司法書士の説明が毎回面倒くさい問題
合コンの場で自己紹介をすると、大抵は職業の話題になる。僕が「司法書士です」と言った途端、決まって「司法書士って何？」という反応が返ってくる。相手に悪気はないのだろうが、毎回この質問をされると心が折れそうになる。特に地方では「土地家屋調査士？」なんてさらに間違えられたりすることも珍しくない。そもそも合コン自体が久しぶりで気合を入れていたのに、司法書士の説明で盛り下がるという悲しいループに陥るのだ。どう説明しても相手に「なるほど！」と納得してもらえない現実に、少しずつ疲れが溜まっていく。
「弁護士とは違うの」の疲れるやりとり
「司法書士って弁護士とは違うの？」という質問ほど厄介なものはない。実際には弁護士と司法書士では業務範囲が異なるのだが、一般的にはその差がよくわからないようだ。「裁判所に提出する書類を作成する仕事だよ」と説明すると「じゃあ弁護士の下請け？」と言われてしまい、なんだか自分の仕事が一気に小さくなったような気がして悲しくなる。何度説明しても相手が腑に落ちない様子を見るたび、司法書士という職業の微妙な立ち位置を痛感してしまう。合コンのたびにこれを繰り返すのは本当に疲れる。
弁護士と混同されることへのモヤモヤ
弁護士と司法書士が混同されること自体はもう諦めかけているが、それでも毎回説明するたびに微妙なモヤモヤが残る。弁護士と司法書士、それぞれ役割も責任も違うはずなのに、一括りにされるたびに自分の仕事の価値を疑いたくなってしまうこともある。高校時代に野球部で毎日必死に練習したのに、いざ試合に出ても自分のポジションが全然注目されないような、あの感覚に近い。理解されない職業の悲しみは、地味に心に蓄積されていく。
いちいち説明する苦痛と葛藤
合コンというせっかくの楽しい場で、いちいち仕事の説明に追われることがどれほど辛いか。毎回説明が終わった後に、微妙な沈黙が生まれる。そんな空気を作り出した自分に腹立たしくなり、家に帰ってから自己嫌悪に陥ることもしばしばだ。司法書士という仕事が好きで選んだはずなのに、こういう場面になると職業を恨んでしまうことさえある。気軽に話せる自己紹介の方法があればいいのだが、なかなか見つからないのが現実だ。
「それで結局何ができるの」と聞かれる辛さ
職業の説明を終えてホッとしても、次に来る質問がまた辛い。「それで結局何ができるの？」と聞かれると、うまく答えられない自分にさらに落ち込む。「相続や登記、簡易裁判所の代理業務ができるんだよ」と言っても相手はピンとこないらしく、「難しい仕事なんだね」と曖昧に返されてしまう。この反応を見るたびに、自分の仕事がどれほど世間から離れているかを感じ、居心地の悪さに心が押し潰されそうになるのだ。
司法書士業務を簡潔に説明できない現実
司法書士の仕事を簡単に説明するのは、本当に難しい。専門用語を使わずに誰でも理解できる言葉を選ぶのは至難の業である。簡単に説明したつもりでも、逆に不明瞭になってしまい、かえって混乱を招くことも多い。説明が下手な自分にさらに自己嫌悪が重なり、「もっと分かりやすく伝えられないものか」といつも反省ばかりだ。
認知度の低さへの悲しい諦め
司法書士の認知度の低さに関しては、もう半ば諦めている。合コンだけでなく、どんな場でも自己紹介するときにこの問題がつきまとう。認知度が低い職業の宿命かもしれないが、やはり心のどこかで寂しさを感じる。「いつかは認知される日が来るのだろうか」と考えつつ、今日もまた溜息をつくしかない。
「司法書士って儲かるの」と聞かれる虚しさ
合コンで「司法書士って儲かるの？」という質問が出ると、決まって場の空気が一瞬止まる。実際には大きく稼げる仕事でもないし、正直に話せば場が冷えることは間違いない。「そこそこだよ」と曖昧に返事をしても、相手には微妙に伝わってしまうのか、反応が一気に薄くなる。毎回この空気を感じると、司法書士として働いている自分自身が何だか虚しくなる。「職業で人を判断しないで」と心の中で叫びたくなる瞬間だ。
「儲からない」とは言えない空気感
儲かる職業かと聞かれて、堂々と「儲からない」とは言えないのが現実だ。「そこまでじゃないかな」と軽く濁しても、女性陣の顔には明らかな失望感が浮かぶ。それを見るたび、自分自身への自信がまた一つ削られていく気がするのだ。
同じ悩みを持つ司法書士同士で語り合おう
こんな悩みを持つのは自分だけではないはずだ。同業者同士で愚痴を言い合うことが、実は何よりのストレス解消になる。こんな職業だけど、一緒に頑張ろうと励まし合える場所が欲しい。悩みを共有することで明日もまた頑張れるような、そんな司法書士同士のコミュニティが広がれば良いと心から願っている。
