それって自分のための登記ですか

それって自分のための登記ですか それって自分のための登記ですか 依頼じゃない登記に気づいた日 毎日毎日、誰かの登記。誰かの不動産。誰かの相続。そうやって他人の名義ばかり整えてきた。けれど、ふと自分自身のことになると、なぜか全然手がつかない。...

なんでそうなるのか毎日わからないまま日が暮れる

なんでそうなるのか毎日わからないまま日が暮れる なぜか毎日一つは謎が増える 司法書士の仕事をしていると、「なぜそうなる?」という出来事が日常茶飯事になる。むしろ、そうならない日は奇跡と言ってもいい。朝一番で届くFAXがまったく関係のない他人...

婚活より印紙の扱いが得意な人生

婚活より印紙の扱いが得意な人生 誰に頼まれたわけでもないけれど印紙には詳しくなった 別に好きで覚えたわけじゃない。だけど、司法書士を長くやっていれば、いやでも印紙の扱いには詳しくなる。気づけば、金額を聞けば即答で「それなら2000円です」と...

誰とも話したくない夜に思い出すこと

誰とも話したくない夜に思い出すこと ひとりの夜に押し寄せる重たい静けさ 夜になると、事務所の明かりを消し、パソコンを閉じたときにだけ感じる静けさがあります。それは決して穏やかなものではなく、じんわりと体に染み込んでくるような重たさです。誰と...

自分を好きになれないまま大人になった男の話

自分を好きになれないまま大人になった男の話 誰にも言えないけど 自分が嫌いなまま生きている 気づいたらもう45歳だ。司法書士として独立して10年以上になるけど、いまだに「自分が好き」とは言えない。何がダメってわけでもないけど、どこかいつも足...

相談できる人がいないとき誰よりも自分が一番厳しかった

相談できる人がいないとき誰よりも自分が一番厳しかった 一人で抱え込むことが日常になっていた 気づけば、誰にも相談せずに1週間が過ぎていた。司法書士という職業柄、相談を受ける側になることは多いが、自分のことを誰かに話す機会はほとんどない。独身...

ポストに刺さったあの一枚が全てを狂わせた日

ポストに刺さったあの一枚が全てを狂わせた日 ポストに刺さったあの一枚が全てを狂わせた日 封筒一枚で心拍数が跳ね上がる日常 司法書士をしていると、たかが一枚の封筒で一日の流れがすべて狂うことがある。特に法務局からの通知。封筒の端がポストからチ...

電話一本で世界が裏返った日

電話一本で世界が裏返った日 朝のルーティンが崩れるなんて思いもしなかった いつも通りの朝。事務所に向かう道も、コンビニのコーヒーも、事務員との「おはようございます」も、全部が何の変哲もない日常のはずだった。司法書士として働くようになって20...

遺産分割協議書がまとまらない日々に心を削られる僕の話

遺産分割協議書がまとまらない日々に心を削られる僕の話 遺産分割協議書が進まないという日常は珍しくない 遺産分割協議書がまとまらない――そんな案件、司法書士をやっていれば日常茶飯事だ。冷静に考えればそうなんだけど、当事者の思いを受け止める現場...

心の支えが欲しいと言えなかった日

心の支えが欲しいと言えなかった日 心の支えが欲しいと思っても言い出せないときがある 「もう少し誰かに頼れたらなあ」と思うことはある。だけど、実際にその言葉を口に出したことは、たぶん一度もない。司法書士として独立して十数年、気がつけば「弱音を...

SNSを見るのがつらいと感じる日のこと

SNSを見るのがつらいと感じる日のこと SNSが疲れる瞬間は突然やってくる 普段は何気なく見ているSNSも、ある日ふと「しんどいな」と思ってしまう瞬間がある。仕事が立て込んでいるときや、思うように進まないとき、そんな日に限って誰かの「成功」...

笑えないミスが現実に

笑えないミスが現実に 些細な確認漏れが命取りになる 司法書士という仕事は、正確さが命だ。1文字の誤字、1行の漏れ、それだけで依頼人の信頼を一気に失う。ある日、登記識別情報の交付書類に住所の番地がひとつ抜けていた。内容的には大きなミスではない...

仕事人間すぎて恋愛が遠ざかる日々に思うこと

仕事人間すぎて恋愛が遠ざかる日々に思うこと 気づけば恋愛が後回しになっていた 仕事に集中していたら、いつの間にか「恋愛」は自分の人生から抜け落ちていた。そんなことに気づいたのは、40代に差し掛かったころだった。若い頃は「今は仕事を頑張るとき...

出会う時間がないまま夜が来る

出会う時間がないまま夜が来る 今日も誰とも話さず一日が終わった 事務所の鍵を閉めるとき、ふと気づく。「今日、誰と話したっけ?」。電話は鳴る。依頼者とのやりとり、役所との調整、税理士からの確認連絡。でも、そのどれもが業務であって、会話とは呼べ...

遺言執行人なのに全員と個別面談する羽目になった話

遺言執行人なのに全員と個別面談する羽目になった話 遺言執行人なのに全員と個別面談する羽目になった話 遺言執行を引き受けたはずがなぜか調整係に 遺言執行人というのは、亡くなった方の意思を法的に実現する立場であって、基本的には粛々と手続きを進め...