笑ってるようで感情をしまうのが上手くなっただけ

笑ってるようで感情をしまうのが上手くなっただけ 感情の引き出しに鍵をかけた日 最近、自分の中で「うまく笑えるようになったな」と思うことがある。でも、それって別に幸せだからじゃない。感情をしまうのがうまくなっただけだ。誰かに本音を話すのが億劫...

司法書士としての孤独と忙しさ、そして結婚への葛藤

司法書士としての孤独と忙しさ、そして結婚への葛藤 司法書士としての孤独と忙しさ 司法書士として地方で事務所を運営するということは、日々の業務に追われることが多く、まるで時間が足りないかのように感じる瞬間がよくあります。特に、ひとりで運営して...

依頼人の笑顔だけが背中を押してくれる日々

依頼人の笑顔だけが背中を押してくれる日々 依頼人の笑顔が唯一の救いに思える日がある 「今日はもう帰りたいな…」と朝から思ってしまう日が、年々増えてきた。地方でひとり司法書士事務所を構えて十数年、忙しい時期が過ぎ去ることはない。最近では電話の...

登記完了通知より欲しいのは人の気配

登記完了通知より欲しいのは人の気配 忙しさの先にある静けさがつらい夜 一日中バタバタと動いて、ようやく事務所のシャッターを閉めると、急に音が消える。あの瞬間が苦手だ。世間は「静けさは癒し」と言うが、司法書士の「静けさ」は違う。あれは「空っぽ...

忙しいふりが本業みたいになってきた

忙しいふりが本業みたいになってきた ふと気づけば忙しいふりばかりしていた 朝、事務所に入ってまずやるのは書類を机に広げること。開けたままのファイル、途中の付箋、傍らに積まれた六法。まるで映画のワンシーンみたいに「忙しい雰囲気」を整えるのが日...

笑っただけで何かあったんですかと聞かれる日

笑っただけで何かあったんですかと聞かれる日 笑っただけで何かあったんですかと聞かれる日 司法書士という職業柄、どうしても顔が硬くなる。書類とにらめっこ、法務局と電話で格闘、時には相続で揉める家族の間に立つこともある。自然と笑顔なんてものは日...

嬉し涙の出し方を忘れてしまった気がする

嬉し涙の出し方を忘れてしまった気がする 嬉し涙って本当に最後はいつだったか思い出せない ふとした瞬間、思った。「最後に嬉し涙を流したのは、いつだったろう」。悲しい涙ならつい最近も流した気がする。疲れすぎて、気づけば目が潤んでいた夜。でも、心...

ありがとうが唯一のごちそうと思えた日

ありがとうが唯一のごちそうと思えた日 振り返ると誰にも感謝されない日々もあった 司法書士としての日常は、派手な舞台もなければ拍手もない。書類を積み上げ、登記簿を確認し、期日に追われて郵便局へ駆け込む。そんな仕事の繰り返しの中で、感謝の言葉な...

寝る前に勝手に始まる人生の振り返り会議

寝る前に勝手に始まる人生の振り返り会議 一日の終わりにやってくる静かな反省会 夜、事務所から帰ってきて風呂に入って、やっと布団に入ったと思ったら、頭の中で一日を巻き戻す癖がある。誰に頼まれたわけでもない、完全に自主開催の「反省会」だ。クライ...

もう少しだけ誰かに頼れたらと思う夜

もう少しだけ誰かに頼れたらと思う夜 一人で抱えるには少し重たいものがある 司法書士として独立して10年以上経つが、いまだに「これで良かったのか」と思う夜がある。事務員はひとりきり。相談できる相手も限られる。自分で決めて自分で動く。それが気楽...

紙に埋もれて心も沈む毎日

紙に埋もれて心も沈む毎日 朝の机に積もる紙とため息の始まり 朝出勤してまず目に入るのは、昨日の処理が終わらなかった登記申請書類の山。書類トレイという名の「紙の山岳地帯」がそこにある。片付けるべき順番や期限のリストは頭に入っているのに、手が止...

好きの届出が出せたなら

好きの届出が出せたなら 恋にだって申請窓口があればよかった 日々、申請書を見ているとふと思う。これが恋にも使えたら、どれだけ気が楽だろうかと。恋愛のスタートに「好きです」とただ伝えるのは、いまだに私には難しい。司法書士という職業柄、何事も書...

請求書を送るたび心がすり減る理由

請求書を送るたび心がすり減る理由 仕事なのに心が追いつかない日がある 司法書士として日々業務に追われていると、仕事が単なる「作業」になってしまう瞬間があります。そのなかでも「請求書を送る」という業務は、単純であるはずなのに、どうにも気が重い...

地番だけ知ってる場所に初めて行く日のこと

地番だけ知ってる場所に初めて行く日のこと 地番だけ握りしめて出発する朝の不安 朝のコーヒーを飲みながら、今日の予定を確認する。ふと一件の地番調査があることに気づき、プリントアウトされた登記簿謄本を見つめる。そこには見慣れない地番の数字だけが...

ひとりで全部こなせてしまう日々にふと感じる不安

ひとりで全部こなせてしまう日々にふと感じる不安 気づけば誰とも話さず終わる一日が増えていた 毎日朝から晩まで忙しくしているのに、ふと時計を見ると、今日は誰ともちゃんと会話していないことに気づく。事務所で作業をして、書類を整えて、郵送やオンラ...