人間関係に疲れすぎて仕事どころじゃない日がある

人間関係に疲れすぎて仕事どころじゃない日がある

朝起きた瞬間からもう疲れてる

目覚ましが鳴る前に目が覚めた日って、なんだかもうその時点で負けた気がします。まだ身体は布団にくるまれているのに、頭の中では今日の予定がぐるぐるしている。「あの人には何て言おう」「この書類は間に合うだろうか」そんなことで起きた瞬間から疲れている。誰とも会ってないのに、もう一日分のエネルギーを使った気がしてしまう。人間関係って、直接会ってないときも心を占拠してくるから厄介なんですよね。

人と会うのが怖いわけじゃないのに

私は昔から人付き合いが苦手というわけではなかったんです。野球部時代はチームでワイワイやってましたし、むしろ人と関わるのは好きなほうだったと思います。でも、司法書士になってから、人と関わることが「仕事」になった途端、途端にしんどくなった。依頼人や関係者との関係って、どうしても「お金」とか「成果」がつきまとうから、純粋に楽しめないんですよね。

優しくしてるつもりなのに伝わらない虚しさ

依頼人に対しても、事務員に対しても、私はできるだけ丁寧に接しているつもりです。でも、それが逆に「なんか冷たい」と言われたり、「もっとハッキリ言ってくれたほうが助かる」と言われたりして、自分の優しさが無力に感じるときがあります。悪気なんてないのに、なぜか誤解されたり、距離を取られたり。そのたびに「自分って何なんだろう」と思わずにいられません。

あの人怒ってませんかと言われた日のショック

ある日、取引先の担当者から「先生、今日はちょっとご機嫌ナナメですか?」と笑いながら言われました。自分では普通に対応していたつもりだったので、本当にショックでした。確かにその日は睡眠不足で顔がこわばっていたかもしれませんが、そんなふうに思われるほどとは。気を張って丁寧にしていても、相手の受け取り方で全部変わってしまう。人間関係って、ほんとに消耗します。

事務員との距離感ってどう保つのが正解なのか

一人だけ雇っている事務員さんとは、できるだけフラットな関係でいたいと思ってます。でも、それが逆に難しい。近づきすぎても、離れすぎてもダメで、そのバランスが一番しんどい。指示を出す立場なのに、相手の顔色を伺っている自分に気づいて、たまに情けなくなります。たぶん私は「上司」に向いてないんでしょう。

気を使えば使うほど、逆に疲弊する

気を使って話すと、言いたいことが伝わらない。遠回しに言っても、意図が伝わらず結局二度手間。だったらストレートに言えばいいのかもしれないけど、それで傷つけてしまったらどうしようと考えてしまう。そんなふうに考えすぎてしまう自分がいて、毎回疲れてしまいます。結局、言いたいことを我慢して、あとで一人で悶々とするんですよね。

仕事の指示も遠慮がちになる悪循環

事務所が小さいからこそ、お互いの空気がダイレクトに影響します。だからこそ、私がちょっとでも機嫌悪そうにしてると、すぐに察知されてしまう。すると、気を使われて、仕事が回らなくなる。だから私は逆に「気を使ってるように見せないように気を使う」ことになり、もうわけがわからなくなってきます。この悪循環から抜け出す方法が、いまだに見つかりません。

自分の不器用さが嫌になる瞬間

事務員さんにちょっとした頼みごとをしたあとに、なんとなく空気が重くなる瞬間があります。「あれ、今の言い方キツかったかな?」と反省してしまう。でも、頼まないと仕事は進まない。そんなふうに、ちょっとしたことで自己嫌悪に陥る日々。不器用なんです、自分。野球部の頃は声だけ大きければよかったのに、今はそうもいきません。

取引先や依頼人との適度な距離が一番むずかしい

この仕事、人と人の間に立つことが本当に多いです。だからこそ「適度な距離感」が求められる。でも、どこまで踏み込んでいいのか、どこで止めたらいいのか、その線引きが本当に難しい。特に、長く付き合いのあるお客さんほど、その境界線が曖昧になってくる。

