頭の中が真っ白になる瞬間
タスクが積み上がると、人間の脳は処理を諦めてしまうんじゃないかと感じることがあります。まさに思考停止状態。目の前のパソコンの画面を開いては閉じ、メールを見ては溜息をつき、気づけば5分前と同じ画面に戻っている。そんな自分にイライラしつつ、でも次に何をすればいいのかが思いつかない。脳が「もう無理」と言ってる感じ。ある種、防衛本能なのかもしれません。冷蔵庫に貼ったメモの数より多いタスクの数に、ため息すら出ないこともあります。
やるべきことリストが脳内を占拠する
TODOリストは本来、頭を整理するための道具だったはずなのに、今やそれを見ることすら怖くなる。チェックボックスの数が増えるごとに、達成感よりも「終わらない感」が増していく。書いても書いても消えないどころか、倍に膨らんでいくような錯覚。もう一人自分が欲しいと本気で思うことが何度あったか。あまりにも現実的じゃない夢を見てしまうあたり、すでに疲れすぎている証拠だと思います。
思考が追いつかないタスクの渦
一つ一つはこなせるはずの業務なのに、それが10個、20個と同時に押し寄せてくると、脳がフリーズする。締切が重なれば、「どれからやるか」という判断すらできずに、ただ時間が過ぎていくだけ。体は机に向かっていても、頭の中は空っぽ。気づけばコーヒーを淹れて戻るだけで30分経ってる。作業は止まってるのに時間だけが流れていくという、まさに地獄のような瞬間です。
優先順位なんてつけられない現実
「優先順位をつければいい」とよく言われるけれど、それができないから苦しいんです。全部が急ぎ、全部が大事。役所の締切、登記の申請、顧客対応、スタッフのフォロー、どれを後回しにしても誰かに迷惑がかかる。結局、全力でやろうとして全部中途半端。そんな日が何日も続くと、自分の能力を疑いたくもなる。でも多分、問題は能力じゃなくて、物理的に手が足りていないんですよね。
「どれから手をつけるか」でフリーズする
やることが多すぎて、まず「次に何をするか」を決めるだけで力尽きる。思考停止って、ぼーっとしているようで実は心の中はフル回転なんですよね。「これは今日中」「これは急ぎ」「これは後回しで…いや後にすると忘れるかも」と、頭の中の声が騒がしくなるほど、行動に移せなくなる。優先順位を考え始めた時点で、エネルギーを使い果たしてしまうという、なんとも皮肉な話です。
全てが急ぎに見えて結局手が止まる
「これは急ぎ」「あ、これも急ぎ」「いやこっちも大事だ」と、何を見ても赤信号。最終的にどれも選べず、メールの受信ボックスを開いたまま固まってしまう。まるで交差点で左右から車が来て動けなくなる猫みたいな気分。優先順位がすべて最上位に見えてしまう状態では、動くこと自体がリスクになる。それくらい心も体も硬直してしまう瞬間が、司法書士の仕事には確かにあります。
処理速度の限界を感じる毎日
若い頃は勢いで乗り切れていた。多少の無茶も効いた。でも40代半ばに差しかかってくると、集中力の持続が目に見えて落ちてくる。朝から夕方までのフルスロットルが続かない。業務の複雑さは変わらないのに、自分の処理能力は少しずつ落ちていく。気づけば、「前はもっと早く終わってた気がする…」という後悔が残るばかり。焦りが焦りを生む悪循環に、心まで疲弊していくのです。
一つ終わる前に三つ増える感覚
ようやく一件終わったと思ったら、電話が鳴り、新しい依頼が飛び込んでくる。「もう少しゆっくりペースで仕事したい」と願っても、現実は待ってくれない。例えるなら、砂場の穴を一生懸命ふさいでるのに、横から水がどんどん流れ込んでくる感覚。止めようとしても止まらないし、終わらせても終わらない。タスク管理というより、もはや生き残りをかけたサバイバルゲームです。
それでも今日も、机に向かう
心が折れそうでも、やるしかない。開業してからこれまで何度も「辞めたい」と思ったけれど、なんだかんだで今日も机に座っている。何かが自分を突き動かしているとしたら、それは義務感か、責任感か、それともただの習慣かもしれない。それでも「続けてる自分」を少しだけ誇ってもいいのかもしれない。今日もまた、やるべきことに囲まれながら、少しずつ進むしかないんです。