書類が足りない それだけで一日が崩れる
朝、気合を入れて出勤しても、予定していた案件の書類が一つでも届いていなければ、まるでパズルのピースが抜けたまま完成しないような気分になる。予定していた登記の申請ができず、時間がぽっかり空く。しかしその空白は「休憩」ではなく、「何もできない」空虚な時間だ。その間に依頼人からの催促や、他の仕事の積み残しが重なり、頭の中は混乱していく。そうなると、朝から張っていたテンションもガクッと落ちていき、「今日は何のために来たんだろう」なんて、そんな気持ちにすらなる。
依頼人の焦りより自分の方が焦ってる
たまに、依頼人の方が落ち着いていて、「書類、少し遅れそうなんですけど…」と申し訳なさそうに言ってくれることがある。そんなとき、こちらが逆に動揺しているのがバレないように平静を装うのが難しい。焦っているのは依頼人じゃなくて、こっちなんだよ。登記の期限、予定していた案件のスケジュール、他の案件との兼ね合い。すべてが狂う。表面上は「大丈夫ですよ」と言っても、心の中では「ほんとは全然大丈夫じゃないんです」と叫びたくなる。
書類待ちの日はなぜか他の仕事も進まない
ひとつ書類が揃わないだけで、なぜか他の作業に集中できなくなる。別の登記の準備を進めればいいのに、頭の片隅にはずっと「届いてるかな？」「忘れてないかな？」という思考がこびりついて離れない。ちょっとした確認の電話すら、無駄に緊張してしまう。そんな日は、ただ椅子に座っているだけで体力が削られていく気がする。作業量ではなく精神力が奪われていく。「何も進まなかった日」ほど、帰りの車の中での自己嫌悪が強くなるのはなぜなんだろう。
責められてないのに責められてるような気がする
依頼人からの「まだですか？」という言葉には、たとえそれが責める意図ではなかったとしても、自分の胸にぐさっと刺さる。実際は「揃ってないのは相手側の問題」だったとしても、こちらがうまく段取りできていれば、こんなに不安にさせることはなかったんじゃないか…そんな自己反省がどっと押し寄せてくる。責任感が強いと言えば聞こえはいいけれど、実際はただの小心者なのかもしれない。誰かの顔色ばかりうかがって、勝手に疲弊していく。
郵便を待つ時間に何度もポストを見に行く
午前と午後、それぞれ一度は郵便受けを確認する。ポストを開けるたび、まるで宝くじの抽選でも見るかのような気持ちになる。「今日こそ来ていてくれ」と願いながら、何も入っていないのを見た瞬間、心のどこかがポキッと折れる。届いていても違う封筒だと、ぬか喜びに終わる。その繰り返しが、一日のモチベーションを少しずつ削っていく。田舎の事務所にとって郵送のタイムラグは、仕事のリズムそのものを狂わせる厄介な存在だ。
そもそも書類が揃わないのは誰のせいか
書類が届かない理由を突き詰めれば、もちろん様々な要因がある。依頼人側の準備不足もあるし、相手方の都合や役所の処理の遅れもある。でも、自分の説明が不十分だったこともある。余裕があるときは「まあ仕方ない」と流せるのに、忙しいときはつい「なんで今なんだよ…」と感情的になってしまう。相手を責めることはできないからこそ、自分の中でぐるぐる悩んでしまうのが一番きつい。
依頼人の準備不足？こちらの説明不足？
実際、依頼人の理解力や記憶力に頼るしかない部分もある。「こういう書類が必要です」と一度説明しても、忘れてしまう人もいるし、聞いたことがないと言い出す人もいる。こちらとしてはメモも残して渡しているつもりでも、伝わっていないこともある。それを「依頼人が悪い」と言い切れれば楽なんだけど、結局それってこちらの指導不足だとも感じてしまう。だから、何度も説明し直すし、結果として業務量はどんどん増えていく。
正直なところ「まあ仕方ない」って思うこともある
全てが完璧に進むことなんて、司法書士の仕事にはない。とくに田舎だと、書類の準備に慣れていない依頼人も多くて、どうしても時間がかかる。でもそういう人たちと、じっくりやり取りしていくのもまた、この仕事の一部だと思っている。そう思えた日はまだ心が平穏で、冷静に対応できる。でも、それができる余裕がある日なんて、週に一回あるかないか。あとの日は、イライラと自己嫌悪のループだ。
でもそんな余裕がない日もある
立て続けに案件が詰まっていて、しかも複数の依頼人が同時進行という日は、「仕方ない」なんて言ってる余裕はなくなる。早くしてほしい、今すぐにでも手を打たなければ…と頭の中はフル回転。それなのに書類は届かず、依頼人からは問い合わせの電話。その瞬間、何かがブチッと切れそうになる。大声は出さないけれど、机の上を無言で片付けたくなるあの感覚。そういうときって、ちょっとした音にも過敏になるんだよね。
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書類が足りない それだけで一日が崩れる
