誕生日を祝ってくれるのが事務員さんだけになった日

誕生日を祝ってくれるのが事務員さんだけになった日 誕生日に気づいたのは事務員さんだけだった 朝の出勤時、事務所のドアを開けたら「先生、お誕生日おめでとうございます」と言われた。正直、一瞬なんのことかわからなかった。カレンダーを見て「ああ、今...

会話のあとに自分を責める癖がなおらない

会話のあとに自分を責める癖がなおらない 会話のあとに自己嫌悪する時間が長すぎる 話し終えたあと、ふとした沈黙のあとにやってくるのが「やってしまったかもしれない」という後悔だ。相手はなんとも思っていないかもしれない。それでも、ひとりになった瞬...

頼まれると断れない自分が嫌になる日

頼まれると断れない自分が嫌になる日 自分を押し殺して応じてしまう毎日 司法書士という仕事は「依頼を断る」という判断がとても難しい。特に相手が困っている様子を見せたとき、つい「なんとかしてあげたい」と思ってしまう。気づけばスケジュールはギチギ...

ときどき「何やってるんだろう」と思う日々のなかで

ときどき「何やってるんだろう」と思う日々のなかで 朝のコーヒーとため息から始まる日常 朝7時、目覚ましを止めてからしばらく布団の中でぼんやり天井を見ている。誰もいない部屋で起き上がり、インスタントコーヒーを淹れるのが日課だ。香りが立つ瞬間、...

あの日の電話が、今も忘れられない ― 同業者に救われた瞬間

あの日の電話が、今も忘れられない ― 同業者に救われた瞬間 忙しさに押しつぶされそうだったあの日 開業してから何年経っても、忙しさに慣れるということはない。特に年度末や不動産の動きが激しい時期には、仕事が重なるだけでなく、ひとつひとつの処理...

大きな声で笑うことが減った日々に気づいたとき

大きな声で笑うことが減った日々に気づいたとき 知らぬ間に声を出して笑わなくなった ふと気がつくと、最後に声を出して笑ったのがいつだったか思い出せなくなっていた。司法書士という職業は、基本的に静かで真面目な場面が多く、笑い声が飛び交うような職...

今日もレトルトを温めて終わる夜

今日もレトルトを温めて終わる夜 仕事終わりにキッチンに立つ気力が湧かない 「今日はちゃんとしたものを食べよう」と、朝の時点では思うんです。でも、事務所で一日中、登記だの相談だのに追われて帰ってくると、もう何もする気にならない。冷蔵庫を開けて...

家族を持つタイミングを逃したかもしれないという話

家族を持つタイミングを逃したかもしれないという話 家族を持つことに気づいたのはいつだったか 司法書士になったばかりの頃、家族を持つという発想はどこか遠い世界の話だった。仕事を覚えるのに必死で、恋愛どころか休むことすら贅沢だった。「まだ若いし...

ミスしないってほんとに難しいと思う日

ミスしないってほんとに難しいと思う日 完璧を求められるプレッシャーの中で 司法書士という仕事は、とにかく「ミスをしないこと」が当たり前とされる職業です。登記にしても、書類作成にしても、少しの間違いが依頼人の不利益につながりかねない世界。たま...

杭は打てても、心の境は打てない 〜司法書士が感じる本当の難しさ〜

杭は打てても、心の境は打てない 〜司法書士が感じる本当の難しさ〜 地面の境界は図面でわかる、でも人との距離は測れない 土地の境界って、図面を見て測量すれば基本的には決まりますよね。杭を打てば「ここが線ですよ」と物理的に示せる。でも人間関係っ...

何が楽しくてこの仕事を続けてるのか分からない日

何が楽しくてこの仕事を続けてるのか分からない日 何が楽しくてこの仕事を続けてるのか分からない日 司法書士として働き続ける日々の中で、時折自問自答することがあります。「何が楽しくてこの仕事を続けてるのか?」と。忙しく、悩みが尽きない毎日が続く...

事務所に戻ると山積みになっているタスクに心が折れる日

事務所に戻ると山積みになっているタスクに心が折れる日 なんで戻るたびに机の上が雪崩を起こしているのか 外回りから事務所に戻るたび、机の上がまるで書類の墓場のようになっている。少し前までは、片付いた状態で出ていったはずなのに、戻るといつも何か...

土日も働いてるのに暇そうって言われる理由がわからない

土日も働いてるのに暇そうって言われる理由がわからない 毎日働いてるのに暇そうに見えるのはなぜか 司法書士として地方で小さな事務所を構えていると、どうしても外から見える仕事量が少なく思われがちです。事務所でパソコンの前に座って書類と向き合って...

正義感だけでは乗り切れなかった夜に思うこと

正義感だけでは乗り切れなかった夜に思うこと まっすぐな気持ちが空回りしたあの夜 司法書士として独立して十数年、今でもはっきり覚えている夜がある。あの時は依頼者のために全力で動いたつもりだった。自分の中では正義感で突き動かされていたのに、結果...

法務局より心が近い誰かがほしい

法務局より心が近い誰かがほしい 法務局より心が近い誰かがほしい 仕事は回るでも心はすり減る 司法書士として、日々の仕事をなんとかこなしている。それでも、心が追いつかない日がある。手続きはスムーズに進み、依頼も無事に完了する。それなのに、満足...