笑ってるけど限界が来てるだけかもしれない

笑ってるけど限界が来てるだけかもしれない 笑ってるけど限界が来てるだけかもしれない 限界なのに笑ってしまうのはなぜか ふと気づくと、心がすり減っているときほど笑っている自分がいる。疲れているはずなのに、笑顔だけは忘れない。いや、忘れられない...

誰にも頼られない日々に心がすり減っていく

誰にも頼られない日々に心がすり減っていく 朝の机に向かうたびに感じる空虚感 パソコンを立ち上げる手はいつもと同じ。でも心のどこかで「今日は何か起きるかな」と期待してしまう。電話は鳴らない。メールも来ない。登記のスケジュールも詰まっているわけ...

封筒ひとつで終わる日々

封筒ひとつで終わる日々 目の前の封筒だけが仕事のすべてに見える日 朝イチでポストに届いた一通の封筒。それを開けて内容を確認し、登記情報を見比べ、依頼主に電話し、必要書類を確認していたら、もう夕方。誰かと話したわけでもなく、外に出たわけでもな...

彼女じゃなくて登記簿と待ち合わせ

彼女じゃなくて登記簿と待ち合わせ 彼女じゃなくて登記簿と待ち合わせ 土曜日の午前九時 法務局は開いている 誰かと過ごす週末なんて、もう何年も前の話だ。いまや土曜日といえば、真っ先に思い浮かぶのは「法務局、今日開いてたよな?」という確認。恋人...

幸せそうだねって言われると返事に困る理由

幸せそうだねって言われると返事に困る理由 幸せそうに見えるのは本当にいいことなのか 「幸せそうだね」って言葉、何気なくかけられることがあります。実際、誰かにとってはその一言は気遣いのつもりかもしれないし、ただの挨拶の延長なのかもしれません。...

予定が全部仕事な人生ってなんだろう

予定が全部仕事な人生ってなんだろう 手帳を開けばまず申請期限 気づけば手帳に書いてある予定のほとんどが仕事だ。朝、コーヒーを片手に手帳を開く瞬間から、すでにその日の心が決まる。登記申請の締切、打ち合わせ、法務局への書類提出、顧客への連絡——...

誰かの最期に寄り添いながら自分の人生が進まない日々

誰かの最期に寄り添いながら自分の人生が進まない日々 最期を見送る仕事の重さと静けさ 司法書士という仕事には、想像以上に「人の死」がつきまとう。相続、遺言、成年後見……いずれも人生の終末に関わる業務が多く、依頼者の死を知らせる連絡が来るたび、...

条文でしか人を見られなくなった日

条文でしか人を見られなくなった日 気づけば人の言葉をまず疑うようになっていた 毎日契約書ばかり読んでいると、どうも心のフィルターがおかしくなる。たとえば誰かに「また今度ご飯行きましょうよ」と言われても、「それ、ちゃんと履行される約束ですか?...

完璧な書類より優しい言葉がほしい日もある

完璧な書類より優しい言葉がほしい日もある 完璧なはずの書類が心に引っかかった理由 完璧な書類を出したのに、なぜか相手の顔が曇る。それは、司法書士として十数年やってきた中でも何度か経験したことだ。内容に不備はなく、形式も整っている。それでも、...

司法書士って言ったらまた聞かれる毎日の小さな徒労感

司法書士って言ったらまた聞かれる毎日の小さな徒労感 職業を聞かれるたびに訪れる微妙な沈黙 「ご職業は?」と聞かれるたび、軽く息を吸い込む癖がついてしまった。こちらが「司法書士です」と答えると、大体、相手は「へえ…司法書士…」と繰り返すか、「...

今日もただいまを独り言で終える夜

今日もただいまを独り言で終える夜 誰もいない部屋に帰るということ 日が暮れて事務所の電気を消し、カバンを肩にかけて車に乗る。今日もひとりで夕飯を食べ、ひとりでテレビを見て、ひとりで眠る夜がやってくる。別にそれが珍しいわけでもないし、もう慣れ...

連休の予定は洗濯掃除沈黙だけどそれでもやることは山積み

連休の予定は洗濯掃除沈黙だけどそれでもやることは山積み 連休の予定は洗濯掃除沈黙だけどそれでもやることは山積み 連休だからこそ見えてくるものがある 世の中が連休モードに入ると、どこか気持ちがソワソワする。とはいえ、この年齢になっても予定は「...

家に帰って電気をつけない理由を誰にも言えない

家に帰って電気をつけない理由を誰にも言えない 電気をつけない帰宅が当たり前になった 仕事を終えて家に帰ると、まず玄関の鍵を開けて、そのまま暗闇の中を歩く。靴を脱ぎ、カバンを置き、スーツのジャケットを脱いでも、照明のスイッチには手が伸びない。...

沈黙が苦じゃない相手に会いたい

沈黙が苦じゃない相手に会いたい 静けさが恋しくなるときがある 日々の業務に追われながら、ふとした瞬間に「誰かと沈黙を共有したい」と思うことがある。声をかけられるのも、何かを求められるのもつらいとき、自分の中の静けさを保つのに精一杯だ。そんな...

履歴は消せても孤独は上書きできない

履歴は消せても孤独は上書きできない 静かすぎる夜にふと思うこと 一日の仕事を終え、事務所の明かりを落とすと、静寂が一気に押し寄せてくる。聞こえるのは時計の秒針と、遠くから聞こえる車の音くらいだ。忙しい日々を乗り越えた達成感よりも、誰とも会話...