変わりたいのに動けない…そんな自分を責める前に知ってほしいこと

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変わりたいのに動けない…そんな自分を責める前に知ってほしいこと

「このままじゃダメだ」と思う日々が増えてきた

ここ数年、「このままでいいのか」と思う瞬間が増えました。司法書士として事務所を構えて20年近く。責任感もあるし、周囲の信頼にも応えたい。でも、ふと手を止めたとき、「このままで本当にいいのか?」という不安が胸に押し寄せてきます。やるべきことは山ほどあるのに、気持ちだけが先走ってしまい、手が動かない。そんな自分にイライラする日も少なくありません。

やるべきことは山ほどあるのに手がつかない

スケジュール帳には締切と予定がびっしり。でも朝、事務所に来てもPCの電源を入れるのにさえ時間がかかる日があります。目の前に仕事はある。でも、どうにも気持ちがついてこない。コーヒーを何度も淹れ直して気を紛らわしたり、机を片付けて「仕事してるふり」をしてみたり。動けない自分を、見ないようにしてしまうんです。

気持ちばかりが焦る理由

焦りの正体は、「周囲と自分との比較」なのかもしれません。同業者のSNSを見れば、新しい取り組みやセミナー登壇の話題ばかり。私はといえば、書類と電話とトラブルの処理に追われる毎日。誰にも負けないように頑張ってきたつもりが、最近では「自分はこのままでいいのか」という疑問の方が大きくなってきました。

変わりたいのに動けない司法書士のリアル

変化しなければ時代に置いていかれる、そんなことは十分わかっています。でも、現実の仕事はひっきりなしで、「変わるための時間」が取れない。体力的にも精神的にも、何かを変える余力が残っていないのが本音です。

ベテランになっても慣れない「孤独」

事務所経営は孤独です。若い頃は先輩がいたけれど、今は頼られる立場。相談する相手もおらず、悩みは机の上に積み重なっていくばかり。事務員さんには弱音を見せたくないし、結局、自分の中に閉じ込めるしかありません。だからこそ、変わるための一歩が踏み出せない。そんなループに陥ってしまいます。

責任と重圧が「変化」を阻む

ミスをすれば依頼人に迷惑がかかる、訴訟になることだってある。それだけに、変化や新しい挑戦には慎重になります。「失敗できない」という気持ちが強く、今のやり方から一歩も動けなくなる。守るべきものが多くなるほど、身動きは取りづらくなるものですね。

事務所経営という名の無限ループ

日々の業務に追われながらも、経営のことも考えなくてはいけません。人件費、家賃、税金…。月末になると胃がキリキリするのは私だけじゃないはず。結局、目の前の業務をこなすだけで精一杯。そんな毎日を繰り返していると、「変わろう」と思う気持ちすら薄れていきます。

「行動できない」自分を責める前に考えてみたこと

動けない日があるのはダメなことだと思っていました。でも、実はそこにちゃんと理由がある。自分を責めるよりも、「なぜ動けないのか」を見つめ直してみることが大事だと気づきました。

動けないのはサボりじゃない

周囲が頑張っていると、動けない自分が怠け者に思えてくる。でも違うんです。

実はもう心が疲れている

毎日がぎりぎりのスケジュールで、余白がない。人間、走り続けてばかりじゃ疲れますよね。私も何度か、朝の通勤中に「もう無理かも…」と立ち止まってしまったことがあります。心が悲鳴をあげていたんでしょう。

「今のまま」が意外とラクという現実

変わるにはエネルギーが必要です。しかもリスクもある。だったら、今のまま何とか回ってるなら、下手にいじらない方が楽…。そう思ってしまうのも、ある意味自然なことです。

自分を責めすぎて逆に動けなくなる悪循環

「ダメだ、動かなきゃ」「でも動けない」「なんで動けないんだろう」――この思考ループが一番厄介です。思考だけがどんどん進んで、身体がついていかない。そんな自分を責めて、さらに動けなくなる。私も何度もこのループにハマってきました。

そんな時、自分はどうしてきたか

動けないとき、自分を責めるのをやめるだけでも、ほんの少し気が楽になります。じゃあ実際、私はどうしてきたのか。いくつかご紹介します。

小さなタスクだけやって今日は終了、でもいい

「今日は登記のチェックだけやって終わり」みたいな日があってもいいんです。全部やろうとするから苦しくなる。そんな日でも、「やれたこと」を数えるようにしています。それだけでも、「まあ今日も悪くなかったか」と思えるようになります。

他人の一言で救われたこともある

以前、同業の先輩に何気なく「最近どう?」と聞かれて、「実は全然ダメで…」と漏らしたことがあります。

「変わらなきゃ」に疲れたら誰かに話す

そのとき先輩が、「俺も今、毎日同じこと思ってるよ」と笑ってくれて、気が抜けたのを覚えています。悩んでるのは自分だけじゃない。それだけで、ふっと肩の力が抜けるものです。ひとりで抱え込まず、時には誰かに吐き出してみるのもいいかもしれません。

動けない自分を肯定するという選択

「変わらなきゃ」「成長しなきゃ」と思うのは大事。でも、そう思いすぎて自分を責めるのは逆効果。時には「今のままの自分でもいい」と思うことも、大切なんじゃないでしょうか。

停滞する時期も必要なフェーズかもしれない

人間、ずっと全力疾走はできません。停滞しているように見える時間にも、実は内側では何かが育っているかもしれません。そう思えば、今この「動けない時間」も無駄ではない気がしてきます。

それでもまた歩き出せた理由

それでもある日、ふと「あ、これならやってみたい」と思うことが出てきたりします。たとえばこのコラムもそのひとつ。文章を書くことで、少しだけ自分の気持ちを整理できるようになりました。そうやって、小さな一歩を積み重ねていけたらいいんだと思います。

司法書士として、変わりたいけど動けないあなたへ

動けない時期は誰にでもあります。私も、そしておそらくあなたも。だからこそ、自分を責めずに、静かに待つことがあってもいい。そんなメッセージを最後に伝えたいです。

まずは「動けない自分」を否定しないこと

「今日は何もできなかった」と思っても、自分を全否定しないでください。そこにはちゃんと、疲れている理由があります。まずはそのことを、認めてあげましょう。

一歩を踏み出すための環境の作り方

動き出すには、ちょっとした「外からの刺激」も必要です。

誰かと話せる場所を持つ

司法書士会でも勉強会でも、SNSのつながりでもいい。何でも話せる仲間がいるだけで、心の支えになります。「この人も頑張ってるから、自分も少しだけやってみよう」と思えることがあります。

「動かないと死ぬ」ぐらいの外圧も時には必要

正直に言えば、崖っぷちに立たされないと動けないこともあります。私も一度、家賃を払えなくなりそうになって、ようやく本気で動き出しました。危機感は、時に最大のモチベーションになることもあります。

まとめ:変われない日も、自分をやめなくていい

変わりたいのに動けない自分。責めたくなる日もあります。でも、それでも自分はここにいるし、今日もこうして文章を書いています。それだけで十分じゃないか。もし同じような気持ちでいる司法書士さんがいたら、あなたにもそう伝えたい。「そのままの自分でも、ちゃんと意味があるよ」と。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。

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