気にしいな性格が邪魔をする

私は昔から「気にしい」で、ちょっとした一言がずっと頭に残ります。依頼人の「ちょっとわかりにくいなあ」という独り言が、何日も心に残ってしまう。改善しようとは思うんですが、「またダメだったか」と自己否定につながる。そんな性格、今更変えられないとは思っていても、やっぱり生きづらさは感じます。

メール一通にも神経すり減らす日々

「よろしくお願いいたします。」と打つだけでも、「この文面で失礼じゃないか」「もっと丁寧なほうがいいか」などと、いちいち考えてしまいます。特に新規の取引先に送るメールは、1文書くのに10分以上かかることも。誰もそんなこと気にしてないのかもしれませんが、自分の中では大きな問題で、メール一本で1日のやる気が削がれることもあります。

優しさを見せすぎて舐められることもある

なるべく柔らかく接していると、時に相手から軽んじられることがあります。「どうせこの人は何も言ってこない」と思われると、無茶な依頼が飛んできたり、対応を後回しにされたり。でもこちらが毅然とした態度を取ると、「感じ悪い」と言われたりもする。もう、どっちにしても疲れるんです。

正直に言うともう人と関わりたくない日もある

ほんとうにしんどい日は、「今日は誰とも喋りたくないな」って思います。でも、そんなわけにもいかないのがこの仕事。電話も来るし、面談もあるし、逃げ場がない。そんな日は、ただ時間が過ぎるのを待つしかないんですよね。

今日だけ誰にも会いたくないそんな日がある

「今日は静かに書類作ってたいだけなのに」って思う日、ありますよね?でも、そういう日に限って、イレギュラーな来客があったり、電話が鳴りっぱなしだったりします。人と会うことで元気になる人もいるんでしょうけど、私にとっては逆。静けさが一番の癒やしなんです。

でも逃げられないこの仕事の宿命

司法書士って、書類を扱うだけの職業だと思われがちですが、実は「人」が中心の仕事です。登記一つとっても、依頼人とのやりとりなしには成り立ちません。だからこそ、どんなに疲れていても、人と関わらざるを得ない。これがまた、しんどい。

一人の時間が取れたときの救われる感覚

夕方、ようやくすべての予定が終わって事務所で一人になった瞬間、深く息を吐きます。その静けさに包まれたとき、「ああ、生き返った」と思うんです。人との関係に追われ続ける日々だからこそ、一人の時間がとてつもなく貴重に思える。これがあるから、なんとかやっていけてるのかもしれません。

それでもこの仕事をやめない理由を考える

こんなに人間関係に疲れていても、仕事を辞めようとは思わないんです。なんだかんだ言って、誰かの役に立ってる実感があるから。直接「ありがとう」と言われることは少ないけど、それでも「この登記が無事通ってよかった」とホッとした顔を見たときに、報われた気がするんです。

どこかで誰かの役に立てているという実感

自分のやってることに意味があると思える瞬間が、たまにある。それがある限り、踏ん張れるんですよね。誰かが困ってることを、自分の知識や手続きで解決できたとき、ちょっとだけ自分を誇らしく思えるんです。

文句を言いながらも責任感で立ち続けている

正直、愚痴は多いです。でも、それでも投げ出さないのは、やっぱり責任感があるから。自分がやらなきゃ回らないことがある。誰かに迷惑をかけたくない。その思いがあるから、今日も机に向かっています。

同じように悩んでる誰かに届いたら嬉しい

この文章も、誰かにとっては「共感できるな」と思ってもらえたら嬉しいです。司法書士じゃなくても、頑張っているすべての人に「わかるよ」と言いたい。人間関係に疲れたとき、「一人じゃないよ」と思えるだけで、少し救われる気がするんですよね。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。