金曜午後、法務局からの“赤ペン”返却──週末直前の地獄タイム

金曜午後、法務局からの“赤ペン”返却──週末直前の地獄タイム

金曜午後、あの封筒が机に置かれていた

週末を目前にした金曜日の午後、事務員さんがそっと置いた一通の封筒。差出人は法務局。瞬間、頭の中に「やめてくれ…今じゃない…」という声が響く。どうせろくな内容じゃないとわかっている。でも確認しないわけにはいかない。開けると、やっぱり「登記申請の修正依頼」。封筒の中の書面は、まるで赤ペン先生の添削みたいに修正箇所にマーカーが引かれていた。

法務局からの戻し──そのタイミングが最悪すぎる

金曜の午後って、こっちはすでに頭の中が「月曜までにやること整理」モードになってるんですよ。そんなときに、あの封筒が来る。しかも、内容がすぐに対応できないような重めの修正だときたら…。あと1時間で業務を終えたい気持ちと、「月曜に回したらダメだろうな」という義務感の板挟み。心が「グチャッ」と音を立てる瞬間です。

「直しといてください」…誰が?今から?この量を?

事務員さんが封筒を置いて、ひとこと。「直しといてくださいね〜」と。いや、悪気がないのはわかってます。でも、これ今からですか?金曜日の15時半、こっちはすでに脳みそがスリープ状態に入りかけてる時間帯。そのうえ、この修正、普通に時間かかるやつ…。本音は「それ、来週でいいってことにしてくれ」ですが、そうもいかないのが司法書士の宿命。

なぜか金曜日に集中する修正依頼

なぜなんでしょう。体感ですが、修正依頼ってなぜか金曜日に集中しませんか?週の中盤は比較的静かで、「今週は平和だったな」と思ったころに、ドカンと来る。封筒の山。もうこれは、「法務局の金曜ルーティンなんじゃないか」と疑いたくなるレベル。いやいや、担当者も人間だし、月〜木にたまったやつを金曜に一気に発送してるんでしょうけど…それ、ほんとやめてほしいです。

偶然?いや、もはや恒例行事

最初は偶然かと思ってました。でも、これが毎週のように続くと、もう「恒例行事」ですよ。もはや「金曜日=修正デー」みたいなもんです。おかげで、金曜日の午後には何も予定を入れられなくなりました。飲みに誘われても「たぶん無理」って断るのが癖になってます。なんか損してるなぁ…って思うんですけど、これが現実。

週末前に詰め込まれるプレッシャーの謎

なんで、こういうのって週末前に来ると精神的ダメージが倍増するんでしょうね。月曜なら「一週間かけてやるか」って気になれるのに、金曜だと「週を越えるな」って圧がすごい。自分の中で勝手に「終わらせなきゃいけない」って思い込んじゃって、結果、しんどくなる。そんな自分の真面目さがちょっと嫌になります。

修正内容のクセがすごい

修正箇所を見て思うのが、「そこかよ!」というツッコミの連続。こっちは条文や慣習に沿ってやってるつもりなんですけど、たまに謎すぎる指摘が返ってくる。「え、そこ修正必要?」「それ、以前は通ったよね?」みたいな。法務局ごとの運用差、担当者ごとの感覚差…正直、統一してくれって思います。

この書き方じゃダメって、誰基準?

「この表現は適切ではありません」って、何をもって適切とするかは誰が決めるんですか。登記の世界には明文化されてない“お作法”みたいなのが多くて、それに対応するのがほんとに大変。自分の書き方が間違ってるのか、相手が厳しすぎるのか、判断がつかない。でも結局、直さなきゃ進まない。理不尽との戦いです。

条文通りなのに修正される不条理

たとえば、条文に書かれてる通りの記載をしても「違う表現にしてください」と返されることがあります。「え、それって法的根拠どこに?」って聞きたくなります。でも聞けません。時間がないし、聞いたところで返事が来る頃には締切を過ぎてる。だから黙って直す。そうやって少しずつ、納得しないまま仕事が進んでいくのがつらいです。

「字が潰れて読めません」問題の理不尽さ

最近多いのが、「文字が潰れて読めません」という理由で戻ってくるケース。こっちは普通にプリントアウトして提出してるし、別に小さすぎるフォントでもない。それでも「読めません」と言われたら、どうしようもない。じゃあ、どうしたらいいのか?もう一回印刷し直して出し直すしかないんです。それが10ページ超の書類だったりしたら…泣きたくなります。

事務員さんとの分担、ここに限界がくる

普段は頼れる事務員さん。でも、こういう突発的な修正対応となると、やっぱり最後は自分の手でやらなきゃいけない。理由は簡単。「責任があるのはこっち」だから。修正箇所を確認して、修正の意図を読み取って、申請内容を再構築して…。それ、即席じゃ無理なんです。

指示を出す余裕すらない午後3時

「これどうしましょうか?」と聞かれても、こっちが混乱してる。時間はない、頭は回らない、気持ちは焦る。冷静な判断なんてできない。事務員さんにきちんと説明して任せるには、こっちの理解がまず必要。でも、その余裕がまったくない。結果、全部自分でやることに…。これはもう「限界」なんです。

聞き返されるたびに崩れる心の壁

ひとつ質問されるごとに、こっちの思考が中断される。そのたびに「あー、もう!」と叫びたくなるのをぐっとこらえる。でも、心の壁はどんどん崩れていく。責められてるわけじゃないのに、なぜか責められてるような気持ちになる。これはもう、疲れがピークな証拠です。

「私、帰っていいですか?」が胸に刺さる

午後5時前、「今日もう帰っていいですか?」と言われた瞬間。こっちは修正対応が終わってない。残されたのは自分だけ。残業をお願いするつもりはない。でも、「行かないで…」という気持ちは正直ある。孤独感と焦りが交錯する時間帯。それが金曜の午後です。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。

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