なんで毎日こんなにバタバタしてるんだろう

なんで毎日こんなにバタバタしてるんだろう

朝の静けさは一瞬、バタバタ劇場の幕開け

朝、目覚ましが鳴る直前の数秒だけが唯一静かな時間かもしれません。目を開けると、もう頭の中は今日の予定でいっぱい。書類作成、電話対応、役所への提出、依頼人とのやり取り…。頭の中で一日のシミュレーションをしている間に、時間は刻一刻と過ぎていきます。もう一度布団に潜り込みたい気持ちを振り切って、なんとか体を起こす。でも、ここからが本当のバタバタの始まりです。

「もう少し寝ていたい」が現実を直視させる

たまに「今日は早めに寝たし、朝は余裕あるだろう」なんて思うこともあります。でも、そんな日は決まって予想外の連絡が入ったり、プリンターが不調だったり。まるで神様が「気を抜くなよ」と試してくるかのようです。朝から慌ててバタバタと準備し、食パンをくわえたまま書類を確認。冷静なふりをしながら、内心は常に焦りの塊。司法書士って、朝の段取りが9割なのに、それがうまくいく日は年に数回です。

朝イチの電話対応がすべてをかき乱す

デスクに座って、ようやく書類に手をつけようかというタイミングで鳴る電話。その一報が、まるでドミノ倒しのように予定を崩していきます。「登記、今日中にお願いできますか?」という一言が、何もかもをひっくり返すスイッチに。しかも「そんなに大変じゃないと思うんですけど」なんて軽く言われると、口角は引きつりながらも「わかりました」と答えてしまう。こうして一日のバタバタは加速していきます。

コンビニコーヒーでごまかす眠気と焦り

とりあえず一息つこうと手に取るのがコンビニのホットコーヒー。100円で買える心の安定剤みたいなものです。でも、本当は落ち着いて飲む時間なんてない。片手に書類、片手にコーヒー。ちょっと置いた隙に倒してしまったこともあります。焦りと眠気と現実逃避の狭間で、コーヒーだけが唯一の味方。それすら飲み干す前に、次の用件が待ち構えています。

予定通りにいった日のほうが少ない

カレンダーにきれいにスケジュールを書き込んでも、それ通りに進む日なんてほんのわずか。急な依頼、書類の差し戻し、役所の臨時休業…。あらゆる「例外」に対応しながら、その場しのぎでこなしていく。しかもそういう日が何日も続くと、自分が何をやっているのかさえわからなくなることもあります。時間に追われるというより、時間に呑み込まれてる感覚。気づいたときには、すでに予定の終業時刻なんてとっくに過ぎているのです。

「急ぎ」って言われたらもう終わり

「すみません、急ぎでお願いしたいんですけど」──このセリフを聞いた瞬間、今日の自分の予定は白紙に戻ります。本当に困ってる様子を見て断ることなんてできない。やさしさなのか、損な性格なのか、気がつけばまたスケジュールをぐちゃぐちゃにして対応してしまう。でも、終わった後に「助かりました」と言われると、やっぱりそれだけで許せてしまうから不思議です。

段取りなんて無力な紙の上の理想

事前に完璧に段取りを組んだ日こそ、うまくいかない法則ってありますよね。まるで段取りを見透かすかのように、不測の出来事が降ってくる。何のために前日に準備したのかと自問自答しながら、結局は現場対応の連続。段取りが無力なわけではないけれど、それ以上に“流動性”に強くならなければ、この仕事はやっていけない。そんな自分を「適応力がある」と思える日が、たまにあるだけです。

一人事務所の“全部やらなきゃ”地獄

小さな事務所ゆえに、すべての業務をこなす必要があります。相談対応から書類作成、請求書の発行、郵送手続きに掃除まで。誰もやってくれないから、自分がやるしかない。その中でも事務員さんがいてくれるのは本当に救い。でも、彼女が休みの日には、事務所が壊れるんじゃないかってくらいにバタつきます。人に頼ることの大切さを痛感しつつ、結局はまた一人で頑張ってしまうんですよね。

郵便物チェックからコピー取りまで

「司法書士なんて、もっと高尚な仕事だと思ってた」と言われることがあります。いやいや、現実はコピー用紙の補充から郵便局までの小走りまで、まるで事務員兼雑用係。やりがいのある部分もあるけれど、雑務が重なると気持ちまで沈んでくる。なのに、誰も褒めてくれないし、気づいてもくれない。そういうのが積もり積もって、ふと「何やってんだろう」と思う日もあります。

事務員さんへの頼みごともタイミング次第

忙しいときほど人に頼りたい。でも、相手も同じように忙しそうにしていたら、結局自分でやっちゃうんですよね。これはもう性格なんでしょう。後で「お願いしてくれてよかったのに」と言われても、そのときにはもう疲れ果てている。こういうすれ違い、どの職場にもあるのかもしれませんが、人数が少ない職場ではとくに響きます。

でも、彼女がいないと本当に回らない

どれだけ小言を言ったとしても、事務員さんの存在は絶対です。体調崩して休まれた日なんて、すべてが止まりそうになります。自分ひとりでできる仕事の限界を知る日でもあります。普段はなかなか言えないけれど、「ありがとう」と何度も心の中でつぶやいています。愚痴も出るけど、それでも一緒に戦ってくれる仲間がいるのは本当に救いです。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。