午後に鳴った電話が心の静けさを全部持っていった日 午後に鳴った電話が心の静けさを全部持っていった日 午後の電話がもたらした静かなパニック その日もいつも通り、机の上には書類が山のように積まれていた。時計は午後二時を指していて、事務員の彼女は隣で郵送書類を封筒に詰めていた。静かで、やや眠気を... 2025.06.30
カレンダーが教えてくれるだけの季節 カレンダーが教えてくれるだけの季節 事務所に吹かない風と変わらない景色 この事務所で仕事を始めてから、季節の変化に鈍くなったように思う。窓を開けることもない。朝から晩までパソコンと書類に向かっていると、気温の上下や風の匂いすら、ただの背景に... 2025.06.30
誰のせいでもないけど疲れた日に思うこと 誰のせいでもないけど疲れた日に思うこと 誰も悪くないけど疲れてる 毎日誰かに怒られてるわけでもないし、何か重大なトラブルが起きたわけでもない。それでも、ふと気づくと肩が重くて、ため息が多くなっている。こういう疲れって説明しにくい。仕事もちゃ... 2025.06.30
LINE既読スルーされるときの虚しさと仕事のつながり LINE既読スルーされるときの虚しさと仕事のつながり なぜか既読スルーされがちな自分 朝、スマホを開いてLINEの通知を確認するのが日課だが、返事がないトークルームばかりが目に入る。別にたいした用事じゃないし、催促するほどのことでもない。そ... 2025.06.30
登記完了の達成感より空っぽの事務所が心に刺さる日 登記完了の達成感より空っぽの事務所が心に刺さる日 登記が終わるたびに訪れる静寂 登記が無事に完了した瞬間、ホッとする。それは間違いない。けれど、なぜかその後にやってくるのは、心にひんやりと染みる静けさだ。通知が届いて、達成感のようなものは確... 2025.06.30
誰かの幸せを見届けるだけの毎日が少しだけ苦しい 誰かの幸せを見届けるだけの毎日が少しだけ苦しい 幸せそうな誰かを送り出すたびに 司法書士という職業柄、多くの人の節目に立ち会うことになる。結婚、相続、登記変更。そこには、たいてい「おめでとうございます」「よかったですね」と言える空気が流れて... 2025.06.30
報酬よりも感謝が欲しい夜 報酬よりも感謝が欲しい夜 報酬よりも感謝が欲しい夜 ふとした夜、帳簿を締めながら考えるのは「稼ぎ」ではなく「報われたかどうか」だったりする。司法書士という仕事は、黙っていても人から頼られる分だけ、結果だけを見られがちだ。手続きを終えた瞬間か... 2025.06.30
毎日がルーティンで気づいたら季節が変わっていた 毎日がルーティンで気づいたら季節が変わっていた 気づいたら秋になっていたある日のこと 朝、事務所に向かう途中の道端で、ふと金木犀の香りに気づいたとき、思わず立ち止まりました。「あれ、もう秋か」と小さく呟いた自分に驚いたのを覚えています。日々... 2025.06.30
手続きが終わる前に心が折れそうになる日もある 手続きが終わる前に心が折れそうになる日もある 心が壊れそうになるのはいつも「順調なとき」 登記が一件無事に終わった日、周囲からすれば「よかったね」で済む話かもしれません。でも、その「よかったね」に、自分の感情が全く追いつかないことがあるんで... 2025.06.30
経験があるのに不安が消えない日 経験があるのに不安が消えない日 経験があるのに不安が消えない日 経験年数と安心感は比例しない 司法書士として20年以上やってきても、朝起きた瞬間に胃が重くなる日がある。「今日は何か起こりそうだな」と妙に勘が働くときに限って、予感は当たる。登... 2025.06.30
依頼人の震えるサインが教えてくれたこと 依頼人の震えるサインが教えてくれたこと 字が読めないという現実に立ちすくんだ日 ある日の午後、少し早めに到着された高齢の依頼人が、登記申請のために必要な書類に署名をしようとした瞬間、その手が小刻みに震えていたのを今でもよく覚えている。丁寧に... 2025.06.30
寝る前のため息が日課になった理由 寝る前のため息が日課になった理由 一日の終わりに必ず出るため息 気がつけば、毎晩寝る前に大きなため息をひとつつくのが習慣になっている。誰かに教わったわけでもないし、意識してやっているわけでもない。それなのに、布団に入る瞬間、ふぅ……と出る。... 2025.06.30
シャチハタを枕にして眠るような夜に思うこと シャチハタを枕にして眠るような夜に思うこと 机に突っ伏して眠った夜の記憶 ある夜、気づいたら机に顔をうずめたまま眠っていた。目覚めた瞬間、左頬にインクの跡。犯人は、机の上に置きっぱなしだったシャチハタ。なぜそんなことになったのかといえば、単... 2025.06.30
見積もりだけで一日終わる日がある件について 見積もりだけで一日終わる日がある件について それ見積もりだけで日が暮れる 朝の一杯のコーヒーを飲みながら、「今日はあれとこれを処理して…」と考えていたのに、気づけば日が暮れている。しかも処理できたのは“見積もり”一件だけ。そんな日が週に何回... 2025.06.30
職業のせいか深刻な話ばかり引き寄せてしまう 職業のせいか深刻な話ばかり引き寄せてしまう なぜか深刻な話ばかりが集まってくる日常 気づけば、今日も重たい話を聞いていた。そんな日が続くと、「なんで自分のところにばかり深刻な話が集まるんだろう」と考えずにはいられない。別に相談窓口でもないの... 2025.06.30