法務局で怒られたって…それ、私のせいですか?

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法務局で怒られたって…それ、私のせいですか?

「法務局に怒られた」と言う依頼人、その一言に疲弊する

「あの…法務局に怒られました」——電話口から放たれたその言葉。正直、胃がきゅっと縮む音が聞こえた気がした。こちらに非があったかと一瞬頭をよぎる。でも、状況を確認してみると、特にこちらに落ち度は見当たらない。こういうこと、実は少なくない。依頼人が何か言われたとしても、その背景が伝わってこないまま、「司法書士のミス」という空気だけが残る。これが地味にしんどいのだ。

依頼人の一言で始まる一日中のモヤモヤ

「怒られたらしいですけど、大丈夫なんですか?」と聞かれても、「何がどう怒られたのか」がわからなければ、こちらとしては対処のしようがない。にもかかわらず、「先生が作った書類だから…」という視線を感じる。朝イチでこんな連絡があると、その日一日のテンションは急降下。何も悪くないのに、まるで自分が怒られたかのような気分になるのだ。

「怒られた」と言われても、こちらには報告すら来ていない

法務局から連絡が来ていればまだしも、実際は依頼人が勝手に書類を提出し、補正が入っただけということも多い。ところがその一部始終を知らされず、なぜか怒られた報告だけが届く。それを受けたこちらは、「何をどう怒られたのか」から探り始めなければならない。無駄な手間、無駄な精神的ダメージ。結局、依頼人が言われたことを確認しても、こちらの問題ではなかった、なんてことも珍しくない。

司法書士の立場と現場のギャップ

書類の作成と提出、それにまつわるやりとり——これが司法書士の仕事の大部分だが、その内容は依頼人には伝わりにくい。実務上の細かいやりとりや、法務局との関係性など、表には出ない部分が多いのだ。それゆえ、依頼人から見れば「なんでこんなことに?」と感じてしまうのも無理はない。けれど、その誤解がそのままこちらの責任にされると、やるせなさしか残らない。

依頼人が抱く「何でも知ってるでしょ」的な期待

「これ出せばいいんですよね?」という依頼人の問いに対して、「内容を見ないと何とも言えません」と答えると、怪訝な顔をされる。「先生なのに知らないの?」という空気が流れる。でも、法律や手続きはケースバイケース。見てもいない書類や経緯を前提にした質問には、こちらだって答えようがないのだ。それを説明しても、「なんか頼りないな」と思われることもあって、もうがっくりくる。

法務局とのやりとりの実態:全部逐一教えてくれるわけじゃない

法務局は万能のヘルプセンターではない。こちらが問い合わせたところで、具体的な書類の内容にはノータッチだったり、担当者によって回答のブレがあったりする。しかも忙しい時期には「確認してません」「後で」とあしらわれることも。そうした事情は外からは見えないから、「法務局に聞いたら教えてくれましたよ」と言われると、正直イラッとする。

電話の応対すらしてくれないケースもある

最近では、電話問い合わせを受け付けない法務局も出てきた。メールでの対応を求められたり、「担当者が不在です」と繰り返されたり。そうなると、こちらも連絡がつかず確認できないまま進むしかなくなる。その結果、ミスと受け取られかねない状況が発生する。それなのに「先生が間違えたんじゃないの?」と見られるのは、精神衛生的にかなりしんどい。

訂正指示が依頼人に直行する理不尽

書類に不備があったとき、法務局が直接依頼人に連絡してしまうことがある。こちらに何の連絡もなく、「印鑑違いで怒られました」とだけ報告されても、こっちは状況をまったく把握できない。それをもとに説明しても、「先生が出した書類なのに知らないんですか?」と言われる。いや、知らされてないんだってば……。

「私のせいにしないでほしい」と思ってしまう瞬間

責任感が強い方だとは思う。でも、あまりに理不尽な流れになると、「もう勝手にしてくれよ」と叫びたくなるときがある。依頼人の怒りの矛先がこちらに向いてくると、自分が悪くなくても謝るしかない状況に追い込まれる。耐えることも仕事のうち——そう言い聞かせても、限界はある。

クレームのように届く言葉にどう対応するか

「法務局の人にすごく怒られたんですけど!」という一言を、感情むき出しでぶつけられたとき。まず謝る。そして冷静に状況確認。でも心の中では「またか…」とため息。説明しても納得してもらえず、「そっちの責任じゃないですか?」と言われたときの絶望感。クレーム対応スキル、年々上がってますよ……。

