また電話心の準備が追いつかない日

また電話心の準備が追いつかない日 朝一番の着信に怯える日々 朝、事務所の鍵を開ける前からスマホが震える。留守電も残さずワン切りのような着信。誰だろう、と画面を見る手が止まる。番号を見て、ため息をつく。これは補正の件か、それとも昨日出した書類...

今日はもういいかが口ぐせになった司法書士の日常

今日はもういいかが口ぐせになった司法書士の日常 朝から疲れている理由 朝起きた瞬間にすでに「今日はやめとくか」と思ってしまう自分がいる。目覚ましはちゃんと鳴っているし、睡眠時間もそこそこ取れている。それでも身体の奥からじわじわと「しんどい」...

やる気は出ないけど少し救われた面談の話

やる気は出ないけど少し救われた面談の話 やる気は出ないけど少し救われた面談の話 司法書士という仕事は、やる気だけでは続かないことが多い。やる気があるに越したことはない。でも、それが空回りするとただの疲労になる。自分のような独身で人付き合いも...

同じ内容の電話が五回目で心が折れる日

同じ内容の電話が五回目で心が折れる日 またかと思った瞬間に始まる一日 朝イチでかかってきた電話。内容は「登記簿謄本ってどこで取れますか?」。前の日にも、たしか同じ内容を3人に説明したばかりだ。思わず「またか」と心の中で呟いてしまった。相手に...

事務員としか話さなかった一週間

事務員としか話さなかった一週間 事務員としか話さなかった一週間が教えてくれたこと 今週一週間、事務員さん以外と口をきいていない。ふと気づいたのは木曜日の午後だった。「あれ、今週、誰ともまともに会話してないな」と。もちろん業務連絡や電話の受け...

見られなくても積み重ねるしかない司法書士の努力

見られなくても積み重ねるしかない司法書士の努力 見えない努力に意味はあるのかと自問する日々 この仕事をしていると、「この努力には果たして意味があるのか」と、つい考えてしまうことがある。誰かに褒められるわけでもなく、感謝の言葉がもらえるわけで...

全部任せるって言われたときが一番不安になる

全部任せるって言われたときが一番不安になる 信頼されることの重さに押しつぶされそうになる 「全部任せます」と笑顔で言われたとき、一瞬だけ、こっちも笑顔になる。でもその後すぐに、胃のあたりがずっしりと重くなる。ありがたいはずの信頼が、時として...

独身司法書士今日もコンビニ飯で生きている

独身司法書士今日もコンビニ飯で生きている 独身司法書士の食卓は今日も明るくない 誰かと食卓を囲んだのはいつだったか、思い出せない。毎日の業務に追われ、気づけば夜。事務所を出るころには近くのスーパーも閉まっていて、残る選択肢はコンビニだけだ。...

弱音を出せる人になりたいだけなのに

弱音を出せる人になりたいだけなのに 頑張ることが当たり前になってしまった日々 気づけば「頑張って当然」の毎日を送っている。司法書士という仕事柄か、「弱音を吐くのは信用を落とす」と思い込んでいた。でも本音は違う。「今日はもう限界」と誰かに言い...

一通のメールに人生ごと持っていかれる日

一通のメールに人生ごと持っていかれる日 朝の予定なんてただの幻想だった 朝、出勤してパソコンを立ち上げるとき、今日はあれとこれをやって、あの件は午後にまとめよう、なんて一応計画を立てる。でも、それが机に座って5分で崩れるのは、もう何度目か分...

ぼったくりと言われた夜に眠れなかった理由

ぼったくりと言われた夜に眠れなかった理由 報酬の説明ってそんなに難しいのか 司法書士として業務をこなしていく中で、避けて通れないのが「報酬の説明」。私は何度もこの壁にぶつかってきました。特に地方では、報酬に対する感覚が都市部と違うことも多く...

登記説明中に寝始めた依頼人を見て何かが終わった気がした日

登記説明中に寝始めた依頼人を見て何かが終わった気がした日 登記の説明が始まるときは真剣そのものだった 午前10時、約束の時間きっかりに来所された依頼人。年配の男性で、手に分厚い封筒を握りしめていた。少し緊張されている様子で、目は真剣そのもの...

結婚の話題が出るたび心がどこかへ逃げる

結婚の話題が出るたび心がどこかへ逃げる 気づけばまた話をそらしていた 結婚の話になると、自然と話題を変えてしまう癖がついている。自分でも気づかないうちに、当たり障りのない天気の話や仕事の話にすり替えているのだ。別に恥ずかしいわけじゃない。だ...

誰にも言えない疲れをブログに書く夜

誰にも言えない疲れをブログに書く夜 誰にも言えないという感情の重さ 「疲れた」と一言言えば済むことなのに、それすら口に出せない日がある。特に司法書士という職業柄、周囲には「頼れる人」「ミスしない人」というイメージを持たれやすく、弱音を吐けば...

誰かの幸せがまぶしくて目をそらした日

誰かの幸せがまぶしくて目をそらした日 なぜか素直に祝えなかった朝 朝、スマホに届いた「結婚しました!」のLINE。笑顔の2ショット写真。心から「おめでとう」と返したいのに、指が止まった。ああ、またか……そんな言葉が心の奥でつぶやかれていた。...