午後の予定が朝一で壊れる日常に名前をつけたい

午後の予定が朝一で壊れる日常に名前をつけたい 朝の一報で午後が消える瞬間 今日は午後に少しまとまった作業ができる、そんなふうに期待して事務所に来た朝。だいたいそういう日に限って、開口一番「すみません、急ぎで登記お願いできますか?」という連絡...

初めて補正通知をもらった日頭が真っ白になった

初めて補正通知をもらった日頭が真っ白になった 初めての補正通知は突然に それは何の変哲もない、いつも通りの火曜日の午前中でした。朝イチで届いた登記申請書類を一通り確認して、事務員さんと「今日は比較的静かだね」なんて話をしていた矢先。スマホに...

終わると思った案件が終わらない理由

終わると思った案件が終わらない理由 なぜ「終わった」はずの案件が戻ってくるのか ようやく一つ片づけた、と思った矢先に「すみません、実は……」と連絡が入る。司法書士をしていると、こういった“終わったと思ったのに再浮上する案件”に出会う機会が少...

沈黙が落ちたあの瞬間に何が残ったのか

沈黙が落ちたあの瞬間に何が残ったのか 終わったはずの話し合いに残るもの 「以上で説明は終わりです」そう言った瞬間、部屋に訪れたのは静寂でした。事務員との簡単な打ち合わせだったのに、なぜか空気が重い。話し合いは終わったのに、終わっていないよう...

何を話せばいいかわからない

何を話せばいいかわからない 誰かと話したい気持ちはあるのに 日々の業務に追われながら、ふとした瞬間に「誰かと話したいな」と感じることがある。忙しいのに、心のどこかにぽっかり穴が開いているような気がして。電話やメールではやり取りしていても、そ...

昼食はまたコンビニと沈黙の日々

昼食はまたコンビニと沈黙の日々 一人事務所の昼休みは孤独との再会 司法書士として地方で小さな事務所を構えてからというもの、昼休みの時間は「束の間の休息」などというものではなくなった。ただ時間が流れるだけの無音の30分。机の上にコンビニの袋を...

司法書士になった理由を思い出すだけでちょっと疲れた

司法書士になった理由を思い出すだけでちょっと疲れた そもそもなぜ司法書士を目指したのか ふと気がつけば、司法書士として十数年が経っていた。毎日があまりに忙しく、立ち止まって「なんでこの仕事を選んだんだっけ」と考える余裕もなかった。でも最近、...

全部投げ出して逃げたい夜を超えるまで

全部投げ出して逃げたい夜を超えるまで 全部投げ出して逃げたい夜を超えるまで 一晩だけ全部投げ出したくなる夜がある 誰にも知られたくないけれど、正直に言えば、月に一度は「もう全部やめたい」と思う夜がある。パソコンの画面を見つめながら、依頼人の...

誰も見てないのに頑張るのをやめられない自分がしんどい

誰も見てないのに頑張るのをやめられない自分がしんどい 見られていないと分かっていても力を抜けない性分 日々の仕事のなかで、「誰も見てないんだから、もう少し手を抜いてもいいんじゃないか」と思う瞬間は確かにある。でも、気づけば丁寧に書類を揃え、...

寂しさと引き換えに得た自由という選択に救われた僕の話

寂しさと引き換えに得た自由という選択に救われた僕の話 あのときの選択がなかったらどうなっていたか 司法書士として独立するかどうか悩んでいた30代後半、僕は大きな岐路に立たされていました。地元で開業するか、それとも都市部の事務所に留まって安定...

職印を忘れた日が今でも夢に出る

職印を忘れた日が今でも夢に出る 朝からなんだか嫌な予感がしていた その日は特に朝からバタついていた。いつもより寝坊したわけでもないし、朝食も普通に食べた。けれど、なぜか気持ちが落ち着かず、どこか胸がザワザワしていた。元野球部時代、試合でエラ...

今日もがんばれなかった自分へ

今日もがんばれなかった自分へ 今日もまたがんばれなかったと感じる朝 朝起きて、まず思うのは「ああ、今日も何も変わってないな」という感覚。窓の外は明るいのに、自分の心はまだ真っ暗で、目覚ましを止めたあとも布団から出る気になれない。司法書士とい...

親族間売買はトラブルの温床か値段でもめるときの修羅場

親族間売買はトラブルの温床か値段でもめるときの修羅場 静かに始まった親族間売買のはずだった 親族間の不動産売買って、一見するとスムーズに進みそうなイメージがあるかもしれません。「身内だから話が早い」とか「お互い気心が知れてるから揉めない」な...

簡単そうな登記ほど後で詰む理由

簡単そうな登記ほど後で詰む理由 最初に聞いたときは簡単そうだった 「これ、簡単な登記なんですけど」と相談に来られる方、結構います。最初の印象では、こっちも「はいはい、そんなに複雑じゃなさそうですね」と思ってしまう。だけど、蓋を開けてみると、...

やる気がなくても進むしかない日々のこと

やる気がなくても進むしかない日々のこと やる気が湧かない朝にデスクへ向かう理由 朝起きたとき、「今日はどうしても動きたくない」と思うことがよくある。寝ぼけた頭で天井を見つめながら、布団から出る理由を探す。やる気なんてどこにもない。ただ、事務...