連絡が来ない休日にスマホを握りしめてる自分が悲しい

連絡が来ない休日にスマホを握りしめてる自分が悲しい

誰からも連絡が来ない休日が怖くなってきた

かつては休日が楽しみだった。友達と会ったり、どこかに出かけたり。そんな日々があったはずなのに、今では「誰からも連絡が来ない」という事実に胸を締めつけられる。スマホを握りしめながら、LINEの通知が鳴るのを待つ。通知音を変えても何も変わらない。そもそも鳴らないのだから。司法書士という仕事は、平日は忙しい。それでも土日にぽつんと空白があると、不意に孤独が襲ってくる。誰かに誘われたい。でも、誰も誘ってはくれない。

音が鳴らないスマホとにらめっこ

朝起きてスマホを見る。通知なし。昼に何気なく画面をつける。変化なし。夜、テレビを見ながらちらっとスマホに目をやる。相変わらず何もない。もはやこれは「誰かと繋がってる」という錯覚を欲しがる習性に近い。通知が来てないのにポケットの中で震えた気がして、反射的に取り出してしまうのはもう病気かもしれない。実際、空振りばかりで余計に落ち込むのがオチ。連絡が来る人がいないと気づいていながら、どこかで期待している自分が情けなくなる。

通知が来たフリをするクセがついた

まるで自分を慰めるかのように、通知が来たフリをしてスマホをいじるようになった。ロック画面を何度も見ては、さも「忙しい」ふり。電車の中でも、飲食店でも、まるでやりとりがあるかのようにタップする。だが実際は画面の明るさを調整してるだけ。たまにメモ帳に一人で愚痴を書き込むこともある。それを読み返して、また虚しくなる。自分が誰かの予定に含まれていないという事実を、フリで埋めようとすること自体がもう悲しい。

バイブを空耳するようになったら末期

スマホが震えた気がして取り出す。けれど通知は何もない。何度もそれを繰り返しているうちに、自分の脳が「連絡があったことにしてくれ」と叫んでいるように思えてくる。昔はバイブに気づかなかったのに、今では幻のバイブに反応してしまう。こうなると、何のためにスマホを持っているのか分からなくなる。人とつながる道具が、自分の孤独を映し出す鏡になっている。そんな自分が、正直いちばん怖い。

予定がないことを隠したくなる土曜日

何の予定もない土曜日。それだけなら別に問題ないはずなのに、「誰かと出かけるふり」をしたくなる。誰に見せるわけでもないのに、なぜか「予定が埋まっている自分」を演出したくなるのだ。これはもう、見栄ですらなく自衛かもしれない。予定がない=価値がないと思ってしまう自分がいるからだ。SNSに写真をあげるような勇気もない。ただ、見られてもいいように「出かけるふり」だけして、結局は事務所にこもって仕事をしてしまう。

カレンダーアプリに嘘の予定を入れる

Googleカレンダーに「〇〇さんとランチ」などと自分で打ち込む。そんな予定は存在しない。けれども、画面に「予定あり」と表示されていることで、少しだけ安心する。誰に見せるでもない、完全に自己満足の予定。だけど、それがないと土曜の朝に「自分がこの世に存在してる意味」が見えなくなる気がして怖い。だからつい、意味のない予定をカレンダーに入れてしまう。こんなこと、誰にも言えない。

コンビニのレシートで休日を演出する自分

日曜の夜、コンビニの袋を持ち帰って「今日は出かけたな」なんて言い聞かせてる。昼にちょっと外に出て、アイスと缶コーヒーを買うだけで「イベント」に変換する能力だけはある。レシートが一枚、休日の証明。誰も見ていないけれど、自分だけが「ちゃんと生きた」と納得するための証拠。情けないとわかっていても、それがないと気持ちのバランスが取れない。誰かと笑い合う時間はなくても、せめて一人で納得したい。

孤独と戦う司法書士のリアル

士業という仕事は、意外と孤独だ。お客さんとのやりとりはある。電話も鳴る。郵便物も届く。でも、それらは「仕事」としてのやりとりであり、「人間」としてのつながりではない。事務員は一人いるけれど、仕事以外の話はほとんどしない。気遣い合う距離感の中で、心の中の孤独は増していく。夕方、ふと時計を見て、「今日一日、自分は誰とも会話していない」と気づく瞬間がある。そんな日が、何度もある。

誰かに相談できるタイプじゃない

悩みがあっても、人に相談することができないタイプだ。学生時代からそうだった。元野球部だったが、チームプレーの裏で一人で溜め込む癖があった。大人になってからもその癖は抜けない。だから仕事の悩みも、プライベートの不安も、結局は自分の中で処理しようとしてしまう。処理しきれないことの方が多い。それでも「話せる人がいない」ことが前提なので、どうにもできないまま、溜まっていく。

士業って本音を言える相手がいない

士業という仕事柄、周囲の人には「ちゃんとしている人」と思われている。だからこそ、弱音を吐きにくい。仲間同士で話すことがあっても、仕事の話ばかりで、本音や寂しさを打ち明けられる空気ではない。人に悩みを話す=信頼関係が必要。でも、信頼される側になることが多く、信頼を預ける側になる機会が極端に少ない。どこかで「士業なのにこんなことで悩んでるのか」と思われるのが怖いのだ。

事務所の電話は鳴るのにスマホは静か

平日はひっきりなしに電話が鳴る。FAXも届くし、郵便も来る。でも、全部仕事。スマホはというと、LINEの通知も来ないし、電話も鳴らない。あのコントラストが一番しんどい。人と繋がっているようで、まったく繋がっていないという現実。仕事用の携帯ばかりが賑やかで、プライベートのスマホはひたすら静か。休日になると、その「差」がくっきりと見えてきて、また孤独を感じる。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。





私が独立の時からお世話になっている会社さんです↓