実は依頼人の準備ミス、でも説明しても通じない

書類の不備の多くは、印鑑ミスや添付書類の抜け。こちらが何度も確認を求めたのに「大丈夫です」と言われた結果、不備が発覚することもある。にもかかわらず、後で「先生がもっとちゃんと確認してくれれば…」なんて言われると、もうね、心折れます。

信頼関係を壊さないために

依頼人との信頼関係は、仕事を円滑に進める上で不可欠だ。だから、理不尽でもなるべく言葉を選んで対応する。けれども、それがまたしんどい。心の中ではいろいろ思っていても、表面上は笑顔。このギャップが続くと、いつか感情が破綻しそうになる。

言いたいことを飲み込む日々

「それ、あなたの落ち度ですよ」と言いたい。でも言えない。結果として、自分が謝って、自分が修正して、自分が何とか丸く収める。ストレスが溜まらないわけがない。でも、そこを堪えるのがプロなのだと、自分に言い聞かせる。

説明をしても「逆ギレ」されるときの苦しさ

「こちらとしてはこういう意図でした」と丁寧に説明しても、「でも、こっちは困ってるんです!」と逆ギレされると、もうどうしていいかわからない。謝っても納得されず、説明しても怒られる。この負のループにハマると、ほんとに消耗する。

司法書士のストレスはここから来る

この仕事のストレスは、単なる「忙しさ」ではない。理不尽な対応、無理解、誤解。それらが積み重なって、「もうやってられない」と思う日がある。真面目にやっていても報われないと感じる瞬間、それが何よりきついのだ。

自分のせいじゃないことも「全部こちらの責任」になる空気

依頼人の中には、「専門家なんだから全部完璧でしょ」と思っている人もいる。その期待に応えようとするけど、想定外のトラブルはどうしても起きる。そのとき、理解ではなく怒りで返されると、こちらのメンタルは大打撃を受ける。

毎回同じようなトラブル、でも防ぎきれないジレンマ

同じような説明をしても、毎回どこかで漏れが出る。何度も「印鑑の種類を揃えてください」と言っても、なぜかバラバラ。チェックリストを作っても、それすら読まれてない。「なぜ?」と思っても、答えは出ない。ただ、また同じことが繰り返されるだけだ。

せめて共有したい、司法書士あるある

こんな愚痴を吐くのもどうかと思うが、きっと全国の司法書士さんたちも「わかる!」と頷いてくれると思う。だからこそ、声に出しておきたい。これは、ただのぼやきじゃない。現場のリアルなのだ。

「それ、ウチのせいじゃないんだけどな…」って思う瞬間集

メールを読んでない依頼人にキレられる

こっちは丁寧にメールを送っても、「そんなの見てない」と言われて終わり。それで「聞いてないから知らなかった」とキレられる。読んでないほうが悪いって言いたいけど、言えない。辛い。

法務局が閉まってるのに急ぎの連絡が来る

夜7時に「今日中に確認してもらえませんか?」と言われても、法務局はとっくに閉まっている。どう頑張っても無理なこともあるのに、「なんとかしてくれませんか?」って…無理なもんは無理なんです。

必要書類が揃ってないのに「今日中でお願いします」

「とりあえずお願いします」と言われても、住民票がなければ申請できません。でも、そう伝えると「え、じゃあ進めてもらえないんですか?」って不満げな顔。いやいや、進められないよ…。

それでも仕事を続ける理由

正直、何度も「もう辞めたい」と思った。でも、たまに「本当に助かりました」と感謝されると、それだけで報われる気がする。小さな感謝が、こんなにも大きな支えになるとは、この仕事をして初めて知った。

感謝の言葉が心に残るときもある

「あの時、先生にお願いしてよかったです」と言われたとき、不意に涙が出そうになる。自分の努力がちゃんと届いたんだなと感じるその瞬間だけは、この仕事をやっていてよかったと思える。

小さな達成感が次の一歩につながる

日々のトラブル、理不尽、それでも一件一件を無事に終えるたび、「よし、次も頑張ろう」と思える自分がいる。そんな小さな積み重ねが、今日も事務所を回している。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。

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