パソコンの音だけが仕事してる気がする日

パソコンの音だけが仕事してる気がする日 パソコンの音が響く静かな昼下がり 司法書士の仕事場というのは、にぎやかとは無縁だ。特にうちのような地方の事務所で、職員が一人しかいないとなると、基本的にはとても静かだ。今日はその事務員も外出中。書類の...

会話のテンポがずれてるって言われた

会話のテンポがずれてるって言われた 会話のテンポがずれてるって言われた日のこと 「先生って…なんか、会話のテンポがずれてますよね」。ある日、事務員に言われたその一言が、胸に刺さって抜けなくなった。特に責める口調でもなく、むしろフラットな感じ...

心の拠り所を探して歩いた日

心の拠り所を探して歩いた日 何かが足りないと感じた午前九時 朝一番の登記相談を終え、デスクに戻った瞬間、ふと胸のあたりがスースーするような感覚に襲われた。書類は山積み、予定もギッシリ。事務員さんからは「先生、次の電話もうすぐです」と声がかか...

誰も悪くないでも誰かが傷ついてしまう仕事

誰も悪くないでも誰かが傷ついてしまう仕事 静かに傷ついていく仕事の現場 司法書士の仕事というのは、誰かの人生の節目に関わる仕事です。登記、相続、成年後見――書類の向こうに必ず人の感情があります。でも、こちらは感情ではなく事実を扱う。だからこ...

ただ見ていることしかできなかった夜胸の奥で何かが崩れた

ただ見ていることしかできなかった夜胸の奥で何かが崩れた 相談を受ける立場としての限界を感じた日 司法書士として相談を受ける立場にいると、「何とかしてあげたい」という気持ちが常につきまとう。だけど、どうにもできないこともある。それが人間関係の...

気を抜いた瞬間が命取りになる日々

気を抜いた瞬間が命取りになる日々 一瞬の気の緩みが招く恐怖 司法書士の仕事は、一見すると地味で安定した業務に見えるかもしれません。が、現実は綱渡り。ちょっとした確認漏れ、たった一文字の記入ミス、一本の電話を後回しにしただけで、明日からの仕事...

眠気と戦いながら進む日常の現場

眠気と戦いながら進む日常の現場 朝の目覚めからすでに負けている感覚 目覚ましの音が聞こえた瞬間、反射的に「無理」と思ってしまう。布団の中にいるのが悪だとわかっていても、体がまるで鉛のように重く、まぶたは開こうとしない。司法書士という職業柄、...

結婚相談所より法務局の方が出入りが多い男の話

結婚相談所より法務局の方が出入りが多い男の話 結婚相談所は遠く 法務局は近く 結婚相談所の前を通りかかったことはあるが、入ったことはない。一方、法務局には週に何度も通う。いや、正直に言えば毎日のように顔を出している。司法書士という職業柄当然...

結婚しないのって言われるたびにちょっとずつ削られていく

結婚しないのって言われるたびにちょっとずつ削られていく 結婚しないのって聞かれるたびに心がざわつく理由 世間話のつもりなのか、悪気はないのかもしれない。でも「結婚しないの?」という言葉は、私の胸を毎回ざわつかせる。45歳の独身男性というだけ...

休日は誰からも連絡が来ないけど来るフリをしてます

休日は誰からも連絡が来ないけど来るフリをしてます 休日は誰からも連絡が来ないけど来るフリをしてます 休日なのに休まらないという現実 カレンダーに「予定なし」と表示されている日曜日。誰とも会わず、電話もLINEも来ない。そんな休日に限って、逆...

司法書士に定時という概念はあるのか考えてみた

司法書士に定時という概念はあるのか考えてみた 定時ってそもそも何なのか 「定時」という言葉を見聞きすると、正直、別の世界の話に思えてしまう。公務員時代の友人に「今日はサクッと定時退社」とLINEで送られてきた画面を見たとき、なんだか遠い星の...

出張帰りの事務所でまた現実に押し戻される

出張帰りの事務所でまた現実に押し戻される 出張帰りの浮かれた気持ちと現実のギャップ 久々の出張。とはいっても華やかなビジネスホテルに泊まるわけでもなく、行き先は隣県の法務局。でも、普段と違う電車に乗るだけで、どこか「旅行気分」になる自分がい...

頑張ってるのに報われてる気がしない日

頑張ってるのに報われてる気がしない日 気づけば今日も時間に追われていた 朝、目覚ましの音で飛び起き、あわただしく朝食をかきこみ、事務所に向かう。そんな一日が、もう何年も続いています。時間に余裕があるわけでもなく、心に余裕があるわけでもない。...

眠る前にだけやってくる静かな孤独に潰されそうになる夜

眠る前にだけやってくる静かな孤独に潰されそうになる夜 眠る前にだけやってくる静かな孤独に潰されそうになる夜 夜になると急に心がざわつく理由 昼間は忙しさに追われて、何も考えずに過ぎていく。それでも夜、布団に入って明かりを消すと、途端に頭がう...

紙と格闘する毎日 デジタルの波に取り残された気がして

紙と格闘する毎日 デジタルの波に取り残された気がして デジタル社会にFAXが居座る現実 世間では「DX」「ペーパーレス」「電子契約」などといった言葉が飛び交っていますが、司法書士という職業においては、いまだに紙とFAXが主戦場です。制度的に...