あの日、机に突っ伏して泣きたくなった
司法書士という職業を選んだ時、「人の役に立ちたい」とか「独立して自由に働きたい」と思っていた。でも、現実はどうだろう。あの日、締切が重なり、法務局からの補正も3件。昼飯も食べずにパソコンに向かって、ふと気づいたら、机に突っ伏していた。あの瞬間、「俺、なんでこんなに頑張ってるんだろう」と心が空っぽになった。涙は出なかったけど、あの静けさが逆に怖かった。
頑張っても終わらない書類の山
不動産登記に相続、会社設立の依頼まで一気に押し寄せる。こっちは一人と一人分の事務員しかいない。処理しきれず、気がつけば夜中。なのに、ミスは許されない世界。お客さんにしてみれば、「間違えたじゃ済まない」から。プレッシャーはいつも肩に乗ってる。真面目にやればやるほど首が締まる。でも、それを愚痴っても誰にも響かない。みんな、自分の仕事で精一杯だから。
「もう無理だ」とつぶやいた昼下がり
ある日、依頼人から電話で叱られた。「そんなの司法書士なら分かってて当然でしょ?」って。こっちは徹夜明けで頭が回ってなかったのかもしれない。電話を切ったあと、窓の外を見た。快晴だった。青空と、こっちのしんどさがあまりに乖離してて、笑えた。「もう無理だ」って誰にも聞こえないように言った。けど、誰かに聞いてほしかったんだろうな。
誰も助けてくれない孤独感
事務所に戻っても、誰もいない。事務員はパートタイムだから昼には帰ってる。メールを見ればまた催促、郵便受けには請求書、スケジュール帳には予定がギチギチ。こんなに頑張ってるのに、報われる感覚がない。結局、誰も助けてくれないんだなって、独立してから何度思ったか。でも、助けてって言えないのは、誰でもない自分自身なんだよな。
そもそも助けてほしいと言えなかった
「頼るのが下手なんだよ」って昔、友達に言われたことがある。確かに、困っていても「大丈夫」って笑ってしまう癖がある。職業柄か、つい強がってしまう。でも、その強がりが自分をどんどん孤立させてる。助けてって言ってみれば、案外誰かは手を差し伸べてくれるのかもしれない。でも、それができない。情けないけど、それが現実。
事務員さんは神か仏か
正直、ひとりでやっていた時期は地獄だった。今は事務員さんがいてくれる。それだけで事務所が回ってる。もう、この人がいなくなったら明日からどうすればいいのかわからない。それくらい助けられてる。だけど、それでもストレスはゼロにはならない。不思議だよね、人を雇えば楽になると思ってたのに。
一人で回してた頃は地獄だった
最初の頃は、電話に出ながら書類を作って、来客対応して、登記申請して…まさにワンオペ状態。スケジュールはパンパン、昼飯はコンビニおにぎりをデスクでかじるだけ。夜にはヘトヘトで、帰宅してもシャワー浴びる気力もない。そんな生活が何ヶ月も続いた。夢だったはずの独立開業が、いつの間にか自分をすり減らす現実になっていた。
でも、任せるのもまたストレス
事務員を雇えば楽になると、誰もが言う。でも実際は、最初はマニュアル作りから教えることまで、こちらが全部負担する。結局、自分でやったほうが早いって思ってしまう。自分のやり方にこだわりすぎて、つい細かく口を出してしまい、気づけば職場の空気がピリピリ。これは自分の問題だとわかっていても、なかなかうまく任せられない。
「任せる」って、意外と難しい
「これ、お願いできますか?」って言ってみる。でも、そのあと気になって何度も確認してしまう。「自分の責任で進めてください」って言いたいのに、実際は自分が責任を取るしかない。だからつい、全部抱え込んでしまう。任せるって、信頼だけじゃなく、自分の中の恐怖心と向き合うことでもあると、最近になってやっと気づいた。
間違いが怖い、信用する勇気がない
過去に、小さなミスが大きなトラブルになったことがある。それ以来、「もう二度と同じことは繰り返したくない」と思って、余計に疑り深くなった。「この人に任せて大丈夫か?」って、つい考えてしまう。でもそれって、信用できない相手じゃなく、信用しきれない自分の弱さなのかもしれない。信じて任せる勇気、それが今の一番の課題。
独身でよかった…いや、ほんとに?
「独身の方が気楽でしょ」ってよく言われる。でもそれって本当だろうか?仕事終わりにコンビニ弁当を食べながらテレビをぼーっと眺める毎日。確かに誰にも文句は言われない。でも、誰にも褒められもしない。嬉しいことがあっても、誰かと分かち合えない。そんな毎日が、心の中にぽっかりと穴をあける。
モテないし、誰かを支える余裕もない
婚活アプリ?マッチングサービス?登録してみたこともある。でも、疲れ果てた顔で写るプロフィール写真に「これ、誰がいいね押すんだよ」って自分でツッコんだ。仕事に全力を注いでるつもりが、気がつけば何も残ってない。誰かを支えるどころか、自分を支えるだけで精一杯。それでも、ふと誰かのぬくもりが恋しくなる。そんな自分が、ちょっと情けない。
土曜の夜は冷蔵庫の音だけがする
土曜日の夜、静まり返った部屋に響くのは冷蔵庫のウィーンという音だけ。SNSを開けば、誰かの家族写真や旅行の投稿が流れてくる。別に羨ましくは…ある。そう言い切れない自分がいる。たまに思う、「俺、何やってるんだろうな」って。それでも、また月曜が来るから頑張る。頑張らなきゃいけない理由は、自分の中にしかないんだけど。
このブログが、誰かの支えになれたら
こんな弱音、誰かに見せるのは恥ずかしい。でも、同じようにしんどい思いをしている誰かが、ここにたどり着いてくれたらと思う。「あ、自分だけじゃないんだな」って。そんな気づきが、ちょっとだけ心を軽くすることもある。そう信じて、今日も書いている。
「わかる」と思ったら、それでいい
「何かの役に立つことを書かなきゃ」と思ってた。でも、それじゃ続かない。「ああ、それわかるわ」って思ってもらえるだけで、このブログには意味がある。むしろ、そんな共感こそが、日々を乗り越えるヒントになる。無理に元気づけようとしなくても、寄り添うだけで十分だと思う。
しんどい気持ちに言葉を与える
辛い、しんどい、やめたい、助けてほしい。その気持ちに名前をつけることができれば、それは一歩前進なんだと思う。言葉にすることで、気持ちは整理される。このブログは、僕自身のためでもあるけど、読んでくれた誰かのためでもある。ここに書いたことが、誰かの心に小さな火を灯すことを願って。
ぼやきでも、嘆きでも、それで誰かが救われるかもしれない
愚痴ばかりのブログだけど、それを読むことで「自分だけじゃない」って思える人がいるなら、それでいい。役立つノウハウや成功談だけが価値じゃない。うまくいかない毎日の中にも、誰かとつながれる言葉がある。そう信じて、今日もパソコンに向かう。この文章が、あなたの心のどこかに響けば、それ以上は望みません。