年齢を重ねるほど恋愛が難しくなるのはなぜか自分のケースで考えた
気がつけば恋愛から遠ざかっていた
気づいたら、もう何年も「恋愛らしい恋愛」をしていない。仕事が忙しいのは言い訳にしかならないが、朝から晩まで事務所で書類をさばき、電話対応に追われ、土日も登記の準備やお客さん対応に追われていたら、「誰かと出会う」とか「好きになる」なんて感情がどこかへ消えてしまったような気がする。昔は多少なりとも人の目を気にして服を選んだり、髪型を整えたりしていたが、今ではスーツがしわでなければOK、寝癖がなければ合格、そんなレベルだ。
仕事に追われて心が乾いていく日々
地方で司法書士をしていると、やるべきことが尽きない。相談は複雑化していくし、相続や登記の依頼も昔に比べてぐっと増えた。頼ってもらえるのは嬉しいけれど、心の余白がどんどん削られていくのを感じる。「恋愛？そんなの余裕がある人がやることだろ」と自分に言い聞かせてきたが、実は単に目を背けていただけかもしれない。
誰かと向き合う余裕なんてなかった
一度、昔の知り合いに誘われて食事に行ったことがある。相手は年下の看護師さんだった。楽しい時間を過ごせたものの、次にまた会おうという一言が出てこなかった。予定が読めない仕事だし、急な相談が入れば全部そっち優先。そんな自分に付き合ってもらうなんて申し訳なさすぎて、結局「ありがとう」で終わってしまった。
土日も仕事電話で埋まる現実
電話が鳴ると反射的に出てしまう。休日に出かけていても、「急ぎの登記なんですけど」なんて言われたら断れない。そういう姿勢が信頼につながっているのは分かっている。でもその代償として、休日に誰かとゆっくり過ごす時間なんて存在しなくなった。ましてや恋人とデートなんて、夢のまた夢だ。
そもそも出会いの場にすらいない
周囲は既婚者ばかり。職場は自分と事務員さんだけ。異性との接点なんて、司法書士会の懇親会くらいのもので、そこに「出会い」なんて期待してる人はいない。昔は合コンなんてこともあったが、今は誘われもしないし、行っても浮くだけ。そもそも「彼女が欲しい」と思っているように見えないのかもしれない。
恋愛のアンテナが鈍っていく怖さ
人を好きになるって、ある意味「反射神経」に近い気がする。この人いいな、と思って行動に移すまでが早かった若いころと違って、今は「でも」「もし」とブレーキが先にかかる。年齢を重ねるごとにリスクを避ける癖がついてしまって、恋愛に飛び込む勇気をなくしてしまったのかもしれない。
若いころの恋と今の恋の違い
若いころは勢いと勢いのぶつかり合いだった。お互いに失敗を恐れず、多少傷ついてもそれが恋愛だと思っていた。けれど、年齢を重ねると恋愛が「人生設計の一部」になってくる。自分の生活に誰かを迎え入れることの難しさを考えすぎて、気づけば恋愛に臆病になっていた。
勢いだけでは踏み出せなくなる理由
30代前半までは、「とりあえず会ってみよう」「ダメならそれでいい」くらいの気軽さがあった。だけど、40代半ばともなると「失敗したくない」「断られたくない」「今さら恥をかきたくない」という気持ちが強くなる。自分の価値を試されるようで、怖くなってしまう。
相手に求めるものが増えてしまう現実
この歳になって恋愛するなら、ある程度「一緒にいて安心できる人」がいいと思う。それはわがままかもしれない。でも、生活や仕事のペースを崩さない相手じゃないとしんどい。理想が高いわけじゃない。でも「無理をしない相手」がいいと思うと、対象がどんどん狭くなる。
結婚を意識してしまうとさらに重い
この年齢で恋愛するなら、やっぱりどこかで結婚を意識してしまう。相手もそう思っているかもしれないし、逆に「なんで今さら？」と思われるかもしれない。そのプレッシャーが、出会う前から重くのしかかってくるのだ。だったら、最初から踏み込まないほうが楽だとすら思ってしまう。
過去の失敗がブレーキになることも
昔、いいなと思った人に告白して、あっさり断られたことがある。そのときは大した傷じゃなかったのに、今になって思い出してしまう。あのときの「自分なんてダメだな」という感情が、今も心のどこかに残っているのかもしれない。何十年経っても、傷は消えきらないものだ。
