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通帳より心の残高が減っていく日々

通帳より心の残高が減っていく日々 数字は増えても心が減る感覚に名前をつけるなら 毎月末、通帳を記帳するたびに「まぁ、今月も何とかなったな」と一息つく。その瞬間だけは少しだけ安心するが、帰り道にふと感じるのは、満足感ではなくどこか物悲しさ。数...

人と食べるごはんが救いになる日もある

人と食べるごはんが救いになる日もある 一人ごはんの味気なさに気づいた日 仕事が山積みの日々の中で、夕方になると空腹を思い出す。でも、誰かと食事に行く気力も時間もなくて、結局コンビニのおにぎりで済ませることが多くなる。机に向かいながら片手で口...

事務所の灯りが今日もひとりの夜を照らしている

事務所の灯りが今日もひとりの夜を照らしている 今日もまたひとりきりの残業が始まる 商業登記の締切、相続の期限、そして「至急対応お願いします」と書かれたFAX。気づけば夜の帳が下りていて、事務所にいるのはもう自分だけ。45歳、独身、地方の司法...

登記で誰かを救っても自分は誰にも救われない

登記で誰かを救っても自分は誰にも救われない 登記は人を助ける仕事だと本気で思っている 司法書士になって十数年、ずっと思ってきたのは「登記って、人を助けられる仕事だ」ということです。不動産の名義変更や会社設立、相続登記など、どれもお客様にとっ...

缶ビールが沁みた静かな夜

缶ビールが沁みた静かな夜 誰もいない夜に缶ビールを開けた理由 夕方、事務所の電気を落とし、椅子に沈み込むようにして座った。テレビもつけず、誰にも「お疲れさま」と言われることもなく、ただ静かに時間だけが流れていた。そんなとき、冷蔵庫に一本だけ...

判子を押す手が足りない孤独な日々

判子を押す手が足りない孤独な日々 毎日積み上がる判子待ち書類の現実 司法書士事務所を経営していると、判子を押す作業が日常の大半を占めるような日も珍しくない。僕の事務所は地方で細々と運営している小さなところだから、事務員も一人だけ。書類が積み...

仕事は山ほどあるのに心がぽっかり空いている

仕事は山ほどあるのに心がぽっかり空いている 仕事があるのに満たされない感情に気づいた朝 朝の通勤途中、ふとしたタイミングで自分の心が空っぽだと感じることがあります。スマホでニュースを眺めながら、目の前の風景がぼやけて見えて、身体だけが事務所...

あの人は戸籍にも心にもいない

あの人は戸籍にも心にもいない 除籍の二文字が胸に刺さる朝 朝一番の仕事で目に飛び込んできた「除籍」の文字。戸籍の閲覧請求書の対象者欄に、妙に見覚えのある名前が並んでいた。最初は気のせいかと思ったが、読み進めるうちに確信に変わった。昔付き合っ...

ひとりであることがやけに沁みる日

ひとりであることがやけに沁みる日 ひとりであることがやけに沁みる日 朝から誰とも喋っていないことに気づいた 気がついたら、朝起きてからずっと誰とも会話をしていなかった。誰にも「おはよう」と言わず、誰からも「今日も頑張って」と声をかけられるこ...

ひとりで全部こなせてしまう日々にふと感じる不安

ひとりで全部こなせてしまう日々にふと感じる不安 気づけば誰とも話さず終わる一日が増えていた 毎日朝から晩まで忙しくしているのに、ふと時計を見ると、今日は誰ともちゃんと会話していないことに気づく。事務所で作業をして、書類を整えて、郵送やオンラ...

地番だけ知ってる場所に初めて行く日のこと

地番だけ知ってる場所に初めて行く日のこと 地番だけ握りしめて出発する朝の不安 朝のコーヒーを飲みながら、今日の予定を確認する。ふと一件の地番調査があることに気づき、プリントアウトされた登記簿謄本を見つめる。そこには見慣れない地番の数字だけが...

請求書を送るたび心がすり減る理由

請求書を送るたび心がすり減る理由 仕事なのに心が追いつかない日がある 司法書士として日々業務に追われていると、仕事が単なる「作業」になってしまう瞬間があります。そのなかでも「請求書を送る」という業務は、単純であるはずなのに、どうにも気が重い...

好きの届出が出せたなら

好きの届出が出せたなら 恋にだって申請窓口があればよかった 日々、申請書を見ているとふと思う。これが恋にも使えたら、どれだけ気が楽だろうかと。恋愛のスタートに「好きです」とただ伝えるのは、いまだに私には難しい。司法書士という職業柄、何事も書...

紙に埋もれて心も沈む毎日

紙に埋もれて心も沈む毎日 朝の机に積もる紙とため息の始まり 朝出勤してまず目に入るのは、昨日の処理が終わらなかった登記申請書類の山。書類トレイという名の「紙の山岳地帯」がそこにある。片付けるべき順番や期限のリストは頭に入っているのに、手が止...

もう少しだけ誰かに頼れたらと思う夜

もう少しだけ誰かに頼れたらと思う夜 一人で抱えるには少し重たいものがある 司法書士として独立して10年以上経つが、いまだに「これで良かったのか」と思う夜がある。事務員はひとりきり。相談できる相手も限られる。自分で決めて自分で動く。それが気楽...