限界ギリギリのときに限って追い打ちがくる

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限界ギリギリのときに限って追い打ちがくる

終わったと思った瞬間に届く「補正通知」

一日の仕事をやっと終えて、「今日は早めに帰って、少しはゆっくりしようか」とパソコンを閉じた直後。スマホに「登記・供託オンライン申請システム」からの通知が届くと、胸の奥がズンと重くなる。そう、補正通知だ。しかも、よりによって今日?と思わず天を仰ぐ。なぜか疲れているときほど、こういう追い打ちが来るのはなぜなのか。不思議とタイミングが悪いことが続くのが、この仕事のしんどさの一つだ。

「今日は早く帰ろう」と思った矢先のメール

実際、先週の金曜がそうだった。久しぶりに19時前に帰れそうで、事務員と「今日は早く上がれそうですね」と話していた矢先、件名に「補正のお知らせ」と入ったメールが届いた。内容を開いた瞬間、脳が完全に仕事モードに引き戻された。家族に「今日は早く帰るね」と言っていた自分を思い出し、無言でPCを再起動するあのむなしさ。司法書士の“あるある”じゃないだろうか。

補正の2文字を見るだけで肩が重くなる

「補正」と表示されるだけで、体の奥からどっと疲れが押し寄せてくる。たとえ軽微な補正内容であっても、今から申請を再確認して、必要に応じて依頼者に連絡して、書類を再作成して…と一連の対応が頭に浮かび、体が自然と緊張する。補正通知は、内容よりも「またやり直しか」という事実に気力を奪われる。

疲れているときほど、補正が刺さる理由

普段なら淡々とこなせる作業も、疲れているときには心に刺さる。補正通知は、その“余力ゼロ”の状態にズカズカと踏み込んでくる。肉体的な疲労だけでなく、精神的なエネルギーもごっそり持っていかれるのは、司法書士ならではの職業病かもしれない。

冷静な判断力が鈍っているタイミング

疲れていると、細かい判断や確認作業の精度が落ちる。普段なら見逃さないようなミスをしてしまっていたり、見たはずなのに確認した記憶がなかったり。補正通知が来て内容を見ると、「ああ、ここか…」とがっくりくる。わかっていたのにできなかった自分に対して、悔しさと情けなさが混じった気持ちになる。

たった1行の指摘が心を折ってくる

「登記原因証明情報に記載漏れがあります」——たったこれだけの一文なのに、疲れているときに見ると、ものすごく攻撃的に見える。怒られているわけでもないのに、自分がダメ出しをされたような気持ちになり、思わず深いため息が漏れる。体よりも、メンタルが先にやられる。

補正内容が「それ今言う?」レベルのとき

こちらとしては万全のつもりで出した申請でも、法務局側の基準やその担当者の運用のクセで補正になることがある。そういうときは、本当に脱力する。「あれ、先月は同じ書式で通ったのに?」というようなケースがいちばん厄介で、疲れているときにそういう補正を食らうと、しばらく椅子から立ち上がれなくなる。

形式的な補正にこそメンタルを持っていかれる

内容的には大きな問題ではなくても、「書類のスキャンが薄い」「署名欄に余白が少ない」などの形式的な補正は、メンタルへの打撃が大きい。気をつけていたつもりなのに…という思いと、こんなことで?という落胆が重なって、疲労感が倍増する。

「前は通ったのに今回はダメ」案件の地味な辛さ

一番困るのが、「同じパターンで、先週は問題なかったのに今回だけ補正される」というケース。法務局の担当者によって判断が微妙に変わることがあるとは分かっていても、現場の立場としてはモヤモヤする。こういう理不尽さは、疲れているときほど響いてしまう。

連日の疲労と補正対応の悪循環

補正対応には思った以上に時間と神経を使う。連日の疲れが蓄積しているときに補正が来ると、翌日以降にもずっと響いてくる。「これを今日中に処理しないと、他の案件もズレる」というプレッシャーと、体が動かない現実のギャップに悶々とする。

寝不足→集中力低下→補正→さらに寝不足のループ

補正対応のために夜遅くまで作業し、翌朝も早くから別件の準備。寝不足のまま業務に入り、集中力が落ちてまたミスをして…という悪循環。これは一度ハマると本当に抜け出しにくく、体力だけでなく気持ちも削られていく。

事務員との連携もズレが出やすくなる

自分に余裕がないと、事務員とのやり取りにもギスギスした空気が出てしまう。「あ、あの書類確認しましたっけ?」「…いや、たぶん…」というような曖昧な返事になることもあるし、ミスの原因を探るときにお互い無言になってしまう。気まずい空気はさらに疲れを呼ぶ。

それでも逃げずに向き合う日々

補正がつらくても、仕事は止まらない。逃げることはできない。だから、できるだけ丁寧に、冷静に、そして淡々と対応する。しんどさと折り合いをつけながら、「今日はここまでできた」と思えることが、明日へのエネルギーになる。

ミスを認めて、次につなげるしかない

補正は「終わったことのやり直し」ではあるけれど、見方を変えれば「より正確に仕上げるチャンス」でもある。そう思えた日は、少しだけ気持ちが軽くなる。自分を責めすぎず、次につなげていくしかない。

一件完了するたびに少しだけ前を向ける

補正対応を終えて「完了」の通知が届いた瞬間、それだけで救われた気持ちになる。その一件一件が、次の自分を支えてくれる。「またやろう」と思える。それだけでも、やってよかったと思えるのが、この仕事の救いだ。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。

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