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年齢を重ねるほど恋愛が難しくなるのはなぜか自分のケースで考えた
気がつけば恋愛から遠ざかっていた
気づいたら、もう何年も「恋愛らしい恋愛」をしていない。仕事が忙しいのは言い訳にしかならないが、朝から晩まで事務所で書類をさばき、電話対応に追われ、土日も登記の準備やお客さん対応に追われていたら、「誰かと出会う」とか「好きになる」なんて感情がどこかへ消えてしまったような気がする。昔は多少なりとも人の目を気にして服を選んだり、髪型を整えたりしていたが、今ではスーツがしわでなければOK、寝癖がなければ合格、そんなレベルだ。
仕事に追われて心が乾いていく日々
地方で司法書士をしていると、やるべきことが尽きない。相談は複雑化していくし、相続や登記の依頼も昔に比べてぐっと増えた。頼ってもらえるのは嬉しいけれど、心の余白がどんどん削られていくのを感じる。「恋愛？そんなの余裕がある人がやることだろ」と自分に言い聞かせてきたが、実は単に目を背けていただけかもしれない。
誰かと向き合う余裕なんてなかった
一度、昔の知り合いに誘われて食事に行ったことがある。相手は年下の看護師さんだった。楽しい時間を過ごせたものの、次にまた会おうという一言が出てこなかった。予定が読めない仕事だし、急な相談が入れば全部そっち優先。そんな自分に付き合ってもらうなんて申し訳なさすぎて、結局「ありがとう」で終わってしまった。
土日も仕事電話で埋まる現実
電話が鳴ると反射的に出てしまう。休日に出かけていても、「急ぎの登記なんですけど」なんて言われたら断れない。そういう姿勢が信頼につながっているのは分かっている。でもその代償として、休日に誰かとゆっくり過ごす時間なんて存在しなくなった。ましてや恋人とデートなんて、夢のまた夢だ。
そもそも出会いの場にすらいない
周囲は既婚者ばかり。職場は自分と事務員さんだけ。異性との接点なんて、司法書士会の懇親会くらいのもので、そこに「出会い」なんて期待してる人はいない。昔は合コンなんてこともあったが、今は誘われもしないし、行っても浮くだけ。そもそも「彼女が欲しい」と思っているように見えないのかもしれない。
恋愛のアンテナが鈍っていく怖さ
人を好きになるって、ある意味「反射神経」に近い気がする。この人いいな、と思って行動に移すまでが早かった若いころと違って、今は「でも」「もし」とブレーキが先にかかる。年齢を重ねるごとにリスクを避ける癖がついてしまって、恋愛に飛び込む勇気をなくしてしまったのかもしれない。
若いころの恋と今の恋の違い
若いころは勢いと勢いのぶつかり合いだった。お互いに失敗を恐れず、多少傷ついてもそれが恋愛だと思っていた。けれど、年齢を重ねると恋愛が「人生設計の一部」になってくる。自分の生活に誰かを迎え入れることの難しさを考えすぎて、気づけば恋愛に臆病になっていた。
勢いだけでは踏み出せなくなる理由
30代前半までは、「とりあえず会ってみよう」「ダメならそれでいい」くらいの気軽さがあった。だけど、40代半ばともなると「失敗したくない」「断られたくない」「今さら恥をかきたくない」という気持ちが強くなる。自分の価値を試されるようで、怖くなってしまう。
相手に求めるものが増えてしまう現実
この歳になって恋愛するなら、ある程度「一緒にいて安心できる人」がいいと思う。それはわがままかもしれない。でも、生活や仕事のペースを崩さない相手じゃないとしんどい。理想が高いわけじゃない。でも「無理をしない相手」がいいと思うと、対象がどんどん狭くなる。
結婚を意識してしまうとさらに重い
この年齢で恋愛するなら、やっぱりどこかで結婚を意識してしまう。相手もそう思っているかもしれないし、逆に「なんで今さら？」と思われるかもしれない。そのプレッシャーが、出会う前から重くのしかかってくるのだ。だったら、最初から踏み込まないほうが楽だとすら思ってしまう。
過去の失敗がブレーキになることも
昔、いいなと思った人に告白して、あっさり断られたことがある。そのときは大した傷じゃなかったのに、今になって思い出してしまう。あのときの「自分なんてダメだな」という感情が、今も心のどこかに残っているのかもしれない。何十年経っても、傷は消えきらないものだ。
