恋愛に向いてない仕事を選んだ男の独り言

恋愛に向いてない仕事を選んだ男の独り言 なぜ司法書士という道を選んだのか 恋愛の話をする前に、そもそもなぜ自分がこの仕事を選んだのかを振り返ってみたい。司法書士という職業、選んだときは「安定してるし手に職がつく」なんて思っていたけれど、正直...

誰かと食べるだけで少しだけ生き返る夜がある

誰かと食べるだけで少しだけ生き返る夜がある 一人で食べるコンビニ弁当がしみる夜 仕事が終わる頃には、すでに街は静まり返っている。閉店間際のコンビニで何となく手に取った弁当と缶ビール。事務所に戻って、冷たい蛍光灯の下でそれを黙々と食べる。温め...

契約直前に現れた兄弟で全部やり直しになった日

契約直前に現れた兄弟で全部やり直しになった日 どうしてこうなる契約直前の予定変更 契約の直前、すべての準備が整った状態で迎えるはずの一日。その日も私は朝から書類を再確認し、印鑑も依頼人の分まで用意していた。依頼人とは何度も打ち合わせをして、...

友達ってこんなに減るものなのかと思った日

友達ってこんなに減るものなのかと思った日 友達ってこんなに減るものなのかと思った日 人付き合いが自然に減っていく感覚に気づいた瞬間 ふとカレンダーを見て、誰とも予定が入っていないことに気づく。そんな日が何週も続くようになったのは、いつからだ...

今日も冷蔵庫に風が吹く一人暮らし司法書士の食と孤独の話

今日も冷蔵庫に風が吹く一人暮らし司法書士の食と孤独の話 一人暮らし歴十数年冷蔵庫はいつも空っぽです もう何年も、冷蔵庫を開けるたびに「風が吹いてるな」と思う。中にはペットボトルの水と、買った記憶のないカレールウの箱。あとは、期限切れギリギリ...

今日は何回印鑑くださいって言ったんだろう

今日は何回印鑑くださいって言ったんだろう 印鑑くださいが日常のBGMになっている 今日も朝から「印鑑ください」——この言葉を何度口にしただろう。もはや自分の声のイントネーションすら、印鑑を求めるとき専用になっている気がする。地方の小さな司法...

弱音を吐ける相手がいない日々

弱音を吐ける相手がいない日々 頼る人がいないと気づいた朝の重さ 朝、いつものように机に向かって申請書類を広げていたら、ふと手が止まりました。理由もなく、ただ「今日もしんどいな」と思っただけ。でも誰に言うわけでもなく、ただ黙って処理を続ける自...

暇そうに見えるけど修羅場続きです司法書士という職業

暇そうに見えるけど修羅場続きです司法書士という職業 人に説明しづらい司法書士の忙しさ 「司法書士って何やってるの?」という質問、もう何度聞かれただろうか。こっちは毎日ドタバタしてるのに、周囲から見ればただの「机に座ってるおじさん」にしか見え...

実は今月もギリギリだった僕の現実と限界

実は今月もギリギリだった僕の現実と限界 月末に気づく現金残高の少なさに胃が痛む 月末、通帳の数字を見るたびに胃がキリキリと締め付けられる。今月もまたギリギリだった。仕事はしている、依頼も来ている。けれど、なぜか残るお金が少ない。司法書士とい...

今日もまた机に向かう理由が見つからないまま

今日もまた机に向かう理由が見つからないまま 毎朝机に向かうという儀式 朝のコーヒーの香りとともに、パソコンを立ち上げる。これはもう習慣、いや、儀式に近い。特別な気合いがあるわけでもない。ただ「いつも通り」に始めるために椅子に腰を下ろす。だけ...

感情を置いてきたような毎日

感情を置いてきたような毎日 感情を置いてきたような毎日 感情を見せないことが前提の仕事 司法書士という仕事には、「感情を出しすぎないこと」が美徳のような空気があります。冷静で、理路整然としていて、淡々と処理しているように見られるのが理想とさ...

叱られる方がまだましだった無視される日々の重さ

叱られる方がまだましだった無視される日々の重さ 言葉がないことの恐怖に気づいた瞬間 「あ、これはもう、相手にされていないな」と気づく瞬間は、叱られたときよりもずっと胸に刺さる。声を荒げられたときには、こちらに怒りが向けられている分、まだ“そ...

息子に言えないと言われた瞬間に口を閉ざした日

息子に言えないと言われた瞬間に口を閉ざした日 あの依頼がきたのは雨の日だった 静かな雨音が事務所の窓を叩く午後、ひとりの中年女性がふらりと現れた。濡れた傘を畳む手元がやけにゆっくりで、緊張しているのが伝わってきた。応接席に腰を下ろすと、小さ...

今日もまたひとつ覚えた補正理由

今日もまたひとつ覚えた補正理由 今日もまたひとつ覚えた補正理由 司法書士をやっていると、いつの間にか補正通知が日常の一部になる。ないに越したことはない。でも、現実はそう甘くない。朝一番でメールチェックして、「ああ、やっぱり来てたか」とため息...

法律と情の間で今日も迷っている

法律と情の間で今日も迷っている 法律と情の間で今日も迷っている 書類に書けない人の気持ち 司法書士という職業は、法律に基づいて粛々と業務をこなしていくものだと思われがちですが、現実はそう単純ではありません。毎日のように、法的な正しさと依頼人...