記帳よりも心の整理が追いつかない日

記帳よりも心の整理が追いつかない日 通帳は整っているのに心がぐちゃぐちゃ 通帳の記帳は、月に一度のルーティンのようなものになっている。数字が合っているか、入金の確認、支払いの把握——どれも大切なことだ。けれど、ATMの前で通帳を眺めながらふ...

登記が通った日それだけで少し救われた気がした

登記が通った日それだけで少し救われた気がした なぜこんなことで涙が出そうになるのか 登記が無事に完了しただけの一日だった。何か特別な手続きでもなく、難解な案件でもない。ただ、きっちりと書類を整え、法務局に出して、それが受理された。それだけの...

自信をなくした日々のこと

自信をなくした日々のこと 朝起きた瞬間から感じる違和感 目が覚めた瞬間、「今日も一日が始まってしまった」という感情が先に出てくる日がある。司法書士という職業は、一見すると安定していて堅実な仕事に思えるかもしれない。だが、実際は神経をすり減ら...

完了しましたが言えなかった日

完了しましたが言えなかった日 朝のルーティンがずれるだけで心が荒れる 司法書士としての一日は、思ったよりも「流れ」によって左右される。特に朝の始まりは重要だ。私はいつも朝の同じ時間に事務所に入り、コーヒーを入れてパソコンを立ち上げる。その順...

次もお願いねが妙に沁みた日

次もお願いねが妙に沁みた日 ふとした言葉に救われる日がある 日々の仕事の中で、誰かからの言葉に救われることがある。そんなこと、実は滅多にない。司法書士という仕事は、感謝されにくい職種だと思う。登記が終わっても「やっと終わった」と言われること...

職場に私しかいない日が積もって心がすり減る

職場に私しかいない日が積もって心がすり減る 朝出勤して鍵を開けるのはいつも自分だけ 今日もまた、事務所のシャッターを上げて、重い引き戸の鍵を開ける。誰かがいる気配のない朝は、もう慣れたとはいえどこか物悲しい。静まり返った空間に「おはようござ...

士業は孤独だと気づいた日

士業は孤独だと気づいた日 事務所に響くのはキーボードの音だけ 朝、事務所のシャッターを開けると、あとはもう一日中、カタカタというキーボードの音だけが空間に響く。依頼者が来る日もあれば、誰も訪れず、電話も一度も鳴らない日もある。世の中は動いて...

結婚はと聞かれるたびにスマホを伏せる夜

結婚はと聞かれるたびにスマホを伏せる夜 結婚はと聞かれるたびにスマホを伏せる夜 結婚はという五文字が心に刺さるとき 司法書士という肩書きがある程度知られるようになったのはありがたいが、その名前が一人歩きして「ちゃんとしてる人」「落ち着いてる...

朝起きるのが怖い日々に向き合う

朝起きるのが怖い日々に向き合う 朝が来るのがただただ怖いと思うようになった理由 朝のアラームが鳴るたびに、胸がぎゅっと締めつけられるような感覚になることが増えた。若い頃は、目が覚めれば体が勝手に動いていたし、「今日は何をしよう」と自然にワク...

ひとり事務所のつぶやき

ひとり事務所のつぶやき ひとり事務所のつぶやき 朝の静けさが怖くなる瞬間 開業当初、朝が静かだと「今日も平和だな」と思っていた。しかしいつの間にか、その静けさに不安を感じるようになった。電話が鳴らない、メールも来ない、そんな日は「自分の存在...

恋より電子証明書が優先される日常

恋より電子証明書が優先される日常 電子証明書の期限に追われる独身司法書士の朝 朝起きてスマホを見ると、通知がひとつ。寝ぼけながら「もしかして婚活アプリのマッチかも」と思って開いたら、マイナポータルからのお知らせだった。電子証明書の更新期限の...

名前間違ってますよの破壊力に撃沈した日

名前間違ってますよの破壊力に撃沈した日 朝一番の一言で心が折れる日もある 司法書士として毎日多くの人と接するなかで、意外とダメージが大きいのが「名前を間違えられる」ということだ。とくに朝イチ、頭がまだ回ってない状態で「◯◯さんですよね?」と...

登記の合間にひとりごとをこぼす午後

登記の合間にひとりごとをこぼす午後 登記の書類に埋もれながら思うこと 登記の仕事というのは、一見すると淡々としているように見えて、その実、かなりの神経を使う作業だ。たとえば、たった一文字の違いで補正を求められる。それが仕事であり責任でもある...

語れないのではなく語る場がないだけの自分

語れないのではなく語る場がないだけの自分 語れないのではなく語る場がないだけの自分 誰にも言えないって、実はけっこうしんどい 「最近どう?」という何気ない問いかけに、私はいつも言葉が詰まる。別に大したことはしていない。週末は仕事を片づけて、...

仕事があるだけありがたいって言い聞かせながら机に向かう朝

仕事があるだけありがたいって言い聞かせながら机に向かう朝 仕事がある それだけで幸せだと思えればどんなに楽か 毎朝、事務所の扉を開けるたびに「今日も仕事がある」と自分に言い聞かせている。確かに、仕事があることはありがたいことだ。独立して15...