頼られるけど好かれない僕の話

頼られるけど好かれない僕の話 気づけば便利屋ポジションになっていた 気づけばいつの間にか、僕は「頼りになる人」になっていた。司法書士としての仕事でも、プライベートでも、人から相談を受けることは多い。でも、その「頼られる」というポジションに、...

また一件対応したけど心に引っかかっている

また一件対応したけど心に引っかかっている 仕事は片づいたはずなのに心が重い 登記の申請が無事に終わり、依頼者には完了の報告をした。その瞬間は「これで一件落着」と思った。だけど、心のどこかに小さな石のようなものが残っている。言葉にするのは難し...

自分のミスなのに誰かのせいにしたくなる日

自分のミスなのに誰かのせいにしたくなる日 自分のミスに向き合うのがつらいとき 司法書士という仕事をしていると、ミスをしてはいけないという強いプレッシャーの中で日々を過ごします。書類の一字一句にまで注意が必要で、それが不動産登記や相続といった...

恋より登記完了が先に祝われた人生

恋より登記完了が先に祝われた人生 祝われるのはいつも仕事だけ 「おめでとうございます、登記完了しました!」そんな言葉を聞いたのは、つい先日。いや、正確には週に何度かは耳にしている。でもそれが、自分の人生で一番祝われる瞬間になっていることに気...

手続きの順番を間違えた瞬間にすべてが崩れる日

手続きの順番を間違えた瞬間にすべてが崩れる日 手続きの順番に潜む落とし穴 司法書士の仕事には「順番」がつきまとう。登記でも相続でも、ただ書類を作ればいいというわけじゃない。順序を間違えると、あとで取り返しのつかないことになる。まるでドミノ倒...

登記が終わったその後に届いた一通の手紙

登記が終わったその後に届いた一通の手紙 登記が終わったその後に届いた一通の手紙 登記が完了したあと、まさか手紙をもらうなんて思ってもみませんでした。司法書士という仕事は、手続きが終わればそこで完結するもの。基本的には、感謝も称賛もない。むし...

終わらない仕事が終わらない理由

終わらない仕事が終わらない理由 毎朝始まる終わらない一日 司法書士としての朝は、決して「今日で終わる」と信じてはいけない。終わるわけがないのだ。開業して十数年、朝8時に事務所を開けるたび、前日にやり残した案件が「おはよう」と言わんばかりに机...

話が通じない親を責めないで依頼人との距離に悩んだ日

話が通じない親を責めないで依頼人との距離に悩んだ日 依頼人の「困っている」が伝わる瞬間 事務所に飛び込みでやって来た40代の女性。母親の財産について相談したいとのことだったが、話を聞くうちに、どうも話が噛み合わない。母親はまだしっかりしてい...

おかえりの声が聞こえないまま帰る日々

おかえりの声が聞こえないまま帰る日々 玄関のドアを開けても変わらない空気 仕事を終えて家のドアを開けた瞬間、「ただいま」とつぶやく癖は未だに抜けない。けれど、それに返ってくる声はない。真っ暗な部屋。誰かの気配もない。スーツのままソファに沈み...

笑顔でいようと頑張りすぎた日

笑顔でいようと頑張りすぎた日 いつものように笑顔を作った朝 朝起きて、鏡の前でいつものように口角を上げた。笑顔を作るのは、もはや日課になっている。司法書士という職業柄、人前に出ることが多い。依頼人も、金融機関も、士業仲間も、基本的にはこちら...

今日も帰り道にひとりで泣いた

今日も帰り道にひとりで泣いた 誰にも言えない疲れが溜まる日 朝からバタバタと走り回り、クライアント対応と書類の山に追われ、気づけば外は真っ暗。そんな日は珍しくない。でも、帰りの車の中でふと涙がこぼれるのは、決して疲労だけのせいじゃない。誰に...

トラブル案件は後回しにするともっと面倒になる

トラブル案件は後回しにするともっと面倒になる なぜかトラブル案件に限って後回しにできない 司法書士という仕事は、地味に見えて実は「火消し役」のような面があります。普通の登記なら流れ作業で済むところ、トラブル絡みの案件は一筋縄ではいきません。...

午後の頭が動かないときに考えていたこと

午後の頭が動かないときに考えていたこと 静まり返った午後に取り残された思考 時計の針は確かに進んでいるはずなのに、思考は止まったまま。あの日の午後、事務所の中は静かすぎて、まるで時間がよどんでいるようだった。司法書士の仕事は、何かを「創造」...

ひとりであることがやけに堪える日

ひとりであることがやけに堪える日 仕事に追われる日々の中でふと立ち止まる瞬間 朝から夕方まで、分刻みで予定が詰まっている日は、逆に安心する。考える暇もないからだ。だが、たまにポッと空いた時間にふと椅子にもたれて天井を見上げたとき、「俺、ずっ...

夜10時のお願いメールにうんざりする日々

夜10時のお願いメールにうんざりする日々 夜10時に届く無茶な依頼に心が折れる 日中に仕事を終え、やっとの思いで湯船に浸かっていると、スマホが鳴る。「明日までにこれ、お願いできますか?」という文面が目に飛び込んでくると、正直、湯気も気力も一...