メンタルの予備バッテリーが切れました

メンタルの予備バッテリーが切れました

心のバッテリーがゼロになる瞬間

メンタルのバッテリーが完全に切れる瞬間って、ほんとうに突然来る。昨日までなんとか持ちこたえていたのに、朝、目が覚めたら「もう無理だ」と思ってしまう。こうなると、どれだけ予定が詰まっていても関係ない。電話も鳴っているし、書類も山積み。でも、体が動かない。気持ちだけがどんどん後ろに引っ張られて、あたかも沼に沈んでいく感覚だ。司法書士という職業柄、責任感は強いほうだと思っていたけれど、それすらも自分を追い詰める道具になっていたのかもしれない。

朝起きた瞬間に「もう無理」と思う日

目を開けた瞬間に「ダメだ」と感じるあの感覚は、例えるならスマホの電源が入らない状態に似ている。充電し忘れていたわけではない。でも、もう通電すらしない。それと同じで、自分の心が反応しなくなる。体は布団の中にあるのに、心はどこか遠くへ飛んでいってしまっているような気がする。昨日、寝る直前まで「明日はちゃんとやろう」って思っていたのに、朝になるとそれがすべて無意味になってしまう。こんな日が何度も続くと、「これは甘えなのか?病気なのか?」と自問自答する日々が始まる。

目覚ましに責められてる気分になる

目覚まし時計の音すら、責められているように感じる朝がある。「早く起きろ」「さっさと働け」と叱られているようで、余計に心が折れてしまう。何度もスヌーズを押している自分が情けなくなるし、それを止める気力もなくて、布団の中でただ時間が過ぎていく。あの小さな機械が、まるで上司みたいに感じられる瞬間。静かな朝が欲しいのに、目覚ましの音が今日一日を象徴しているようで、聞くたびにため息しか出ない。

夢の中でも仕事してたような気がする

最近では、夢の中でさえも登記のことを考えている。書類を何度も確認して、誰かに急かされて、補正通知が夢に出てくる。目覚めても休めた気がしない。現実でも夢でも働いていたら、そりゃメンタルも摩耗する。夢の中でまで働くくらいなら、いっそ仕事なんてやめたいとすら思う。自分が何のためにこの仕事をしているのか、分からなくなる瞬間だ。

なぜか人と話すのがしんどい

普段ならなんともないような会話も、心のバッテリーが切れかけているときには重たくのしかかる。挨拶一つするにも力がいるし、相手の顔色をうかがう余裕もない。相手に悪気がないのは分かっているのに、その言葉がナイフのように突き刺さる。話すこと自体が面倒になると、社会との接点すら面倒に感じてしまう。司法書士という仕事は、常に人とのやりとりが発生する。だからこそ、人と関わることが苦痛になると、すべての業務が重荷になる。

「お疲れ様です」の声すらプレッシャーに

事務所に入ったときに聞こえる「お疲れ様です」。いつもなら軽く返せるその一言が、なぜかその日はプレッシャーに感じる。「ちゃんと疲れるほど働いてるの?」とか「今日もがんばらないとね」という意味にすら聞こえてしまって、自分で自分を追い詰めてしまう。心が疲れていると、何気ない言葉の裏を勝手に読み取ってしまって、勝手に傷ついてしまう。そんな自分を「面倒くさいな」と思いつつも、どうしようもない。

何も悪くない事務員さんに八つ当たりしそうで怖い

事務員さんが何か聞いてくる。普通なら「ありがとう」と思える些細なことでも、こっちの心に余裕がないとイラッとしてしまう。「それくらい自分で考えてよ」と口から出そうになる瞬間、なんとか飲み込む。でも、それを繰り返すうちに自分が壊れていくのがわかる。優しくなりたいのに、余裕がない自分が憎らしくなる。誰にも当たりたくないのに、誰かに当たりたくなる。この矛盾が本当にしんどい。

会話が怖くなるときの対処法ってある?

会話が怖くなるなんて、昔の自分からしたら信じられない話だ。でも今は、その気持ちが痛いほどわかる。自分が発した言葉で相手がどう感じるか、そればかり気になって、結局何も言えなくなる。黙っていることが増えて、余計に気まずくなる。こんな時は、紙に思っていることを書き出してみる。それを誰にも見せなくていい。ただ、吐き出す場所があるだけで少しだけ呼吸が楽になる。少しでも、心のバッテリーが回復する時間を作ってあげることが、今の自分に必要なのかもしれない。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。