朝のデスクに置き去りのファイルが語ること

朝のデスクに置き去りのファイルが語ること 朝のデスクに置き去りのファイルが語ること 朝、事務所に入ってデスクに腰を下ろすと、昨日の終わりに置き去りにしたファイルが目に入る。分厚くはないが、中身は重たい。登記の補正依頼が来ていたのを、夕方の疲...

こっそり綴る、司法書士の本音

こっそり綴る、司法書士の本音 こっそり綴る、司法書士の本音 本音を出せる場が少なすぎる 地方で司法書士をやっていると、とにかく「堅い人」「真面目そう」と見られることが多い。だからこそ、弱音や本音をこぼす場なんてなかなかない。事務所の中でも、...

失敗を誰にも相談できない業種

失敗を誰にも相談できない業種 「ミスを打ち明ける相手がいない」という孤独 司法書士という仕事は、表から見れば「堅実」「信頼される職業」と思われがちだが、実態はまるで綱渡りのような緊張感に満ちている。日々の業務の中で生まれる小さな失敗——例え...

「あと少し」のプレッシャー

「あと少し」のプレッシャー 「あと少し」が重くのしかかる日々 司法書士の仕事は一見すると淡々とした事務処理のように思われがちだが、実際には毎日が綱渡りのような連続だ。特に「あと少しで終わる」という状態が続くときのプレッシャーは、身体にも心に...

「また明日」が重たく感じる夜

「また明日」が重たく感じる夜 「また明日」が心にひっかかる理由 夕方、事務所の時計が18時を回ったころ、私はふと「また明日」と独りごとのように呟くことがある。その言葉に返事があるわけでもなく、誰かと約束をしているわけでもない。ただ、それが終...

一人飲みが癖になってしまっていた

一人飲みが癖になってしまっていた 誰に迷惑をかけているわけでもないと思っていた 仕事が終わったあと、ふらっと立ち寄る居酒屋。カウンターに座って、静かに一杯やるのがいつの間にか習慣になっていた。「別に誰に迷惑をかけてるわけでもないし」と、自分...

親にも「仕事ばっかり」と言われる

親にも「仕事ばっかり」と言われる 「仕事ばっかりだね」と言われた夜の沈黙 先日、久しぶりに実家に電話をしたとき、母にぽつりと「たまには休んだら?仕事ばっかりじゃない」と言われた。口調は柔らかかったが、その言葉がやけに胸に刺さった。俺は45歳...

予定は未定、って本当だと思う

予定は未定、って本当だと思う 「予定は未定」という言葉が胸に刺さる日々 「予定は未定」とはよく言ったもので、司法書士という職業に就いてからというもの、特にその言葉の重みを痛感するようになった。手帳に書いた予定がその通りに進む日は、年に何回あ...

デート中に登記の締切が気になる

デート中に登記の締切が気になる せっかくのデートでも頭の中は締切だらけ たまの休日、久しぶりに人と会う予定がある。それだけでも珍しいのに、それが「デート」となれば、なおさら緊張する。ちゃんとした服を着て、少し髪型も整えて、いざ待ち合わせ場所...

恋愛に奥手すぎて進展しない

恋愛に奥手すぎて進展しない 書類は進むのに恋は進まない 司法書士という仕事は、正確さとスピードが求められる。書類の山をひたすらさばく日々に慣れてくると、不思議なことに“進める力”だけは鍛えられていく。でも、それが通用しないのが恋愛だ。いくら...

全部捨ててしまいたくなる瞬間

全部捨ててしまいたくなる瞬間 全部投げ出したくなる日は、突然やってくる 「ああ、もう全部やめてしまいたい」と思う瞬間が、不意に訪れることがあります。司法書士という仕事は一見地味で堅実に見えるかもしれませんが、その実態は予想以上にハードで、心...

忙しいけど誰にも褒められない日々

忙しいけど誰にも褒められない日々 朝から晩まで働いても「当たり前」扱い 朝8時に事務所のシャッターを開けてから、夜の帳が下りるまで、司法書士という仕事は途切れることがない。登記申請、相続相談、期日の確認、役所とのやりとり、そして電話応対。ど...

本音を言えば、もう限界だった

本音を言えば、もう限界だった 本音を言えば、もう限界だった――そう感じた日のこと 「限界」って言葉、簡単に使いたくなかった。でもある朝、本当に動けなくなった。司法書士として日々の仕事に追われ、誰かに頼られることに応えようと必死だったけれど、...

「書類だけお願いします」って言うけどさ

「書類だけお願いします」って言うけどさ その一言に詰まってる「軽視」への違和感 「先生、今回は書類だけお願いできますか?」——この一言、何度聞いただろう。依頼者にとっては軽いお願いかもしれないけど、こっちにとってはなかなか複雑な響きだ。まる...

電話が鳴るのがこわい

電話が鳴るのがこわい 電話の音にビクッとする毎日 朝から気が重い。メールを確認する手も止まる。そんなとき、事務所に鳴り響く電話のベルが心臓を直撃する。あの「リリリリ」という音が、最近どうにも怖くて仕方がない。かかってくるのは仕事の依頼や確認...