書類は片付くけど気持ちは置き去りのまま 書類を片付けた日は気持ちもスッキリするはずだった 今日もまた、一通の登記申請を終え、ファイルを閉じた瞬間、達成感ではなく空虚感が襲ってきた。「これで一区切り」と思ったはずなのに、なぜか気持ちは晴れない...

事務員さんがいなければ事務所はただの空箱です 司法書士は一人じゃ仕事が回らない 司法書士という職業は、なんだかんだで「一人親方」みたいな空気がある。実際、独立してすぐのころは、何でもかんでも自分でやろうとしていた。登記申請の書類作成から提出...

はんこがない朝に始まるバタバタな一日 はんこがない朝に感じた嫌な予感 司法書士としての朝は、基本的には「いつものルーティン」で始まる。目覚まし時計を止めて、コーヒーを淹れて、ニュースサイトを流し見しながら軽く朝食。事務所に行って、机の上のチ...

話しかけてくれるのはコンビニの店員だけになった日 話しかけてくれるのはコンビニの店員だけになった日 誰とも話さない日が増えてきた 司法書士という職業は、外から見ると「人と関わる仕事」に思えるかもしれません。でも実際は、そのほとんどが書類とに...

夕日を見ながらため息をつく癖が直らない 夕方になると心がざわつく理由 一日の業務がようやく落ち着いて、パソコンを閉じるころ。ふと窓の外を見ると、夕日が町をオレンジ色に染めている。そんなとき、決まって僕はため息をつく。特に大きな失敗をしたわけ...

本音を言えば全部投げ出したくなる夜がある 本音を言えば全部投げ出したくなる夜がある ふと全部やめたくなる夜は確かにある 日々の業務に追われる中で、「もう全部投げ出したい」と思う瞬間がある。司法書士という職業柄、責任の重さやプレッシャーは相当...

書類の不備は全部自分のせいだと思ってしまう日 誰のミスかより先に自分を責めてしまう癖 書類の不備が見つかるたびに、まず「自分が悪い」と反射的に思ってしまう。たとえ事務員が入力ミスをしていても、「気づけなかった自分が悪い」と感じてしまう。こう...

司法書士は万能じゃないんです 理想と現実のギャップに打ちのめされて 司法書士になったばかりの頃、「この資格さえ取れば人生安泰」と、どこかで思っていた自分がいました。でも、実際に独立してみると、理想と現実の落差に膝から崩れ落ちそうになることが...

自分のことを知っているのは誰なのか 毎日誰かと話しているのに独りだと感じる理由 司法書士という仕事柄、日々多くの人と関わっているはずなのに、ふと気づくと、妙に孤独感が襲ってくる。電話もメールも絶え間なく来るし、窓口での対応もある。だけど、そ...

書類の順番に一喜一憂する日々 書類の山に埋もれるという日常 司法書士という仕事をやっていると、書類という存在と切っても切り離せない。登記簿謄本、委任状、住民票、そして印鑑証明書。日々、さまざまな書類が私の机の上を占拠していく。朝出勤して、ま...

体調が悪いのに休めない現実 体調が悪いのに休めない現実 地方の司法書士として独立してから十数年。事務所には事務員が一人だけ。誰かが風邪をひいても、インフルエンザでも、変わりがいない。だからと言って依頼は待ってくれない。ひとたび体調を崩すと「...

補正と戦う日々が終わらない 補正との終わりなき戦いの始まり 司法書士として開業してから十数年。書類を作る仕事には、いつも「補正」という言葉がついて回る。最初は補正なんて「たまにあること」と思っていた。でも、気がつけば毎日のように役所や法務局...

田舎で司法書士をやるのは楽じゃないという話 田舎で司法書士をやるのは楽じゃないという話 田舎で司法書士をするという選択 「田舎なら人も少ないし、仕事もゆるくて楽そうだよね」なんて言葉を聞くたびに、胃がキリキリする。実際にやってみればわかるが...

すぐ終わると信じた自分を恨む夜 今日もまた、終わらなかった 「今日は早く終わるはずだった」——何度そう思ったことだろうか。朝の段階では予定も少なく、難しい登記もなかった。それなのに、時計を見るともう22時前。事務所に響くのは自分のタイピング...

法務局で一人だけ別世界に迷い込んだ水曜日の午後 朝の予定はいつも通りだった その日の朝も、特に変わり映えのない水曜日だった。少し肌寒くて、事務所の古いストーブをつけるか迷ったくらいで、それ以外は何もない穏やかな一日になる予定だった。提出書類...