笑ってごまかすしかなかった日々と向き合う

笑ってごまかすしかなかった日々と向き合う 笑ってやり過ごしたあの日のこと 「先生って、いつも明るいですよね」なんて言われると、内心は少しチクッとする。いや、たしかにそう見えるようにしているし、見せている。でも、それは素で笑ってるわけじゃない...

伝えたはずなのに伝わらない日──自分の言葉に自信が持てなくなる瞬間

伝えたはずなのに伝わらない日──自分の言葉に自信が持てなくなる瞬間 伝えたはずなのに伝わらない日──自分の言葉に自信が持てなくなる瞬間 「あれ?なんで伝わってないんだろう」と思った朝 この仕事をしていて、一番むなしくなるのは、「あれ、さっき...

相談じゃないけど、なぜか話される日々 ―司法書士という聞き役の現実―

相談じゃないけど、なぜか話される日々 ―司法書士という聞き役の現実― 「相談じゃないんですけど…」から始まる会話の重み 「相談じゃないんですけど…」という言葉、聞き慣れてきました。司法書士という職業柄、誰かの悩みに触れる機会は多いけれど、こ...

先生に任せてますからと言われる恐怖とこみ上げる孤独感

先生に任せてますからと言われる恐怖とこみ上げる孤独感 なぜこの一言が心に刺さるのか 「先生に任せてますから」。この一言に震えるのは、信頼されているからではない。むしろその逆で、「すべての結果を背負ってください」と無言で迫られるような圧力があ...

登記完了より先に心が壊れそうになる日

登記完了より先に心が壊れそうになる日 登記が完了する前に心が折れかける瞬間 登記の完了通知を待つあいだ、気がつくと自分の心のほうが先に限界を迎えそうになっている──そんな日は年に一度や二度じゃありません。いや、正直に言えば月に何度かあります...

異性と雑談が続かない僕が気づいたこと

異性と雑談が続かない僕が気づいたこと 話題がないわけじゃないのに続かない不思議 司法書士という仕事柄、依頼人と話す機会は多い。それも初対面が多いし、年齢も性別もバラバラだ。なのに、どうしてプライベートで異性と話す場面になると、頭が真っ白にな...

この歳になっても緊張すると言われて少し泣きそうになった日

この歳になっても緊張すると言われて少し泣きそうになった日 緊張するのは若い人だけだと思っていた 司法書士という仕事を20年近く続けてきて、「もう慣れたでしょ?」とよく言われる。でも、実のところ初対面の依頼人と話すとき、書類を読み上げるとき、...

満員電車はまだマシだった――誰もいない事務所で心がすり減る日々

満員電車はまだマシだった――誰もいない事務所で心がすり減る日々 静かなはずの職場で、なぜか心がざわつく朝 事務所のドアを開けると、誰もいない。パソコンの電源を入れる音だけがやけに響く。都会の喧騒を離れて、地方でひっそりと司法書士事務所を構え...

合格=ゴールじゃなかった。司法書士になってからの“想定外”

合格=ゴールじゃなかった。司法書士になってからの“想定外” 試験に受かれば人生逆転…のはずだった 司法書士試験に合格した瞬間、正直「これで人生勝った」と思っていた。周囲にはそう言わなくても、心の奥では「これで報われる」「世間から一目置かれる...

感情の行き場がない日々

感情の行き場がない日々 感情をしまい込む癖ができたのはいつからか 誰かに気軽に感情をぶつけるなんて、いつからできなくなったんだろう。学生時代、野球部では失敗すれば怒鳴られ、理不尽だと怒鳴り返すこともあった。泣いたり笑ったり、感情をそのまま表...

話を聞いてない人の相手をするときの気持ち

話を聞いてない人の相手をするときの気持ち 話を聞いてない人の相手をするときの気持ち 司法書士という仕事は、依頼人の話を聞き、必要な説明をして、互いに理解を深めながら進めていく仕事だと思っていました。もちろん今でもそのつもりです。けれど、ある...

夢でまで押印していた夜

夢でまで押印していた夜 気づけば朱肉を探している夢を見るようになった 最近、目覚ましよりも早く、妙な緊張感とともに目を覚ますことが増えた。夢の中で押印していた記憶が生々しく残っている。しかも、なぜかいつも朱肉が見当たらない。夢の中で「あれ、...

午前中に終わるはずだった登記が、なぜか夕方を迎える件

午前中に終わるはずだった登記が、なぜか夕方を迎える件 午前中で終わらせたかった、ただそれだけなのに 司法書士として独立して十数年、毎朝「今日は早く終わるはず」と信じて事務所の鍵を開ける。しかし、その希望はだいたい昼前には打ち砕かれている。特...

月曜の朝にだけ感じるこの世の終わり感

月曜の朝にだけ感じるこの世の終わり感 月曜の朝は誰にとっても憂鬱なのか たぶん、月曜日が好きって人はあんまりいないと思うんです。日曜日の夕方あたりから、すでに“月曜が来るぞ…”という空気が漂っていて、テレビをつけても、バラエティ番組が楽しめ...

未来の自分に手紙を書いて気づいたこと

未来の自分に手紙を書いて気づいたこと 書き出しの一文が浮かばなかった朝 机に向かったのに、何も書けない朝がある。パソコンを立ち上げてもメールチェックすら手がつかない日だ。そんなある朝、「未来の自分に手紙でも書いてみるか」と思い立った。冗談の...