帰り道にふと見た月に癒された夜

帰り道にふと見た月に癒された夜 月に癒された一瞬の静寂 その日は朝から何かとバタバタしていた。登記の修正、銀行とのやり取り、依頼者からの急な連絡。45歳にもなって、何をそんなに追われるように働いているのか、自分でもわからなくなるときがある。...

誰かと暮らす未来を想像した夜

誰かと暮らす未来を想像した夜 一人暮らし歴20年の夜にふと湧いた感情 静まり返った夜、電子レンジの「チン」という音だけが部屋に響いた。コンビニ弁当の湯気が立ち上るその瞬間、ふと頭に浮かんだのは「誰かと食べたら、もっと美味しいんだろうな」とい...

司法書士という名前の重さ

司法書士という名前の重さ 司法書士という名前の重さ 「司法書士」と名乗ると、大抵の人は「すごいですね」とか「頭良さそう」といった反応をくれる。だが、こちらの本音としては「そんなたいしたもんじゃないです…」と、つい口ごもってしまう。確かに国家...

スマホの通知がこわくなった日

スマホの通知がこわくなった日 スマホの通知が鳴るだけで肩がこるようになった スマホの通知音、それだけで心がピクッと反応してしまう日がある。昔は便利だと思っていたその機能が、今では神経をすり減らす原因になっている。朝、コーヒーを淹れて机に座っ...

合同会社設立で役員がいないと言われた時の孤独と混乱とちょっとした怒り

合同会社設立で役員がいないと言われた時の孤独と混乱とちょっとした怒り 合同会社設立の書類提出で出鼻をくじかれる 「え、役員がいないってどういうこと?」 そんな一言を、法務局の窓口で投げかけられた日を、僕は今でも忘れられません。合同会社の設立...

他士業との距離感にいつも悩まされている僕の話

他士業との距離感にいつも悩まされている僕の話 気を遣っても好かれない 他士業との距離感のむずかしさ 司法書士として日々働く中で、他士業との関係性にはずっと悩まされている。弁護士、税理士、行政書士、土地家屋調査士など、連携しないと仕事にならな...

電話がこわいのは今も変わらない

電話がこわいのは今も変わらない 電話が鳴る音にいまだにびくっとする 自分でも情けないと思うけれど、いまだに電話が鳴ると心臓が一瞬止まりそうになる。携帯の着信音でも、事務所の固定電話でも同じだ。もう20年以上この仕事をしているのに、電話に出る...

苦手をごまかす毎日はなぜこんなに疲れるのか

苦手をごまかす毎日はなぜこんなに疲れるのか 苦手をごまかす毎日はなぜこんなに疲れるのか 苦手なことって、できるだけ見せたくないですよね。司法書士という肩書がついている以上、なんでもできて当たり前と思われがちです。お客さんにも、関係者にも、ま...

登記が進んだと思ったらまさかの用途変更現場で膝から崩れた日

登記が進んだと思ったらまさかの用途変更現場で膝から崩れた日 なぜ今なのかという話から始まる 登記手続きというのは、基本的には段取りを組んで進めていくものだと思っている。だからこそ、すべてが順調に進んでいた案件で「用途変更がありました」と言わ...

答えが出せない日は自分に問いすら立てない

答えが出せない日は自分に問いすら立てない 答えが出せない日は自分に問いすら立てない 忙しさに理由をつけたくなる夜に 今日もまた、机の上には未処理の書類が山積みで、時計の針はとっくに終業時間を過ぎていた。ふと窓の外を見ると、商店街の明かりが消...

おだやかな日に限ってトラブル発生

おだやかな日に限ってトラブル発生 朝の空がやけに青い日に限って嫌な予感がする 朝から晴れていて、風も穏やか。こういう日は決まって気持ちよく仕事が始まる……はずなんです。でも不思議と、そういう日に限って何かしらのトラブルが起こるんですよね。私...

月初と月末のはざまで揺れる日々に疲れてしまった

月初と月末のはざまで揺れる日々に疲れてしまった なぜ月初と月末がこんなにも重くのしかかるのか 月初と月末。カレンダー上ではただの数字の並びなのに、僕の中では「圧」が違う。たとえるなら、マウンドで2アウト満塁のピンチが永遠に続くような感覚だ。...

疲れてるのに話せる相手がいない夜

疲れてるのに話せる相手がいない夜 気づけばいつも独りで抱えてしまう 気づけば、いつも独りで抱えている。忙しい日常に追われているうちに、「疲れた」の一言すら言えなくなった。誰かに愚痴りたいと思っても、口を開いたところでどうせ気を使わせてしまう...

兄弟の反対で止まった登記と無力感に包まれた午後

兄弟の反対で止まった登記と無力感に包まれた午後 依頼人の話を聞いたときの違和感 最初はごく普通の相談でした。依頼人は、亡くなった親名義の不動産を相続し、名義変更の登記をしたいとのこと。戸籍も揃っていて、本人確認も済んでいたし、本人は「他の兄...

つい“自分の話ばかり”してしまう司法書士の日常と、その裏側

つい“自分の話ばかり”してしまう司法書士の日常と、その裏側 気づけばまた、自分語りをしていた 自分の話ばかりしてしまう癖に気づいたのは、事務員さんの苦笑いを見たときでした。「先生、また同じ話してますよ」と柔らかく言われて、ハッとしたんです。...