忙しいフリなんてしてない、本当に時間が足りないだけ
本当に「忙しいだけ」の日々が続いている
日々、次から次へとやってくる案件の処理に追われて、朝から晩まで動きっぱなし。ふと気がつけば、昼ご飯を食べ損ねていたり、誰とも会話せずに1日が終わっていたりすることも珍しくありません。誰かと「最近どう?」なんて会話すらできないほど、自分の時間が削られていく感覚があります。これは「頑張ってるから偉い」という話ではなくて、ただ単に“やることが減らない”だけ。本当は少し休んで、呼吸を整えたい。それなのに、なぜかどこにも止まるポイントが見当たらない。気づけばもう金曜日。気持ちの整理もつかないまま、また新しい週が始まってしまうのです。
スケジュール帳は真っ黒、心は空っぽ
予定表は予定で埋まっているけれど、自分の心はからっぽに近い状態。電話、訪問、法務局への移動、書類の確認、相談対応。ひとつひとつは大したことないかもしれないけれど、これらが重なると、処理する自分の心が摩耗していく。以前はタスクを終えるたびに達成感を感じていたのに、最近は終わらせること自体が目的になってしまっていて、「なんのためにやっているんだろう」と思うこともあります。事務所に戻って椅子に座った瞬間、急に虚しくなることが多くなりました。
「忙しそうにしてるね」と言われる違和感
知り合いや同業者から「忙しそうですね」と言われることがあります。その言葉はおそらく気遣いであり、悪気はないとわかっている。でも、その一言が妙に引っかかるんです。「忙しいふり」をしているように見えるのか、自分がどこか演じているように見えるのか。実際は、演じるどころか、ただ必死に回しているだけなのに。自分自身も、誰かの「大変そう」を見て、心の中で「それって本当に?」と思ったことがあるだけに、余計に気になります。
忙しいフリなんて、してる余裕すらない
忙しいフリができるなら、少しは人に余裕を見せられるくらいの精神的なゆとりがあるはず。でも、こちらにはそんな気配も時間もない。時間に追われ、他人の言葉に気を取られ、案件の山に埋もれながら、気がつけば何もしていないように見える日すらある。そんな自分が「フリをしている」なんて思われるのは、ちょっとした侮辱のように感じるのです。演出できる人は、きっとまだ元気です。
「演出」の暇がある人が少しうらやましい
SNSで「今から登記に行ってきます!」なんて写真付きで投稿してる同業者を見ると、正直ちょっと羨ましいと思うこともあります。それってつまり、写真を撮る余裕があって、発信する気力もあるってことですよね。自分は、法務局から帰ってきたらもうグッタリで、靴も脱がずに椅子に崩れ落ちるような状態です。仕事の合間に投稿する余裕があるなら、それはまだマシな方。少なくとも、心が少しは健やかな証拠だと思います。
SNS投稿すら気力が湧かない現実
誰かに見てもらう投稿をするには、ある程度の“明るさ”や“余裕”が必要です。でもこちらは、スマホを開くことすら億劫で、画面を見るたびにタスクリストが目に入ってきてしまう。メール、チャット、タスク管理アプリ。どれを見ても、「ああ、まだやらなきゃいけないことがある」という気持ちにさせられるだけ。そんな中で、「今の自分を発信しよう」なんて、とても思えません。もはやSNSに“アクセスすること自体”が気力を奪う行為になっています。
相談の電話1本で、全ての段取りが崩れる
一番しんどいのは、予定していた作業が一瞬で崩れることです。ある案件の資料作成に集中していたのに、突然「至急で登記が必要なんです!」という電話が入る。相手には事情があるのもわかるし、断れない性格なので、結局その人を優先してしまう。すると、予定していた作業は夜に持ち越し。夜にやるはずだったタスクは、明日へ。そうしてどんどん後ろにズレ込んで、追われる感覚が加速していくのです。
やることの量より「止まれない」のがつらい
量的には、世の中にはもっと多忙な人もいると思います。でも、「止まれない」という感覚は、仕事の質と密度からくるんです。自分で判断して、動いて、失敗したら全部自分の責任。誰かに任せられない不安、誰にも任せられない現実。目の前の仕事をこなすことに必死で、次の一歩を考える余裕がない。これが、しんどさの正体なんだと思います。
1人分じゃ回らない仕事、でも1人分しか雇えない
本当は、もう少し人手があればな…と思うことは何度もあります。でも、地方で司法書士事務所をやっていて、採算を考えるとそう簡単に増員もできない。今の事務員さんには感謝しかないけれど、仕事量の多さやイレギュラーな対応までお願いするのは難しい。結局、こぼれた部分は全部自分で拾うことになり、それがまた日々の“忙しさ”を加速させています。
事務員さんは頑張ってくれてるけど、限界はある
うちの事務員さんは本当に優秀で、いつも黙々と作業をこなしてくれています。でも、突発的な案件や、複雑な判断が必要な事務は、やっぱり自分が対応するしかない。しかも、自分自身が疲れていたり、集中力を欠いていたりすると、その判断ミスが命取りになる仕事。誰かと分担できれば…と思うけれど、その“誰か”が見つからないまま数年が経ってしまいました。
外回りのついでに買い物、洗車、ついでのついで
「ついでにこれもやっとこう」が積み重なって、気がついたら1日が終わってる。法務局に行った帰りに買い物、灯油を入れて、車を洗って、ついでにお客さんのとこに寄って…。それ自体は効率的なんだけど、心はまったく休まってない。ずっと“タスク処理モード”のままなんです。
繁忙期と閑散期がジェットコースター
忙しい時期は本当に目が回るほどの業務が押し寄せるけれど、逆に仕事が落ち着くと一気に不安が襲ってくる。「このままで大丈夫だろうか」「来月も売上あるかな」。安定しない収入と常に戦ってるような感覚です。その波がジェットコースターのようにやってくるので、常に気を張ってないといけない。そのせいで、気持ちも身体もずっと緊張状態にあるんです。