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晩ご飯を味わう余裕がない日々の意味 | 司法書士、ちょっとしんどい

晩ご飯を味わう余裕がない日々の意味

晩ご飯を味わう余裕がない日々の意味

気づけば冷めたままの晩ご飯

気づいたら、晩ご飯がテーブルに置かれたまま冷えていることが増えた。レンジで温める気力もない。事務所でバタバタと書類に追われて、気づけば23時。お腹は空いているのに、食べることさえ後回しになってしまう。そんな日々が続くと、食事って何だったっけ?と、自分でも分からなくなってくる。

レンジに入れたことすら忘れてた

ある日、夕方にスーパーで買ったお弁当をレンジに入れたはずが、夜中に「チン」という音を聞いて思い出した。結局食べられず、捨てる羽目になった。もったいないという気持ちよりも、自分の心の余裕のなさにがっかりした。誰かと一緒なら「早く食べよう」と思えたかもしれない。でも、独り身にはそれがない。

「あとで食べよう」の繰り返しが一日を終わらせる

「あとで食べよう」は、結局「今日も食べなかった」という結果にしかならない。仕事が立て込んでいる日は、「今手を止めたらペースが崩れる」という焦りがある。けれど、晩ご飯を味わえない日は、たいてい心のバランスも崩れている。そんな簡単なことすら見えなくなるのが、今の自分の生活だ。

空腹よりも先に眠気がくる毎日

夜、仕事が一段落すると、まず来るのは空腹よりも強烈な眠気。食べようと思った矢先にウトウトして、気づけば朝ということもある。胃よりも脳が限界にきているのかもしれない。寝て、明日が来るのが怖いから、食べて一息つくこともできないのだ。

満たされるべきは胃じゃなくて気持ちだったのか

食べることで満たされるのは、胃だけじゃない。気持ちや心も同時に休まるのだと、最近やっと気づいた。けれど、今の自分は、それを忘れていた。何を食べたか覚えていない日が続くと、自分が人間である感覚さえ希薄になる。司法書士という仕事のせいにはしたくないが、やはり影響はある。

事務員さんが先に帰ったあとの静寂

うちの事務所には事務員さんが一人いる。彼女が帰った後、事務所には静けさだけが残る。静かなのに、うるさい。心の中で「今日も話しすぎたかな」とか「頼みすぎたかもしれない」と反省会が始まる。そんな時間に、湯気の立たない晩ご飯が、ただ机の端に置かれている。

誰にも気を遣わなくていいはずの時間がつらい

本来なら、自分だけの時間は自由で楽なはずだ。でも、実際は逆。誰にも気を遣わなくていい時間ほど、自分の弱さや寂しさが目立ってしまう。テレビの音も耳に入らないし、SNSを見ても心が動かない。独り身の自由さは、時に呪いのようだ。

「お疲れさま」と言われることの大切さ

「お疲れさまです」その一言を聞くだけで、気持ちが切り替わることがある。けれど、誰からも言われない日は、そのまま緊張が抜けない。ご飯を食べるタイミングも逃して、無意味に夜が更けるだけ。こんなに簡単な言葉に、人は救われるのだと実感する。

ひとりで食べる晩ご飯が苦手になった理由

昔は一人ご飯なんて気にならなかった。でも、今は苦手だ。テレビもスマホもあるのに、空間が寒々しい。食事というのは、やっぱり誰かと分かち合う行為なのだろう。誰かと「おいしいね」と言い合えるだけで、料理の味は何倍にもなる。

会話のない食事はただの作業になる

口を動かすだけの食事は、味覚のある作業にすぎない。栄養を摂るという意味では十分かもしれないが、気持ちは空腹のままになる。独り身が長くなると、食事の本来の役割を忘れてしまうのだ。誰かと笑いながら食べる、それがどれほど贅沢なことか。

仕事のメールが届く音が咀嚼を邪魔する

咀嚼している最中にスマホが震える。つい見てしまって、返信までしてしまう。気づけばご飯は冷めていて、再加熱する気も起きない。「なんで今返信してしまったんだろう」と後悔しても、もう遅い。食事の時間にすら、仕事が入り込んでくる現実が情けない。

コンビニ弁当では満たせないもの

コンビニ弁当は便利だ。温かいし種類もある。でも、どうしても「誰かが作ってくれた」温もりは感じない。料理の味よりも、手間をかけてくれた気持ちに人は癒されるのかもしれない。母の煮物のように、心に染みるご飯が今は遠い。

今日くらいはゆっくり味わってみようか

たまには、自分のためにご飯をちゃんと用意してみよう。そう思った夜、久しぶりにお米を炊いて、味噌汁を作った。何かが劇的に変わるわけじゃない。でも、温かい湯気の向こうに、少しだけ安心があった気がした。晩ご飯を味わうこと、それだけで、少し心が軽くなる。

一人でも温かい食卓を

誰かと食べるのが一番かもしれない。でも、一人でもできることはある。お箸をそろえて、ご飯をよそって、味噌汁を注ぐ。そんな一つひとつの行為が、自分の生活を取り戻すことにつながる。誰かに褒められなくても、自分が「うまかった」と言える晩ご飯があれば、それでいい。

せめて今夜だけは、スマホを伏せて

スマホを伏せて、テレビを消して、音のない中で味わう食事。最初は落ち着かないけれど、徐々に心が静かになっていく。自分と向き合う時間。忙しさにかまけて避けてきたものを、ほんの少しでも取り戻せたら、明日は少しマシかもしれない。

しがない司法書士
shindo

地方の中規模都市で、こぢんまりと司法書士事務所を営んでいます。
日々、相続登記や不動産登記、会社設立手続きなど、
誰かの人生の節目にそっと関わる仕事をしています。

世間的には「先生」と呼ばれたりしますが、現実は書類と電話とプレッシャーに追われ、あっという間に終わる日々の連続。