恋してると聞かれて相続書類に目をそらした日 恋してると聞かれて相続書類に目をそらした日 朝一番の来客が残した言葉に動揺する 事務所のドアが開いたのは、朝の9時過ぎ。まだコーヒーも飲みきれていない時間帯だった。初老の女性が一人、相続の相談に訪れたのだが、受付票を記入しているときにふと漏... 2025.07.31
将来どうするのかと聞かれて言葉が出なかった日 将来どうするのかと聞かれて言葉が出なかった日 言葉に詰まったあの瞬間を今でも引きずっている 「将来どうするの?」と聞かれたのは、ちょっとした飲み会の場だった。たいして親しいわけでもない人に、突然ふられたその質問に、何も答えられなかった自分が... 2025.07.31
夜道でふと泣きたくなった理由を誰にも言えないまま 夜道でふと泣きたくなった理由を誰にも言えないまま 誰もいない帰り道で立ち止まるとき 夜道を一人で歩いていると、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある。疲れているわけでも、道に迷ったわけでもない。ただ、胸の奥に溜まっていた何かが膨らんで、歩みを止め... 2025.07.31
名刺を渡しても心が動かない日々に思うこと 名刺を渡しても心が動かない日々に思うこと 名刺を渡すことに慣れてしまったけれど 司法書士として十数年、名刺を渡した相手の人数はもう数えきれない。開業当初は、名刺一枚に思いを込めていた。名前を覚えてもらえるか、ちゃんと仕事に結びつくか、緊張し... 2025.07.31
お客さんそっと帰らないでほしい夜もある お客さんそっと帰らないでほしい夜もある 玄関の音だけが教えてくれるお別れの気配 司法書士という仕事柄、書類を整えて登記が終われば業務としては一段落。しかし、ふと気づくと「ありがとうございました」とだけ言って、そっと帰っていくお客さんがいる。... 2025.07.31
頼りになるねと言われたくて全部背負った男の末路 頼りになるねと言われたくて全部背負った男の末路 頼りになるって言葉に弱いんです 「頼りになるね」──その一言が、自分の存在を肯定してくれるような気がして、昔から妙に心に刺さる言葉でした。司法書士として独立してからも、その言葉が欲しくて、どん... 2025.07.31
鍵は開けても心は閉じたまま 鍵は開けても心は閉じたまま 仕事終わりの玄関はただの入り口 一日の業務を終えて、ようやく家に帰り着いたとき、玄関の鍵を差し込む手がふと止まることがある。何も特別なことがあったわけじゃない。登記の相談を3件こなして、午後には法務局でひと悶着、... 2025.07.31
なんでもないことで落ち込む日がやたら増えた話 なんでもないことで落ち込む日がやたら増えた話 気づけば落ち込んでいる自分に気づく瞬間 最近、やたらと「なんでこんなことで…」と落ち込むことが増えた。別に何か大きなトラブルがあったわけでもなく、事務員が辞めたとか、登記が却下されたわけでもない... 2025.07.31
ラジオが話し相手の夜に救われたことがある人へ ラジオが話し相手の夜に救われたことがある人へ 誰とも話さない日々に声が届くという奇跡 地方で司法書士をしていると、想像以上に人と話さない日がある。相談の電話がない、来所予約もない、郵便とメールで業務が完結してしまう。朝から晩まで、まともな会... 2025.07.31
事務所で見る夕焼けが孤独すぎて泣きそうになる日 事務所で見る夕焼けが孤独すぎて泣きそうになる日 夕焼けがきれいな日は決まって誰もいない あれだけバタバタと鳴り響いていた電話も、気づけばぴたりと静まり返る。夕方5時を過ぎると、急に世界から切り離されたような気分になる。事務員さんは定時で帰宅... 2025.07.31
一人で迎える誕生日事務所で感じた孤独と小さな喜び 一人で迎える誕生日事務所で感じた孤独と小さな喜び 事務所で迎える誕生日の孤独感 一人きりで過ごす誕生日。それが事務所での一日なら、なおさら寂しさが際立ちます。誰かと一緒に祝い合うことが普通だと思っていたあの頃から、年々そういった瞬間が少なく... 2025.07.31
印鑑を押すたび心が少しずつすり減っていく 印鑑を押すたび心が少しずつすり減っていく 印鑑を押すたび心が少しずつすり減っていく 毎日繰り返される押印という作業の虚しさ 司法書士の仕事というと、法的な判断や手続きのプロというイメージを持たれる方も多いかもしれない。しかし、実際の日常はと... 2025.07.31
書類に独身でと書くたびに胸がざわつく日々 書類に独身でと書くたびに胸がざわつく日々 独身という文字に反応してしまう瞬間 仕事柄、書類に目を通すことも、記入することも多い。司法書士という職業は、正確さが求められる世界だ。住所、氏名、資格、そして「独身か既婚か」。何の感情も持たずに処理... 2025.07.31
カレンダーだけが季節を教えてくれる日々 カレンダーだけが季節を教えてくれる日々 季節の変化を感じなくなった頃に この仕事を始めてから、季節というものがずいぶんと遠くなった気がする。昔は、風の匂いで春を感じ、夕暮れの早さで秋の訪れに気づいていた。今は、ただただカレンダーがめくれる音... 2025.07.31
心の声を置き去りにしてきた代償 心の声を置き去りにしてきた代償 朝起きた瞬間から重たい 目覚ましが鳴る前に目が覚めた朝、心の中にあるのは「またか」という一言だった。司法書士として開業して十数年、朝が希望に満ちていた頃があったはずなのに、最近は重たい鉄球を胸に抱えたまま布団... 2025.07.31