朝、気合を入れて出勤しても、予定していた案件の書類が一つでも届いていなければ、まるでパズルのピースが抜けたまま完成しないような気分になる。予定していた登記の申請ができず、時間がぽっかり空く。しかしその空白は「休憩」ではなく、「何もできない」空虚な時間だ。その間に依頼人からの催促や、他の仕事の積み残しが重なり、頭の中は混乱していく。そうなると、朝から張っていたテンションもガクッと落ちていき、「今日は何のために来たんだろう」なんて、そんな気持ちにすらなる。
依頼人の焦りより自分の方が焦ってる
たまに、依頼人の方が落ち着いていて、「書類、少し遅れそうなんですけど…」と申し訳なさそうに言ってくれることがある。そんなとき、こちらが逆に動揺しているのがバレないように平静を装うのが難しい。焦っているのは依頼人じゃなくて、こっちなんだよ。登記の期限、予定していた案件のスケジュール、他の案件との兼ね合い。すべてが狂う。表面上は「大丈夫ですよ」と言っても、心の中では「ほんとは全然大丈夫じゃないんです」と叫びたくなる。
書類待ちの日はなぜか他の仕事も進まない
ひとつ書類が揃わないだけで、なぜか他の作業に集中できなくなる。別の登記の準備を進めればいいのに、頭の片隅にはずっと「届いてるかな？」「忘れてないかな？」という思考がこびりついて離れない。ちょっとした確認の電話すら、無駄に緊張してしまう。そんな日は、ただ椅子に座っているだけで体力が削られていく気がする。作業量ではなく精神力が奪われていく。「何も進まなかった日」ほど、帰りの車の中での自己嫌悪が強くなるのはなぜなんだろう。
責められてないのに責められてるような気がする
依頼人からの「まだですか？」という言葉には、たとえそれが責める意図ではなかったとしても、自分の胸にぐさっと刺さる。実際は「揃ってないのは相手側の問題」だったとしても、こちらがうまく段取りできていれば、こんなに不安にさせることはなかったんじゃないか…そんな自己反省がどっと押し寄せてくる。責任感が強いと言えば聞こえはいいけれど、実際はただの小心者なのかもしれない。誰かの顔色ばかりうかがって、勝手に疲弊していく。
郵便を待つ時間に何度もポストを見に行く
午前と午後、それぞれ一度は郵便受けを確認する。ポストを開けるたび、まるで宝くじの抽選でも見るかのような気持ちになる。「今日こそ来ていてくれ」と願いながら、何も入っていないのを見た瞬間、心のどこかがポキッと折れる。届いていても違う封筒だと、ぬか喜びに終わる。その繰り返しが、一日のモチベーションを少しずつ削っていく。田舎の事務所にとって郵送のタイムラグは、仕事のリズムそのものを狂わせる厄介な存在だ。
そもそも書類が揃わないのは誰のせいか
書類が届かない理由を突き詰めれば、もちろん様々な要因がある。依頼人側の準備不足もあるし、相手方の都合や役所の処理の遅れもある。でも、自分の説明が不十分だったこともある。余裕があるときは「まあ仕方ない」と流せるのに、忙しいときはつい「なんで今なんだよ…」と感情的になってしまう。相手を責めることはできないからこそ、自分の中でぐるぐる悩んでしまうのが一番きつい。
依頼人の準備不足？こちらの説明不足？
実際、依頼人の理解力や記憶力に頼るしかない部分もある。「こういう書類が必要です」と一度説明しても、忘れてしまう人もいるし、聞いたことがないと言い出す人もいる。こちらとしてはメモも残して渡しているつもりでも、伝わっていないこともある。それを「依頼人が悪い」と言い切れれば楽なんだけど、結局それってこちらの指導不足だとも感じてしまう。だから、何度も説明し直すし、結果として業務量はどんどん増えていく。
正直なところ「まあ仕方ない」って思うこともある
全てが完璧に進むことなんて、司法書士の仕事にはない。とくに田舎だと、書類の準備に慣れていない依頼人も多くて、どうしても時間がかかる。でもそういう人たちと、じっくりやり取りしていくのもまた、この仕事の一部だと思っている。そう思えた日はまだ心が平穏で、冷静に対応できる。でも、それができる余裕がある日なんて、週に一回あるかないか。あとの日は、イライラと自己嫌悪のループだ。
でもそんな余裕がない日もある
立て続けに案件が詰まっていて、しかも複数の依頼人が同時進行という日は、「仕方ない」なんて言ってる余裕はなくなる。早くしてほしい、今すぐにでも手を打たなければ…と頭の中はフル回転。それなのに書類は届かず、依頼人からは問い合わせの電話。その瞬間、何かがブチッと切れそうになる。大声は出さないけれど、机の上を無言で片付けたくなるあの感覚。そういうときって、ちょっとした音にも過敏になるんだよね。
事務員がいてくれて本当に助かる
今の事務員さんが来てくれてから、かなり救われている。ひとりで全部やっていた頃は、書類を待つ時間すらも無駄にできず、他の作業に追われる日々だった。今は、書類の整理や届いたかどうかのチェックを任せられるだけでも、精神的にかなり違う。とはいえ、すべてを押しつけるわけにもいかないし、判断を誤ればこちらの責任になる。信頼と責任のバランスを取りながら、一緒に進めていく日々だ。
