予定が埋まっていると安心するようになった
最近ふと気づいたんですが、予定表が真っ白な日はむしろ不安になります。若い頃は「空いてる=自由」と思っていたけれど、今では「空いてる=誰からも必要とされていない」ような気がして落ち着かないんです。司法書士という仕事柄、期日や締切に追われる日々ではありますが、それでも空白があると「何か忘れてるんじゃないか」と心配になる。おかげで、予定表の管理はやたらと丁寧です。恋愛なんて、予定に入れようとしても入らないものですから、気づけばそっちは後回しにされて、書類の山に癒されている今日この頃です。
スケジュールが空白だと不安になる現象
「来週、何も予定がない日がある」とわかると、なぜか焦ります。昔はそれを「自由な日」として喜んでいたはずなのに、今は「ここに何か突っ込まなきゃ」って思うんです。もはや予定を入れることが癖になっていて、空白があると「この日、自分は何の役にも立ってないんじゃないか」とか、「この静けさのあとに何か爆発的なトラブルが来るんじゃないか」とか、考えてしまうんですね。完全に職業病です。
誰かと会うより書類と向き合うほうが楽
恋愛って、相手の気持ちを読み取ったり、言葉を選んだり、顔色を伺ったり…正直めちゃくちゃ疲れませんか?仕事でもそういうことはあるけれど、少なくとも書類相手なら裏切られないし、感情で揺さぶられることもない。登記申請書は黙って待ってくれるし、準備すれば必ず結果が出る。人間関係って、いくら頑張っても報われないことがあるからこそ、書類の方がよっぽど安心するんです。
人間関係は計画通りに進まないから苦手
元野球部だった頃は、チームプレーの中で感情のぶつかり合いも経験しました。でもあれは、まだ若かったからこそ耐えられたのかもしれません。今はもう、予定通りに動かない人間関係に付き合う気力がない。だから恋愛にも臆病になるんです。仕事はこなせるのに、人間関係になると「思ったようにいかない」が常に付きまとう。それなら最初から、感情が絡まないスケジュールだけに集中してたほうが楽、という結論に落ち着いています。
恋愛の優先順位が下がったのはいつからか
昔は「いい人がいれば…」なんて言ってたんです。でも気づけば「いい予定があれば」のほうが嬉しくなっている自分がいます。朝から登記完了報告の電話、午後は相続の相談、夕方は役所回り。予定がぎっしりだと、誰かに必要とされている感じがして、自信にもつながる。でも恋愛ってそうじゃない。うまくいく保証もなければ、必要とされる実感も得にくい。だったら…と無意識に優先順位が変わっていったんでしょうね。
仕事が忙しいからは本音か言い訳か
「仕事が忙しいから恋愛は後回し」って言うと、だいたいは逃げ口上に聞こえると思います。けど、こっちは本当に忙しいんです。実際、事務員も一人だけですから、すべての段取りと段ボール整理、行政への申請チェックまで一手に引き受けていると、誰かと食事に行く時間すら惜しくなる。言い訳じゃなくて、もはや生き残るための手段です。時間の使い方にシビアになると、恋愛は自然と後回しになっていきます。
気がついたら恋より登記の締切を気にしてた
30代後半くらいからでしょうか。周りが「結婚」「出産」と進んでいく中で、私はひたすら「登記の期限」「申請のミスチェック」に頭を使っていた。たまに旧友と飲んでも、話題は家族の話。でもこっちは「法務局の窓口が厳しくなった」みたいな話しか出てこない。別に比べてるつもりはないんですが、なんだか同じ時間の流れに乗れてないような感じは否めないです。
予定管理だけは褒められる
これだけは自信あります。予定の調整、タスクの優先度、書類の進捗管理。もうGoogleカレンダーと紙の手帳の併用でダブルチェックしてますからね。恋愛では一度も「段取り上手だね」と言われたことはないですが、事務員からは「先生はスケジュールだけは完璧ですね」と言われます。だけ、なんですけどね。
予定の前倒しと恋のすれ違い
恋愛だと「焦らずゆっくり」なんて言われることも多いけど、仕事では「前倒し」が正義です。期限ギリギリだと精神的にきついし、何かあったときのリカバリもできない。だからいつのまにか、全部早め早めにやる癖がついてます。恋愛もそうすればよかったのかもしれません。でも相手がいなきゃ、すれ違うことすらできないんですけどね。
ミスのないスケジュールには自己満足しかない
完璧なスケジューリングをしたところで、それを評価してくれる人なんていません。自己満足の世界です。でも自己満足って大事なんですよ。他人の評価よりも、自分が自分をコントロールできているという感覚。それが、どこかで崩れそうになる自信や不安を支えてくれる。恋愛みたいに「相手次第」の世界とは、まったく違う安心感があります。
恋愛ができないのかしないのか分からなくなる
最近はもう、恋愛をしたいのかしたくないのか、自分でもわからない時があります。ただ、少なくとも日々の予定に追われていると、そういう「よくわからない気持ち」にも向き合わなくて済む。仕事を言い訳にするつもりはないけれど、仕事に逃げている部分も、あるんだと思います。
元野球部が孤独に耐えるスキルを身につけた話
野球部時代、延々とノックを受け続ける日々は孤独との戦いでもありました。声は出してるけど、実際は一人で自分と戦ってる感じ。司法書士の仕事も似てます。誰かと連携はしてるけど、最終的には自分の判断、自分の責任。孤独に耐えるスキルって、こういうときに生きるんだなと感じます。
モテなかった人生を逆に活かしている気がする
女性にモテなかったこと、若い頃はコンプレックスでした。でも今は「慣れ」になってます。恋愛に一喜一憂しないで済むのは、ある意味で楽。恋愛がなかったおかげで、仕事に集中できたし、何より傷つくことが少なかった。あれはあれで、人生のリスクヘッジだったのかもしれません。
勝てない試合より予定をこなす方が建設的
恋愛って、負け戦みたいなときもあるじゃないですか。最初から勝ち目のない相手とか、努力が実らない感じとか。でも予定って、ちゃんとやればこなせる。報われる。だから今の自分には、恋愛よりも予定表の方が性に合ってる気がします。勝てない試合より、点が取れる打席の方がいい。そう思うのは、野球部だったからかもしれませんね。