者に「助かりました」と言われたり、登記が無事に終わってホッとした顔を見ると、報われた気がする。職業病すらも、この仕事への情熱の裏返しだと思えば、少しだけ前向きになれるのです。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。

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