書類に囲まれて動けませんでした

書類に囲まれて動けませんでした 気づけば机の上が見えない日常 「ちょっと片付けよう」と思って手をつけたのが最後、気がつけば日が暮れていた——そんな日が、司法書士という仕事にはよくある。毎日届く郵便、FAX、控えのコピー、チェック待ちの登記申...

結婚報告が続くたび心が削れていく日々

結婚報告が続くたび心が削れていく日々 なぜこんなにも結婚報告が刺さるのか 最近やたらと「結婚しました」の報告が多い。友人、元同級生、かつて一緒に野球をしていた仲間まで、みんな当然のように家庭を築いている。SNSでは笑顔のツーショットと指輪の...

法務局の担当者は選べないという絶望

法務局の担当者は選べないという絶望 今日は運がいい日かそれとも試練の日か 司法書士の仕事は、地味に見えて実はかなり“人”に左右される職業です。なかでも、法務局に行く日の朝は一種の“運試し”のような気持ちで向かいます。どの担当者に当たるか、そ...

簡単な件ですと言われた日の胸騒ぎ

簡単な件ですと言われた日の胸騒ぎ その一言が始まりだった 「先生、簡単な件なんですが…」と電話口で言われた瞬間、なぜか背筋に冷たいものが走る。地方で司法書士をやっていると、こういう“簡単な件”が、だいたい簡単では終わらない。すべてがそうでは...

あれの違和感が全身を凍らせた午後

あれの違和感が全身を凍らせた午後 あの日の午後 突然訪れた背筋の冷たさ なんでもないような日だった。朝から予定通りに進んでいた登記の処理。急ぎの案件もない。事務員も落ち着いてデータ入力をしていて、僕はというと、郵便で届いた書類を一通一通確認...

なんで彼女いないのに困ると言われ続けて四十五年

なんで彼女いないのに困ると言われ続けて四十五年 一人で生きることがそんなに異常なのか 「なんで彼女いないの?」この問いを何度受けてきただろうか。親戚の集まりでも、友人との飲み会でも、なぜかその話題にたどり着く。そしてこちらが一人でいる理由を...

印鑑を押すたびに心がすり減るような日々

印鑑を押すたびに心がすり減るような日々 印鑑を押すたびに感じる虚無感 司法書士という仕事に就いてから、何千回、いや何万回と印鑑を押してきた。業務上必要な作業だと分かってはいるものの、正直「自分じゃなくてもいいのでは?」と感じる瞬間が増えてき...

信頼してるのは業者だけかもしれない日常

信頼してるのは業者だけかもしれない日常 パートナーより業者との方が話が通じる現実 最近ふと思うんです。もしかすると、人生で一番会話がスムーズな相手って、パートナーでも家族でもなく、日々顔を合わせる業者さんたちなのかもしれないなって。鍵交換業...

書類は減っても心のモヤはそのまま

書類は減っても心のモヤはそのまま 書類を片付けると気分が晴れると思っていた 机の上に散らばった書類をきれいにファイリングし終えたとき、一瞬だけ達成感があった。けれど、すぐに胸の奥が妙に重くなった。何もかも片付いたのに、気持ちはどこかモヤつい...

相続の話をする前に自分の将来が不安でたまらない

相続の話をする前に自分の将来が不安でたまらない 相続の話をする前に自分の将来が不安でたまらない 相続の話がどこか他人事に聞こえてしまう理由 司法書士という職業柄、相続の相談や手続きを日常的に扱っているが、ふとした瞬間に「自分には無縁な話だな...

今日の失敗が一生残る気がして眠れない夜

今日の失敗が一生残る気がして眠れない夜 ミスした日の夜はなぜこんなに長いのか 普段は疲れて布団に入ればすぐに眠れるのに、なぜかミスをした日に限って、眠れない。目をつぶっても脳内ではあの瞬間が繰り返される。言い間違えた言葉、書き間違えた書類、...

人間関係に疲れすぎて仕事どころじゃない日がある

人間関係に疲れすぎて仕事どころじゃない日がある 朝起きた瞬間からもう疲れてる 目覚ましが鳴る前に目が覚めた日って、なんだかもうその時点で負けた気がします。まだ身体は布団にくるまれているのに、頭の中では今日の予定がぐるぐるしている。「あの人に...

同級生にまだ独身と聞かれる帰省が地味にこたえる件

同級生にまだ独身と聞かれる帰省が地味にこたえる件 帰省するたびに聞かれる質問がある 年末年始や盆の帰省。田舎に住んでいる身としては「帰る」というより「迎え撃つ」ような気持ちで実家に向かっている。駅を降りれば、空気が違う。空気だけならまだいい...

あの名前誰ですかと返された朝に思ったこと

あの名前誰ですかと返された朝に思ったこと メールを送った直後の違和感 朝一番、前日からの懸案だった登記関係の書類を依頼人に送ったあと、いつも通りコーヒーを一口飲んで一息ついた。画面を見ると、すぐに返信が来ていた。「あの名前、誰ですか?」とい...

婚活アプリと登記簿謄本どっちが難しいに救われた話

婚活アプリと登記簿謄本どっちが難しいに救われた話 登記簿謄本の読み方より難しいものがあるなんて 司法書士として登記簿謄本を読むのは日常茶飯事だ。最初は慣れず、数字と文字の羅列に目がチカチカしたものだが、経験を積むにつれて「ここがこうなって、...