信頼してるのは業者だけかもしれない日常

信頼してるのは業者だけかもしれない日常

パートナーより業者との方が話が通じる現実

最近ふと思うんです。もしかすると、人生で一番会話がスムーズな相手って、パートナーでも家族でもなく、日々顔を合わせる業者さんたちなのかもしれないなって。鍵交換業者さん、測量士さん、登記情報を取りに行ってくれるスタッフさんたち。無駄な駆け引きもなく、淡々と業務を進められるあの感じ。こっちは依頼し、相手は応えてくれる。そこには安心できる関係性があるんです。

仕事相手との信頼は築きやすいが

仕事を通して築く信頼は、目的が明確なぶん早く深まりやすい。依頼したらきちんとやってくれる、ミスがあっても真摯に対応してくれる、そんな積み重ねが「この人にまた頼みたい」と思わせてくれます。逆に、プライベートでの関係って、言葉の裏を読んだり、顔色をうかがったり、無駄に気を使ってしまうことが多くて疲れてしまうんです。

共通の目的があるから早い

お互いが「登記を正確に早く終わらせたい」「この書類をきちんと納めたい」という明確な目標を持っているからこそ、やりとりは合理的になる。これが人間関係だと「どっちが悪いのか」みたいな感情論にすり替わることもあって、精神的にすごくしんどい。だったら、無駄のない信頼関係の方がよっぽど楽なんです。

人間関係に余計な感情がない安心感

この歳になると、人間関係のめんどくささが一番のストレスになります。だからこそ、感情抜きで付き合える業者さんとの関係って、ある意味で癒しです。お互い期待しすぎない、でも責任は果たす。それって理想的な信頼関係じゃないですか?

なぜ業者との方が関係が長続きするのか

もう10年以上お願いしている測量士さんがいます。言葉少なだけど、こっちの意図はちゃんと汲んでくれるし、仕事も丁寧。その方との付き合いの方が、過去の恋愛よりずっと長いんです。恋愛は期待と失望の繰り返しだけど、業者さんとの関係にはブレがない。その安心感こそ、信頼の証なのかもしれません。

お互いプロ同士の信頼関係

司法書士として、こちらもプロ意識を持って仕事しています。だからこそ、相手がプロであると、それだけで信頼できるんですよね。無駄にへりくだったり、変にマウントを取ってくることもない。対等でいられるのが心地よくて、むしろそれが長続きする理由の一つになっている気がします。

裏切らない関係に救われる日々

これまでにプライベートで何度も「信じてたのに…」という経験をしてきました。けれど、業者さんに関しては、少なくとも仕事に関して嘘をつかれた記憶がない。信頼って、期待を裏切られないことの積み重ねでできていくんだなって、改めて思います。

私生活では築けない距離感が心地よい

プライベートになると、どうしても距離感って難しくなるんですよね。近すぎても疲れるし、遠すぎると寂しい。その点、業者さんとの距離感は絶妙。干渉しない、でも必要なときにはきちんと手を貸してくれる。その関係性がありがたいんです。

家庭よりも仕事が安心できるという矛盾

たまに、ふと「俺、何やってんだろうな」と思うことがあります。家庭という安心の象徴が、自分にはなくて、代わりにあるのは登記申請と定期的な業者との連携。それが日々の安定になってしまっている。皮肉なようでいて、でも実際、こっちの方が安心できるんだから仕方ないんですよね。

日々の業務がルーティンの避難所になる

朝起きて、出勤して、書類を確認して、電話して、申請して。忙しいけど、そのルーティンが自分を守ってくれている気がします。予定通りに進んでくれるだけで、ほっとする。人と違って、登記簿は裏切らない。そんな現実に逃げ込んでるのかもしれません。

予定通りに進むことのありがたさ

恋愛や人間関係だと、どんなにこちらが準備しても想定外のことが起きる。でも、仕事は違う。チェックリストに沿ってやれば、大体想定通りに進む。この「想定内」が、今の自分にはとてもありがたいんです。

頼られることが自尊心の支えになっている

誰かから感謝されたり、必要とされることって、思っている以上に心の支えになります。たとえそれが仕事上の一時的なものだとしても、「先生、ありがとうございます」と言われるたびに、少しだけ自分の存在価値を感じられるんです。

それでも誰かの役に立っているかもしれない

ふとした瞬間に、「ああ、今日も誰かの役に立てたのかもしれない」と思える。それがあるから続けられてるんだと思います。たとえ信頼してるのが業者さんだけでも、別にそれでいいんじゃないか。そんな気持ちで今日もまた、仕事の電話をかけています。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。